クーラーボックスはタイプも値段もいろいろ。とりあえず売れ筋の物を買っておけばいいというわけではなく、自分の使い道に合ったクーラーボックスを選ぶ必要があります。
今回はクーラーボックスを選ぶ時のチェックポイントを5つの項目に分けてまとめてみました。
記事の内容
ハードクーラーorソフトクーラー
クーラーボックスにはハードクーラーとソフトクーラーがあり、どちらにもいい所があります。
ハードクーラー
ハードクーラーは固い素材で作られたクーラーボックスで、誰もが最初にイメージする典型的なボックス。
「FIELDOOR」「Coleman」「STANLEY」「LOGOS」「CAPTAIN STAG」などのブランドが有名で、釣り用なら「ダイワ」や「シマノ」が人気です。
ハードクーラーのいい点
- 外からの衝撃に強い。←食材が潰れないし破れない。
- 上に物を置いたり座ったりできる。
- 車に積む時に安定する。
- サイズの幅が広く、大きいサイズも充実。
- 保冷力の高いタイプが充実。
- 重い物をたくさん入れても耐えられる。
- 水抜き栓付きなら水を抜くのがラク。
ハードクーラーの微妙な点
- ソフトクーラーより重い。
- 片付ける時に場所をとる。
- 形の融通が効かない。
ソフトクーラー
ソフトクーラーはソフトな素材でできた保冷バックのようなタイプ。保冷力が弱いイメージですが、ハードクーラーに劣らない性能の物も多いです。
保冷力の高いソフトクーラーとしては「AO Coolersのソフトクーラー」「LOGOSのハイパー氷点下クーラー」「Colemanのエクストリームorアルティメートアイスクーラー」「THERMOSのソフトクーラー」などが有名です。
ソフトクーラーのいい点
- 軽い。
- 折り畳んでコンパクトに片付けられる。
- 形の融通がきく。←少々入れすぎても閉まる。
- ハードクーラーの中に入れて使うことができる。(保冷力アップ)
ソフトクーラーの微妙な所
- 外からの衝撃に弱め。
- 座ったり上に物を積んだりするのに不向き。
- 大きいサイズが少ない。
クーラーボックスの保冷力
クーラーボックス自体の保冷力はハードやソフトに関係なく断熱材の種類と厚みで違ってきます。(保冷時間の目安はラベルなどに書いてあることが多い)
クーラーボックスの主な断熱材は「真空断熱パネル」「発泡ウレタン」「発泡スチロール」の3つ。1種類の断熱材でできた物もあれば、これらの種類を組み合わせたタイプもあります。
断熱材それぞれの特徴はこんな感じです。
真空断熱パネル
保冷力がピカイチで値段もお高め。主に釣り用のクーラーボックスに使われる素材です。
真空パネルは1面(底)、3面(底と側面)、6面(全面)に使われているタイプが多く、使われる面が増えるほど高性能で値段も上がります。
真空パネルのモデルは「シマノ」と「ダイワ」が有名です。
発泡ウレタン
保冷力と値段のバランスがよく、アウトドア用のクーラーボックスによく使われる素材。
厚みが増すほど保冷力と重さがアップします。
発泡スチロール
3種の断熱材の中で保冷力が一番弱いですが、安くて軽い素材です。
長時間使うには不向きなので、近場へ行く時や寒い時期に使うといいでしょう。
見るからに発泡スチロールのボックスと外側が固めの素材で覆われた物があります。
クーラーボックスのサイズ
クーラーボックスのサイズは人数や食べたり飲んだりする量によって変わりますが、大体の目安はこんな感じです。(1泊2日)
- ソロキャンプ:15~20L程度
- 2人キャンプ:30L程度
- 4人キャンプ:40~60L程度
- 釣り:釣りたい魚の大きさに合わせたサイズ
デイキャンプやバーベキューならこれよりコンパクトなサイズで十分。連泊だったり食料が多い場合はこれより大きめを選べばOKです。
うちの場合は、大人2人の3~4泊のキャンプに46Lのハードクーラーと24Lのソフトクーラーを持っていきます。複数個に分けることで持ち運びやすくなり、キンキンに冷したい物とゆるく冷したい物に分けられるのでおすすめです。
クーラーボックスはサイズや断熱材の厚みがアップするほど重さが増すので、重さのチェックもお忘れなく。
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クーラーボックスの目的は保冷ですが、使い勝手がいいに越したことはありません。こんな機能があると便利に使えます。
ハードクーラー
- 水抜き栓:水を抜くのが簡単。連泊なら必須。
- キャスター:スーツケースのように引けて移動がラク
- 座ってもOKな耐久性
ソフトクーラー
- 完全防水:氷を入れてもへっちゃら
- ショルダーストラップ:持ち運びやすい
- フタの部分の小窓:チャックを開けなくてもドリンクなどが取り出せる。
- 保冷剤ポケット:フタの裏に保冷剤ポケットがあると入れやすい。
- 側面のポケット:ちょっと何かを収納できる。
クーラーボックスの価格
クーラーボックスの価格帯は幅が広く、1500円程度~数万円のモデルまでいろいろ。
サイズが大きくなるにつれて値段が上がるのはもちろんですが、断熱材の種類(真空断熱パネル>発泡ウレタン>発泡スチロール)とその厚み、ブランドによっても随分変わってきます。
上を見たらキリがないので、自分に必要なスペックの物を選ぶのが一番です。
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最後に、誰にどんなクーラーボックスが向いているかをまとめてみました。
- 少人数のデイキャンプ:10~30Lのソフトクーラーかハードクーラー
- ソロキャンプ(1泊2日):15L~20Lのソフトクーラーかハードクーラー
- 2人キャンプ(1泊2日):30L前後のハードクーラーかソフトクーラー
- 4人キャンプ(1泊2日):40~60L程度のハードクーラーorソフトクーラーとの組み合わせ
- 連泊:保冷力の高いハードクーラーとソフトクーラーの組み合わせ
- 釣り:釣りたい魚のサイズに合わせて。本格的に船釣りをするなら真空断熱パネルのクーラーがベスト
連泊なら肉や魚、飲み物などを凍らせておくと保冷剤代わりになります。大きなペットボトルを凍らせて底に入れると長持ちするのでおすすめです。(嵩張るけど)