土用干しは梅干し作りの大事な工程の1つ。
天日干しをすることで殺菌効果が期待でき、梅の実を柔らかく色鮮やかに仕上げる事ができます。
今回は梅干しを干す時に使う道具とその代用品、天日干しの方法と干した後の保存方法についてまとめました。
梅干しを干す道具
まず、天日干しに必要な道具はこちらです。
金属のざるは梅干しの塩分と酸で錆びるのでNG。虫や鳥を防げるフード付きのザルも便利です。
・菜箸瓶から梅や紫蘇を取り出す時や並べる時、ひっくり返す時に使います。
・レンガやブロック、箱など☓2湿気と高温対策でザルを地面から浮かすため。台になるものなら何でもOKです。
・キッチンペーパー/新聞紙/きれいな布巾夜間梅に被せておくため。
・清潔な保存瓶土用干し後の梅干しの保存に。梅干しを元の梅酢に戻すならいりません。
・使い捨て手袋シソを絞る時に。紫蘇を干さないならいりません。
土用干しのざるの代用品
竹やプラスチックのザルが家にない時は、これらのもので代用することもできます。
- すだれ
- 干しものネット(干しかご)
最近すだれがある家は少ないですが、コンパクトなものなら100均にもあります。
干しカゴは物干し竿に吊るせるし、虫や鳥がよってこないので便利です。干す梅の重さに耐えられるものを選んで下さいね。
梅干しの干し方
土用干しは梅雨明けした後、晴天が3日ほど続く時を見計らって行います。
手間はかかりますが、やり方自体は難しくないのでご安心ください。
- ざるに水分を切った梅と絞った赤紫蘇をくっつかないように並べる。
- レンガ2つがザルの両端にくるように設置しザルを置く。
- 干し始めて1~2時間後に梅が破れないよう丁寧に箸で裏返す。
- 夕方頃まで干して家の中に取り込み、キッチンペーパーをかぶせて休ませる。
- 2日目、3日目も同様に繰り返す。
- 3日目の夕方に取り込んで終了。
うちの場合だとこんな具合ですが、土用干しの方法は人それぞれ。夜露にさらす方法や干した後に一旦梅酢に戻して干し直す方法など色々です。
干す日数もしっかりした決まりはないので梅の状態で決めれば大丈夫。色んなレシピを見て好きな方法をお選びください。
参考梅干しの土用干しの時期と期間,雨に濡れた時の対処法
梅干しを干した後の保存方法
土用干しが終了したら次は保存!
保存方法も3通りあるのでお好きな方法をお選びください。
旨みが凝縮したねっとり梅に。紫蘇はカリカリのまま加工。
2干した赤紫蘇をサッと赤梅酢にくぐらせて、別の保存瓶で保存①よりしっとりな梅に。赤紫蘇もくぐらせて梅と梅の間に入れて保存します。
3梅も赤紫蘇も元の赤梅酢の中に戻して保存酸味が強めだ、が皮が軟らかくジューシーな梅に。
参考梅干しの赤紫蘇の保存方法と賞味期限,おすすめの使い方リストうちは③のやり方ですが、どれを選んでも正解!全部試してみてお気に入りを見つけるのもいいですね。
常温で保存するか冷蔵庫で保存するかは梅を漬けた時の塩の量で決まります。
うちは塩分20%で漬けるので常温でなんともないですが、減塩したり、ハチミツなどを入れた場合は冷蔵保存がベストです。
参考梅干しに入れる塩の量[長期保存に向く塩分濃度も解説]ちなみに、①の方法で保存すると赤梅酢が残りますが、お料理に使えて便利なのでとっておくといいですよ。
参考赤梅酢の保存方法と保存期間,おすすめの使い方を紹介おわりに
土用干しの仕方やその後の保存方法には色んなやり方がありますね。梅干しはホントに奥が深いです。
自分流の梅干しを手塩にかけて育ててあげて下さいね!