田作りはとても簡単。コツを2つほど知っていれば団子のようにくっついてしまうこともありません。
今回は、田作りの作り方(くるみ入りバージョン含む)とくっつかないように作るコツ、縁起のいい意味をご紹介します。
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田作りの魚は何?
まず最初に、田作りの材料になる魚をご紹介します。
田作りに使う魚は「ごまめ」と呼ばれていて、カタクチイワシの稚魚を干して乾燥させたものです。
見た目は小さな煮干し(いりこ)のようですが、煮干し(いりこ)は茹でてから乾燥させた物なので、ごまめとは製法が違います。
ごまめは年末にしか売られていないことも多いので、その他の時期は塩無添加の煮干し(いりこ)や「食べる小魚」で代用してもOKです。
田作りの作り方
材料
- ごまめ:50g
- 砂糖:大さじ2〜3
- しょうゆ:大さじ1〜2
- みりん:大さじ1
- 白ごま:適量
- 一味唐辛子:適量【ピリ辛オプション】
一応、分量を書きましたが、作りやすい分量で作って下さい。
調味料も、薄味がいいとか甘めがいいとか色々あると思うので、味を見ながらお好みで調整してみて下さい。
手順
- 箸でまぜながら、ごまめを中~弱火で炒る。(油はいらない)
- ポキポキっと折れる位になったら火から下ろす。(焦がさないように注意して10分前後)
- ザルにあけて細いカスを落とし、バットやお皿に広げて粗熱を取る。
- 調味料を小さめの鍋に入れて、焦がさないように煮詰める。
- タレの量が半分程度になり、とろみがついて泡が大きくなってきたら火を止める。
- タレが熱々の内にごまめを入れて、しっかり絡める。
- クッキングシートor薄く油を敷いたバットの上に、くっつかないように広げる。
- 白ごまをふって冷ます。(一味唐辛子もここでふる)
- しっかり冷めたら器に盛り付けて完成。
田作りのくるみ入りレシピ
田作りはくるみやアーモンドなどのナッツとの相性もバツグン。おつまみにもピッタリです。
材料と作り方は上で紹介したものとほぼ同じなので、簡単な流れだけまとめておきます。
- 好きな量のくるみを用意して、大きいものは手で食べやすく砕く。
- くるみを中〜弱火で香ばしく炒って冷ます。
- ごまめを炒って冷ます。
- タレを作る。
- タレが熱い内にごまめとくるみを入れて絡める。
- バットに広げて、好みで白ごまをまぶして冷ます。
くるみの量は好みに合わせて適当でOKですが、迷ったらごまめと同量くらいするとバランスがいいです。
田作りがくっつかないようにするコツ
田作りがベタベタとくっつかないようにするコツはこの2つです。
-
タレが熱々の状態でごまめと絡める。(タレが冷めると固まるから)
まごめをしっかり広げて冷ます。(作ってすぐ器に盛ると塊になってくっつくから)
田作りの日持ち
田作りの保存期間は冷蔵庫で1週間以内が目安です。
おつまみ用にたくさん作る時は、冷凍保存も可能。
1食分ずつラップで包んでからフリーザーバッグに入れるか、フリーザーバッグに薄く伸ばし入れてから冷凍し、使う分だけ折って食べてもOKです。
冷凍保存した場合の日持ちは1〜2ヶ月。食べる時は少し前に外に出して置くだけで大丈夫です。
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田作りはおせち料理の祝い肴(ざかな)三種の一つ。田作りという名前からも想像できるように「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」の縁起物です。
また、材料の「ごまめ」には「まめ(健康・元気)」の文字が入っていることから「健康祈願」の意味もあり、たくさんの稚魚を使っていることから「子宝に恵まれる」という意味もあるそうです。
イワシと田んぼの繋がりは?
これは、昔イワシが田んぼの肥料として使われていた事に由来しています。
イワシは肥料の中でも高級品で、これを使うと豊作になったことから豊作祈願の意味合いになったと言われています。
また、「ごまめ」に「五万米」という漢字を当てて縁起を担いだという説もあり、いろいろです。
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田作りの作り方は至ってシンプル。ナッツや一味唐辛子を加えればアクセントになり、おつまみにも最適です。
「豊作祈願」「健康祈願」「子孫繁栄」などの意味を持つ縁起物なので、お正月にはぜひ作ってみて下さい。