「土用干しって室内でも大丈夫?」
「ザルを使わず瓶ごと干しちゃダメ?」
せっかく梅を漬けたものの土用干しで躓くことってありますよね。
なんせ、今の住宅環境やライフスタイルでは昔のような土用干しは大変!
今回は、祖母の代から毎年梅を漬ける家で育った私がこの辺の疑問にお答えします。
記事の内容
梅干しの土用干しをしないなら梅漬けになる
「家の外に干し場がないし、天気も悪い。排気ガスも心配・・・」
こんな時は無理に土用干しせずに梅酢に漬けたまま保存する方法があります。
干せば梅干し、梅酢に漬けたままなら梅漬けと呼ばれますがどちらも美味しいです。
梅漬けの特徴
梅漬けと梅干しを比べるとこんな違いがあります。
- 梅干しよりも梅の香りがいい。(だんだん薄れていくけど)
- 梅にシワが少ない。
- 梅干しより皮がしっかりしている。
- 酸味と塩味が強め。
その年の梅の質や環境によるところもあると思いますが、自家製の梅干しと梅漬けを食べ比べた感想はこんな感じでした。
土用干しをしなくても長期保存は可能
「土用干しをしないと日持ちしなくなるのでは?」
こんな不安がよぎりますが、塩分濃度20%程度で漬けた昔ながらの梅なら常温で長期間保存ができます(梅酢がしっかり上がっている必要あり)。
梅漬けとして常温で保管して次の夏に土用干しすることも可能ですよ。
実家の梅漬けも日の当たらない場所に常温で保管してありましたが、長い間平気で食べてました。
早く食べ切らないといけない梅
ただし、減塩したり、ハチミツなどが入った梅漬けは冷蔵保存が必須で長期保存には向きません。
カビたり腐敗したりすれば色と臭いでわかるので、食べる時は五感を使って確かめるのがベストです。
梅干しの土用干しをベランダでする場合
大きなザルを広げる庭がないけど、どうにかして土用干しをしたい場合はベランダを活用しましょう。
干し物ネットを使って吊るし干しするなら、ベランダでもそれほど場所を取りません。風通しもよく、虫や鳥よけにもなるので便利です。
ザルで干す時も同じですが、梅が底にくっつかないように干し始めてから1~2時間の所でひっくり返してあげてください。
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梅干しの土用干しを室内でする場合
「マンションの高層階で風が強すぎる!」
という場合に、どうしても土用干しをしたいなら室内干しになります。
うちも日当たりの良い部屋の窓際で干してたことが何回かありましたが、太陽さえ当たればベランダで干すのと変わりなかったです。
時間ごとに日当たりのいい部屋に移動させながら、扇風機で空気を循環させるといい感じになりますよ。
ただ、部屋干しすると、梅や赤紫蘇の匂いが家中にプーンと漂うのが難点(笑)
香り自体はいいんですが、土用干しが終わっても少しの間匂いが残ります。
梅干しの土用干しを瓶のままやる!?
最初に言っておきますが、瓶干しはやったことがないです。
ただ、クックパッドなどに結構レシピが上がっていたので書き添えておきます。
やり方はこちら。↓
- 梅漬けの瓶のふたを外し、虫などが入らないようにネットを被せる。
- 日中だけ日向に置き、1週間ほど続ける。
普通の土用干しと違って梅酢に浸かった状態なので、土用干しが終わっても少し梅酢の量が減るだけで梅漬けのままです。
紫外線を通すガラス瓶(UVカットの瓶が多いけど)を使うと若干の殺菌効果も期待でき、干さない梅漬けよりふっくらするという口コミも。
試したことがないのでなんとも言えませんが、気になる方は瓶干しのレシピをチェックしてみて下さい。
おわりに
梅干しの土用干しは風通しがよく日光さえ当たれば室内でもできるし、干さずに梅漬けのまま味わうこともできます。
梅干しにはなりませんが瓶干しというオプションまであって色々。
ご自分にあった方法で梅のシーズンをお楽しみ下さい!