新幹線の自由席とはどんな席でしょう?
その有効期限や予約の可否、買っておいても乗車できないことがあるのかなど疑問点が多いです。さらに指定席との差額はいくら位なのかも気になりますよね。
今回は自由席の謎をわかりやすく解説したいと思います。
新幹線の自由席とは
新幹線の自由席特急券とは席の確保がされていない特急券の事。指定席車両やグリーン車には座れないものの、自由席車両ならどこに座ってもOKです。
自由席の車両がどこかというのは駅の電光掲示板に表示されるので、それに従ってホームに並んでおけばスムーズに乗車する事ができます。
席が決まってないので落ち着かない反面、繁忙期以外は指定席より自由席の方が空いてる事も多々。
荷物を置くために一番後ろがいいとか、窓側がいいとか、ホームの階段の近くがいいなど特別なこだわりがなければ意外と快適に過ごせることも多いです。
ただ、はやぶさ号、はやて号、こまち号などのように全席指定で自由席がない列車もあるので乗る時にお確かめください。
ちなみに自由席は指定席のように閑散期と繁忙期の運賃の変動がなく年中同じ料金です。
新幹線の自由席の有効期限
自由席特急券の有効期限は当日1日のみ。有効期限内であれば日にちの変更をすることもできます。
ただ厳密に言うと場合によっては有効期限が当日限りではないことがあります。そこの所を少し解説しましょう。
まず新幹線のチケットは乗車券と特急券の2種類で構成されてます。↓
・普通の運賃。
・有効期限が距離によって異なり、大都市近郊と営業距離100kmまでは有効期限1日、200kmまでで2日、その後200kmごとに1日ずつ増えて、最大1000kmまでの距離で有効期限6日となります。←乗車券に記載してあります。
・101km以上の営業距離を移動する場合、途中下車が可能(※もし途中下車不可の場合は切符に書いてあります)。
⇒特急券・新幹線や特急など速くて快適な列車に乗るための追加料金。
・有効期限は当日のみ。
・途中下車不可。
ということで距離によっては乗車券と特急券に有効期限の差が生じます。
途中下車をしたりして乗車券の有効期限を有効活用したい場合は、乗車券と特急券をバラバラに買っておくのがベストです。
例えば、東京から大阪まで名古屋経由で行くなら、乗車券は東京⇒大阪間分を買って、特急券を「東京⇒名古屋」、「名古屋⇒大阪」で分ければOKです。
さらに名古屋で1泊する場合、特急券は当日限りなので使う日当日に買うか、使う日を指定して購入して下さい。
新幹線の自由席に乗れない事もある?
自由席特急券は自由席車両の席が埋まっていたら座ることはできません。
混んでいたら通路に立って乗る事になるし、GWや年末年始、お盆ならデッキにまで人が溢れる事態に。そんな場合はぎゅうぎゅう詰めの中に立って数時間過ごすことになります。
自由席の車両には乗車人数制限はないですが、さすがに混雑しすぎて入れないような場合には乗れないこともあります。そんな場合は次の列車を待って乗るしかありません。
繁忙期に自由席に乗る場合は早めに行って並んでおくか、取れるものなら指定席を取った方が安心です。
ちなみに自由席の空席状況は列車に乗るまでわかりません。
新幹線の自由席は予約できる?
自由席は席を確保するものではないので予約という概念はありませんが、みどりの窓口やネットで乗車日の1か月前の10時から事前購入する事ができます。
また自由席は誰が何時にどの列車に乗るかわからないので、売られる枚数に制限がありません。なので通常は指定席のように売り切れることもないです。
新幹線の自由席と指定席はいくら違う?
自由席は年中同じ値段ですが指定席は繁忙期(+200円)・通常期・閑散期(-200円)で変動するので時期によって自由席と指定席の差額も変動します。
主な区間の自由席と指定席の差はこうなります(2019.11現在)。
通常期 | 繁忙期 | 閑散期 | |
東京⇔名古屋(こだま・ひかり) | 530円 | 730円 | 230円 |
東京⇔名古屋(のぞみ) | 740円 | 940円 | 540円 |
東京⇔大阪(こだま・ひかり) | 530円 | 730円 | 230円 |
東京⇔大阪(のぞみ) | 850円 | 1050円 | 650円 |
東京⇔博多(こだま・ひかり) | 530円 | 730円 | 230円 |
東京⇔博多(のぞみ) | 1170円 | 1370円 | 970円 |
こだま・ひかりは区間全て均一なのに、のぞみが区間によって違うのは「のぞみ」や「みずほ」など特定の列車には区間ごとに割増額が設けられているからです。
おわりに
自由席は座席の指定がないだけで指定席との違いはほぼありません。ただ、座席が確保されてないので、立ち席になったり大混雑の時は物理的に乗れないことも。
席のこだわりがない限り閑散期や通常期には問題なく使えますが、繁忙期には指定席を確保しておいた方が快適です。