
EX予約は、新幹線をよく使う人にとってメリット大の有料サービス。
割引額が大きいだけでなく、e特急券が買えるという特権もあります。
ただ、元が取れるかどうかは人によりけり。
今回は、「EX予約」の全貌紹介と料金比較をするとともに、あなたにとって本当にお得かどうかを掘り下げてみました。
記事の内容
EX予約とは

「EX予約(エクスプレス予約)」は、東海道、西日本、九州新幹線が対象のネット予約システム。
有料の会員制ですが、その分割引率が高く、新幹線を年に数回以上使うなら余裕で元が取れます。
通年(GW、お盆、年末年始などの繁忙期を含む)利用でき、チケットレス乗車にも対応。
JRの在来線を乗り継ぎたい人にもバッチリなサービスです。
EX予約が一目でわかる表
はい。ガッツリ表にまとめました。
| 入会申し込み | 必要 | |
| 会員登録 | 必要 | |
| 必要なもの | 専用(or対応)のクレカ・交通系ICカード(任意) | |
| 年会費 | 1,100円 | |
| 割引 | 片道300円~1000円前後(区間で変わる) | |
| 対象列車 | 東海道・山陽・九州新幹線の「のぞみ」「みずほ」「ひかり」「さくら」「こだま」「つばめ」 | |
| 予約できる座席 | 普通車指定席/自由席・グリーン席 | |
| 利用/予約期間 | 通年(繁忙期もOK)/乗車日1年前〜発車4分前 | |
| チケットレス乗車 | できる | |
| ポイント | EXポイントが貯まる | |
| EX早得 | 使える | |
| e特急券(学割/障害者割と併用OK) | 使える(2027年3月31日乗車分まで) | |
| 変更 | 手数料無料で何度でもOK( | |
| 往復割引 | 使える(2026年3月31日乗車分まで) | |
*往復割引:片道601km以上の長距離区間の往復が10%オフ。(東京発着なら岡山駅以遠)
通常切符とEX予約の料金比較

東京から各駅までの「のぞみ(通常期)」の片道料金で比較してみましょう。(2026年2月現在)
指定席で比較
驚いたことに、指定席の場合、年間1往復〜1.5往復で年会費を回収できます。
| 目的地 | 通常料金 | EX予約 | 差額 | 何回乗れば元が取れる? |
| 名古屋 | 11,300円 | 10,880円 | 420円 | 3回(1.5往復) |
| 京都 | 14,170円 | 13,680円 | 490円 | 3回(1.5往復) |
| 新大阪 | 14,720円 | 14,230円 | 490円 | 3回(1.5往復) |
| 新神戸 | 15,490円 | 15,110円 | 380円 | 3回(1.5往復) |
| 広島 | 19,760円(往復割:18,570円*) | 19,180円(往復割:17,990円*) | 580円/580円 | 2回(1往復) |
| 博多 | 23,810円(往復割:22,400円*) | 23,160円(往復割:21,750円*) | 650円/650円 | 2回(1往復) |
*往復割:2026年3月31日乗車分まで
ただし、東海道・山陽・九州新幹線をまたがる区間は、閑散期:-400円、繁忙期:+400円、最繁忙期:+800円。
カレンダーはこちらから。
自由席で比較
自由席の場合、2.5往復で元が取れます。
往復割引適応区間では1往復ですが、2026年3月31日分までで廃止になります。
| 目的地 | 通常料金 | EX予約 | 差額 | 何回乗れば元が取れる? |
| 名古屋 | 10,560円 | 10,310円 | 250円 | 5回(2.5往復)以上 |
| 京都 | 13,320円 | 13,070円 | 250円 | 5回(2.5往復)以上 |
| 新大阪 | 13,870円 | 13,620円 | 250円 | 5回(2.5往復)以上 |
| 新神戸 | 14,420円 | 14,170円 | 250円 | 5回(2.5往復)以上 |
| 広島 | 18,380円(往復割:17,190円*) | 17,990円(往復割:16,600円)* | 370円/590円 | 3回(2.5往復)/2回(1往復)以上 |
| 博多 | 22,220円(往復割:20,810円*) | 21,720円(往復割:20,110円*) | 500円/700円 | 3回(2.5往復)/2回(1往復)以上 |
*往復割:2026年3月31日乗車分まで
グリーン席で比較
グリーン車の場合も指定席と同じ。1往復から1.5往復で元が取れます。
| 目的地 | 通常料金 | EX予約 | 差額 | 何回乗れば元が取れる? |
| 名古屋 | 14,960円 | 14,540円 | 420円 | 3回(1.5往復) |
| 京都 | 19,040円 | 18,550円 | 490円 | 3回(1.5往復) |
| 新大阪 | 19,590円 | 19,100円 | 490円 | 3回(1.5往復) |
| 新神戸 | 20,360円 | 19,980円 | 380円 | 3回(1.5往復) |
| 広島 | 27,020円(往復割:25,830円*) | 26,440円(往復割:25,250円*) | 580円/580円 | 2回(1往復) |
| 博多 | 31,070円(往復割:29,660円*) | 30,420円(往復割:29,010円*) | 650円/650円 | 2回(1往復) |
*往復割:2026年3月31日乗車分まで
ただし、東海道・山陽・九州新幹線をまたがる区間は、閑散期:-400円、繁忙期:+400円、最繁忙期:+800円。
カレンダーはこちらから。
EX予約を使うメリット

「EX予約」の全体像がわかったところで、使った方がお得な理由をリストアップしてみました。
- 割引額が大きい(自由席も割引料金)
- EX早得が使える
- e特急券が使える
- ネット予約・チケットレス乗車で快適
- 無料で何度でも変更できる
- EXポイントが貯まる(東海道新幹線(東京~新大阪)区間)
EX予約の特権「e特急券」はラスボス級!

