昔から土用の時期に三日三晩干すと言われている梅干しですが、イマイチ意味がわかりませんよね。
晴天が続かないこともあるし、「雨に濡れたらどうしよう?」なんて心配もあります。
今回は土用干しの時期と期間、万が一雨に濡れた時はどうすればいいのかを一緒に見ていきましょう!
梅干しを干す時期
漬けておいた梅を干す時期は梅雨が明け後、カラッとした晴天が3日ほど続く時です。
「梅の土用干し」なんて言われますが、ちょうど土用の頃に干し始めることが多いですよね。
土用は年に4回あり、梅を干すのは夏土用。
- 春土用
- 夏土用←ここ
- 秋土用
- 冬土用
夏土用は、立秋(暦の上で秋が始まる日。今の暦の8月8日頃)の直前約18日間の事。年によって若干ズレますが夏土用=7月20日頃~8月7日頃となります。
余談ですが、この期間の丑の日がうなぎで有名な土用の丑の日です。
この期間はカラッとして紫外線パワーも強烈なので梅の天日干しには最適。梅を漬けてから1か月程たっているので、タイミング的にもバッチリです。
梅干しの土用干しは必要か
梅をわざわざ干すのには、こんな理由があります。
- 太陽の熱と紫外線で梅自体の殺菌作用を高めるため
- 水分量を減らして長持ちさせるため
- ねっとりした食感を出すため
- 梅の色や風味をよくするため
ただ、干さずに保存することもできるので、梅が干せる環境に無い場合は無理して干さなくてもOKです。
食感や風味に違いは出ますが、昔ながらの塩分量で漬けた梅なら干しても干さなくても長期保存できますよ。
参考梅干しの土用干しはしなくてもOK![室内やベランダで干すコツも紹介]梅干しを干すのに天気が悪い日が続く時
梅干しは夏土用に干すといいましたが、近年はこの時期でも梅雨が明けてないとか、天気が安定しないことは多々ありますよね。
でも、焦らなくて大丈夫!夏の間に晴天が続くタイミングを待って干せば問題ありません。
ジトジトした曇り空の日に干しても百害あって一利なしなので、晴天が続く日を気長に待ちましょう。(減塩した梅漬けは待ってる間のカビにも注意して下さいね。)
万が一、夏中天気が悪かったら、まだ暑い9月半ば頃までに干しても間に合います。
涼しくなっても天気が安定しなければ、干さずに梅漬けとして食べるか、次の夏まで待って干してもOKです。
参考梅干しの干し方と必要な道具、干した後の保存の仕方梅干しの土用干し中に雨に濡れたら?
干してた梅が雨に濡れた場合は、焦らず応急処置をしてあげましょう。
やり方はこちらです。
- 清潔な布巾やペーパータオルで1個ずつ拭く。
- 35度以上のホワイトリカーや焼酎をスプレーして1つずつ拭く。
- 一旦梅酢に戻す。
- 天気を見計らって再び干す。
濡れたままにしておくとカビが生えやすくなるので、すぐに手当てしてあげて下さいね。
もし、晴天が続くと思って土用干しを始めたのに突然天気予報が変わった場合は、一旦梅酢に戻して予定を立て直すのがベターです。
梅干しを干す期間
土用干しは三日三晩と言われますが、梅がいい感じになるまで3日ほど干せばOKです。
梅がいい感じになるというのは、もってり感があってつまむと皮が果肉からスッと離れる感じのこと。重さも元の生梅の半分程度になります
三晩というのは夜露に当てると梅が柔らかくなるから夜干しするという意味ですが、日中だけ干すことも多いです。←うちもそう。
干し方は人それぞれで好みの問題なので、梅と相談しながらやるのが一番です。
参考梅干しの赤紫蘇の保存方法と使い道まとめ
最後にまとめておわりにしようと思います。
- 梅は梅雨明け後、晴天が3日ほど続く時に干す。(夏土用のあたり)
- 夏に天気が悪ければ、太陽が強い9月中旬位までは干せる。
- 雨に濡れたらアルコールで応急処置。
- 天気が変わって続けて干せなくなったら梅酢に戻して仕切り直す。
- 干す期間は3日程度。干し方はいろいろなのでお好みで。
それでは、お天気に恵まれ美味しい梅干しができることを願ってます。