名古屋名物のあんかけパスタ。いや、名古屋ではあんかけスパって言いますね。名古屋飯って色々あるので、あんかけスパを食べずに帰られる方も多いんですが実にもったいない!
今回は名古屋生まれ名古屋育ちの私があんかけスパとはどんなものかをご紹介!味や麺についてもこってり解説していこうと思います。
あんかけパスタとは?
あんかけパスタってちょっとおしゃれな感じに聞こえますね。地元ではもっぱらあんかけスパと呼ばれているからそう思うんでしょうか(笑)
あんかけパスタは名古屋飯の一つとして有名なB級グルメ。ソースを作るのが大変なので家庭料理ではないですが、外食としては定番です。(←と言っても毎回食べてるわけではありません。時々です。)
我々にとっては普通の食べ物ですが、他県の人からは何それー?っと微妙な反応をされることも多々。ちょっと変わった見た目なのでわからんでもないですけどね。
でも、めちゃくちゃおいしいですよ!
どんなものかと言えば、油で炒めた極太のスパゲティーに餡のような濃厚ソースをかけたもの。
具は至ってシンプルで、玉ねぎ、ピーマン、赤いウインナーなどが基本。好みでエビフライなどが自由にトッピングできるというおもしろさもありますよ。ソースは麺の周りにかかっているので、ソースの量を調節しながら絡めることができます。
ヨコイやそ~れ、チャオなどあんかけスパを出しているお店はいくつかありますが、どのお店も基本のメニューはよく似ていて名前も同じ。タマネギ、ピーマン、マッシュルーム、タケノコ等の野菜と炒めた「カントリー」と赤いウインナー、ベーコン、ハムと炒めた「ミラネーズ」、この2つを掛け合わせた「ミラカン」などが昔からの定番商品です。
あんかけパスタはどんな味?
見た感じドロッとしているので、くどそうと思われることも多いんですがそんなことは全くありません。あんかけパスタって全般的にかなりボリューム大なんですが、おいしすぎてペロッといけちゃいます♪お腹がいっぱいなのにまだ食べたいという衝動にさえ駆られます(笑)
普通のパスタって食べればどんな材料で作られてるかの予測がつきますよね。ところがこのソースは全くわからないんです。トマトは入ってるよね?位の事しかわからないミステリアスなソース。
それもそのはず、具が何も入っていない様に見えるこのソースはトマトと牛肉、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも等の野菜を煮込んでからペースト状にし、さらにトマトピューレやトマトペースト、牛肉、スパイスなどを混ざ込み長時間煮込んで完成させるという代物。
元々はミートソースを日本人の味覚に合わせて改良されたものだとか。そりゃ、想像がつかなかったわけですね。最初は違和感があるという人もいますが(実は私もそうでした)、慣れると虜になる一品です。最初から病み付きになる人も多いですけどね。
あんかけパスタの麺は?
あんかけスパはソースだけじゃないですよ!麺も普通じゃないんです。
普通スパゲティーっていうと1.7mm前後の物が多いですよね。ミートソースとかヘビーなソースでも2mm弱。
ところが、あんかけスパの麺は2.2mm。超極太なんです。ソースがかなり重めなのでこれくらいの太さの方が相性いいんですね。
食べた瞬間太っ!!っと感じますが、麺は口当たりもよくヘビーなソースと絶妙に絡みます。
普通のミートソースだと茹で上げた麺にソースをかけて頂きますが、あんかけの場合は麺と具をたっぷりの油で炒めてあるので、何とも言えないスムーズさと奥深い味わいが口いっぱいに広がるのです。この麺もホントにクセになりますよ。
ちなみにソースだけ買って、家で作るとなんか違うっていう時は麺の違いが影響しているかも。この太麺はどのスーパーでも売ってる物ではないので探すのに困りますけどね。
おわりに
名古屋名物のあんかけスパは超濃厚なソースと極太麺の辛味が絶妙な忘れられないご当地グルメです。あのソースが野菜たっぷりのミートソースだというんだから驚きですよね!
あぁ、あんかけパスタか・・・なんて素通りせず、名古屋に来たらぜひ食してみて下さいね!