「一番お得な「EX早得」は「スマートEX(無料)」でも使えるんだよね?「EX予約」は「e特急券」が特権って言われても…使い道なさそう」
とんでもない!「e特急券」は、「EX予約」のラスボスです。
こんな場合は、「e特急券」が凄まじいパワーを発揮します。
- 新幹線の前後にJRの在来線を乗り継ぐ時
- 学割・障害者割を使いたい時
新幹線とJR在来線の組み合わせがお得になる理由
「EX予約(有料)」も「スマートEX(無料)」も、乗車券と特急券が一体化していて、バラすことができません。
ところが、「EX予約」会員だけは、特急券だけを数百円お得に買えるんです!(これが、e特急券)
「ふーん、それで?」
って感じですよね。
すごいのは、乗車券と特急券をバラすことによって「特定都区内制度(後述)」が利用可能になること!加えて、特急券も割引価格で買えるのでダブル節約です。
例えば、「東京駅」から「新大阪駅」まで「のぞみ」、「新大阪駅」から「ユニバーサルシティ駅(ユニバーサルスタジオ)」までJRの在来線行くとしましょう。
その時の運賃(指定席)と内訳はこうなります。(2026年2月現在)
- 通常料金:14,720円(東京→ユニバの乗車券:8,910円+東京→新大阪の特急指定券:5,810円)
- EX予約(通常):14,470円(東京→新大阪の乗車券+特急指定券:14,230円+JRの在来線:240円)
- EX予約(e特急券利用):14,230円(東京→ユニバの乗車券:8,910円+東京→新大阪のe特急券:5,320円)
乗車券だけ窓口や券売機で買って、e特急券だけオンラインで買う運びになるので手間ですが、通常の「EX予約」よりもお得です。
ちなみに、その他の場所へ行く時の運賃はEX予約運賃ナビで一発検索できます。
特定都区内制度ってなんじゃい?
「特定都区内制度」はざっくりいうと「JRのボーナスルール」のこと。
紙の切符で「東京都区内」「大阪市内」などの表記を見たことがありますか?

これは、「新幹線の駅だけでなく、そのエリア内のJR在来線の駅ならどこで乗り降りしても同じ値段だよ」という意味。
ところが、通常の「EX予約(有料)」や「スマートEX(無料)」だと「在来線の分は別途で払ってね」となります。
これは、乗車券・特急券一体型のチケットだと「特定都区内制度」が使えなくなるから。
それでも、「EX予約」は割引率が高いので通常料金よりお得ですが、特権の「e特急券」を使えばさらにお得になります!
e特急券は学割や障害者割引とも併用OK
e特急券は、学割や障害者割引とも併用できます。
乗車券だけを窓口で買い、「EX予約」から「e特急券」を買うことで、乗車券割引と特急券割引のダブル割引が可能になります。
ちなみに、障害者割引の乗車券は「EX予約」からオンラインで買えるようになる見通しです。(2026年秋以降)
【悲報】e特急券は2027年まで
ラスボスの「e特急券」ですが、2027年3月31日乗車分までで発売終了が決まっています。
悲しいですが、それまで存分にご利用ください。
EX予約の始め方

「スマートEX」の使い方は公式サイトを見れば一目瞭然。
ここでは、流れをシンプルにまとめました。
3ステップで利用開始
- 入会申込み:専用クレカへの入会/対応クレカにEXサービスを付加
- 登録:入会申込後、*EX予約専用ICカードが届いたら登録
- 利用開始:会員登録完了後すぐに予約できる
専用クレカに入会する「エクスプレス・カード会員」も、手持ちの対応クレカにEXサービスを付加する「プラスEX会員」も年会費(1,100円)は同じ。
乗車時は「EX予約専用ICカード*」を改札にタッチするだけです。
※2027年夏を目処に「EX予約専用ICカード」を終了し、「交通系ICカード」での乗車に統一する予定だそうなので、公式サイトで要チェック。
ちなみに、アプリは「EXアプリ」(アンドロイド/iPhone)が使えます。(無料の「スマートEX」と同じアプリ)
EX予約を使った方がいい人、使わなくても人

最後に、「EX予約」を使った方がいい人と、やめておいた方がいい人をリストアップしてみました。
どうしようか迷っている人は参考にしてみてください。
使った方がお得になる人
「EX予約」に向いているのは、新幹線をよく使う人です。
よく使う人と言っても、「のぞみ」の指定席なら年間1往復〜1.5往復で元が取ます。
その上で、このような希望があれば「EX予約」は最強です。
- EX早特も使いたい
- e特急券(学割、障害者割に対応)を使いたい
- ネット予約・チケットレス乗車がしたい
- サクッと無料で変更したい
- 自由席も年に数回以上使いたい
使わなくてもいい人
逆に、向いていない人はこちらです。
- 新幹線はほとんど乗らない(年会費の元が取れない)
- クレジットカードを作りたくない!(手持ちのカードは対応してない)
- スマホの操作ができない!
年会費の元が取れない場合は「スマートEX(無料)」がおすすめ。
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参考新東名スーパーライナー乗車記 [東京⇔名古屋を高速バスで往復してみた]おわりに
EX予約は、申し込みの時だけ若干の手間がかかるものの、新幹線をよく利用する人には最強のサービスです。
e特急券を使えば、JR在来線の乗り継ぎ部分や、学割・障害者割との併用をカバーすることも可能。もちろん、お得な「EX早得」も使えます。
「もしかして、使えるかも!」と思ったら、チェックしてみて損はありません。
