尾張津島天王祭の時期がやってきますね!水と灯り、花火のコラボがあまりにも幻想的な宵祭とフィナーレを飾る翌日の朝祭はホントに素敵の一言です。
「山・鉾・屋台行事」としてユネスコの無形文化遺産にも登録された見どころだらけの津島天王祭の全貌とアクセス、臨時の駐車場についての詳細を見ていきましょう!
尾張津島天王祭りとは?
天王祭とは疫病を司る牛頭天王(ごずてんのう)を祀る天王社のお祭りで全国の天王社で行わるもの。尾張津島天王祭は天王社の総本山、愛知県津島市の津島神社で毎年7月の第4土日に行われています。
室町時代末期から約600年余り続く歴史の古いお祭りで、疫病退散、災厄よけを祈願します。
そして、驚くべきことに尾張津島天王祭は
福島の「二本松提灯祭」、秋田の「竿燈祭」と共に日本3大提灯祭りの一つ
として有名なんです!古くは、かの有名な織田信長や豊臣秀吉にも愛されたお祭りだとか。
ユネスコの登録のみならず「尾張津島天王祭の車楽船行事」は国の重要無形民俗文化財として、「尾張津島天王祭の車楽」は県の有形民俗文化財にも登録されてますよ。
津島天王祭の宵祭
津島天王祭りの宵祭りは毎年7月第4土曜日。2019年は7月27日(土)ですね。
津島天王祭は前日に祭りの無事を祈願する「児打廻(ちごうちまわし)」、お祭り当日の土曜日の午前中に「神輿渡御(みこしとぎょ)」と呼ばれる神輿を津島神社から天王川公園北口の御旅所へ移動する儀式を経て宵祭りへと進みます。
まきわら船に灯りが灯されたら毎年20万人以上が訪れるという盛大な宵祭りの始まりです!宵祭りは例年のスケジュールだとこんな風に進みますよ。
19:00 如意点火(まきわら船の提灯に点火がされていきます。電球じゃなく蝋燭ですよ!)(場所:車河戸)
20:45頃 まきわら船の出航(場所:丸池)
21:30頃 まきわら船が御旅所へ到着
宵祭りでは5隻のまきわら船が365個(現在は500程ある。1年365日を表す)の提灯をまとい、和太鼓や津島笛の音色に合わせて漕ぎ進みます。
提灯はまきわら船の上に半円の山形(傘のような感じ)に飾られ、その真ん中にそびえたつ真柱には月の数を表す12個の提灯が灯されます。
まきわら船の幻想的な提灯の灯りと水面のリフレクション、心地よい津島笛の音色が合わさって感動的ですよ!
言葉ではなかなか伝わらないと思うので動画をどうぞ♪(宵祭りの前から朝祭までダイジェストで見れます。)
津島天王祭の花火
花火はというと、18:00から20:45位まで打ち上げ花火と水上花火が交互に行われ、まきわら船が車河戸から丸池へ移動するのを彩ります。
そんなに派手な花火ではありませんが、提灯の灯ったまきわら船や笛の音とのコラボはとても粋な感じです。
津島天王祭の朝祭
朝祭りは宵祭りの翌日なので毎年7月の第4日曜日。2019年は7月28日(日)となります。
朝祭の流れはこんな感じです。
9:30 鉾持(ほこもち)飛び込み
9:45 御旅所着
10:30 神輿還御(神輿が津島神社へと戻られます)
11:30 稚児の神前奏楽
朝祭りは幻想的な宵祭りと一転して元気でさわやか。お祭りのクライマックスにふさわしく感動的です。
宵祭りの5隻に加えて、愛西市の「市江車」という船が先頭に加わり6隻に。能人形を飾り楽を奏でながら豪快に漕ぎ進む車楽船は魅了されます。
そして、最大の見どころは「市江車」から鉾持(ほこもち)と呼ばれる締め込み姿の10名の若者が天王川に飛び込み、布鉾を持って泳ぎ渡るシーン。神前に布鉾を奉納するために走る勇敢な姿がとても印象的です。
津島天王祭へのアクセス
まず、津島天王祭の会場は愛知県津島市の天王川公園。実はここ藤の名所でもあって藤まつりも有名です。
最寄駅の津島駅には名鉄津島線で名古屋駅から約25分。津島駅からは徒歩約20分、車なら名古屋から約30分です。
津島天王祭の駐車場
天王川公園の駐車場は使う事が出来ず、会場周辺には交通規制がかかるので公共交通がおすすめですが、どうしても車でないとダメな場合は無料の臨時の駐車場も用意されています。
臨時駐車場は上の地図にも書き込みましたが(紫のPマーク)、もう一度まとめておきますね。
・津島市立南小学校:17時~
・総合福祉センター:17時~
・JAあいち海部グリーンセンター:16時~
・津島市立図書館:16時~
・津島市文化会館:17時~
・津島商工会議所:18時~
・津島市役所:18時~
・海部郡総合庁舎:18時~
合計で1200台ほどしか収容できないし、夕方になると道が混みあうので早めに現地入りが◎。
電車にしても、車にしても20分かそれ以上の距離を歩くことになるので、履きなれた靴で行くのがよさそうです。
まとめ
尾張津島天王祭りはなんとも雰囲気のいいお祭り。提灯が美しい宵祭りも 鉾持(ほこもち)の飛び込みが目を引く朝祭りも存分に楽しめることは間違いありません!なるべく早めに出かけてゆっくりと鑑賞したいですね。