京都の「きぬかけの路」は、仁和寺、龍安寺、金閣寺の3つの世界遺産を結ぶ道。
気候のいい時期にふらりと寺院巡りをするのにピッタリです。
今回は、実際に歩いてみて感じた「きぬかけの路」の魅力をご紹介します。
記事の内容
きぬかけの路
きぬかけの路は、仁和寺・龍安寺・金閣寺を結ぶ約2.5kmの市道。(京都市道183号衣笠宇多野線(きぬがさうたのせん))
仁和寺⇔龍安寺は10分ちょっと、龍安寺⇔金閣寺も20分弱で歩くことができます。
きぬかけの路の由来
「きぬかけの路」は、平成になってから公募で決まった愛称。(元々は観光道路と呼ばれていた)
真夏に雪見をしようと思った宇多天皇(うだてんのう)が、衣笠山(きぬがさやま)に絹をかけたという故事に由来しています。
歩いた感想
きぬかけの路を歩く前は趣のある歴史街道をイメージしていましたが、実際は住宅街や大通りを通る普通の道でした。
ただ、道沿いには小さな神社やお寺が点在し、隠れ屋的なカフェもちらほら。
仁和寺と龍安寺の間は歩道が狭めですが、緑が多くていい雰囲気です。
周辺には、達磨図(だるまず)で有名な「等持院(とうじいん)」や日本最大の禅寺「妙心寺(みょうしんじ)」もあるので、立ち寄ってみるのもおすすめです。
参考哲学の道は趣深い!四季の情景と立ち寄りたい道沿いの名所7選きぬかけの路にある3つの世界遺産
きぬかけの路の一番の魅力は、この短い区間に世界遺産が3つもあること。さすがは京都です。
仁和寺(にんなじ)
仁和寺は888年に創建された真言宗御室派(しんごんしゅうおむろは)の総本山。御所風の建築方式で「旧御室御所」という別名もあります。
遠くから見ても圧倒される仁王門や金堂、五重塔など境内は国宝や重要文化財だらけ。
名勝「御室桜(おむろざくら)」も有名で、桜や紅葉の名所としても知られています。
参考御室桜は仁和寺のシンボル!ユニークな特徴と見頃,春の混雑状況境内には宿坊があり、一般人も宿泊可能。
参考仁和寺の宿坊「御室会館」に宿泊!朝のお勤めと境内散歩は癒やしだった嵯峨・嵐山方面からもアクセス良好です。(嵐電がレトロで素敵)
参考嵯峨野トロッコ列車のおすすめ座席[保津川の眺めを満喫するならここ]- 拝観料:境内無料(花まつり500円)/御所庭園:大人800円/霊宝館:大人500円/茶室:1000円
※茶室、御室花まつり、霊宝館(期間限定)など別料金 - 拝観時間:9:00~17:00 (12~2月は16:30)
- ホームページ:https://ninnaji.jp/
龍安寺(りょうあんじ)
龍安寺は1450年に創建した臨済宗妙心寺派のお寺。
白砂の砂紋と大小15の石が絶妙に配置された石庭(方丈庭園)が有名で、縁側に座ってずっと見ていられます。
鏡容池(きょうようち)を囲む境内は緑豊かで散策にぴったり。春の桜、秋の紅葉もきれいです。
- 拝観料:大人・高校500円/小中300円
- 拝観時間:8:00~17:00 (12~2月は8:30~16:30)
- ホームページ:http://www.ryoanji.jp/top.html
金閣寺(きんかくじ)
金ピカの舎利殿(しゃりでん)が有名な金閣寺は、室町幕府の三代将軍「足利義満」が建てた臨済宗相国寺派のお寺。
相国寺(しょうこくじ)の塔頭(たっちゅう)寺院の1つで、正式名は鹿苑寺(ろくおんじ)です。
極楽浄土をイメージしたといわれる設計は四季を通して美しく、京都観光の定番中の定番。北山文化の代表建築の1つでもあります。
- 拝観料:高校生以上400円/小中300円
- 拝観時間:9:00~17:00
- ホームページ:https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/
おわりに
きぬかけの路は、ゆったり散歩しながら世界遺産を周れるのが魅力。
距離的にも丁度いいので、ウォーキングを兼ねて観光を楽しむにはバッチリです。