今回は、真空パックと手作り鏡餅の開き方、おいしい食べ方、固い鏡餅のアレンジ、余った鏡餅の保存の仕方をご紹介します。
記事の内容
鏡餅の開き方
鏡餅は「切る」とか「割る」とか言わず、縁起を担いで「開く」というのが一般的。
真空パックの鏡餅と手作りの鏡餅では開き方が違うので最初にご紹介します。
参考鏡餅のカビは削って食べちゃダメ![カビ対策と発生時の対応も紹介]真空パックの鏡餅
真空パックの鏡餅は、カビたり乾燥しないのが利点。
ただ、お餅がパックから剥がしにくいタイプもあるので、パックから取り出す方法を見ていきましょう。
※メーカーによっても違うので、まずはパックの裏側やメーカーサイトをチェックするのがベストです。茹でる
まずは、真空パックの鏡餅を茹でてパックから取り出す方法です。
- 鍋にお湯を沸かす。
- パックごと鏡餅を入れ、15分前後茹でる。(片手サイズの場合)
- お玉などで取り出し、数分水につけて粗熱を取る。
- 底のフィルムを剥がし、濡らしたスプーンで餅を取り出す。(火傷注意!)
レンジにかける
レンジで柔らかくしてから取り出す方法もあります。
- 底のフィルムを取り、その周りの縁をハサミでカット。
- 底面を上に向けてお皿の上に置き、500Wのレンジで50秒ほど温める。
- 水に数分つけて粗熱を取る。
- 濡らしたスプーンで餅を取り出す。(火傷に注意!)
- 芯が残っていたら、少し水を入れたお皿に餅を入れ、10~20秒レンジにかける。(加熱し過ぎに注意!)
パックを切って剥がす
温めずにパックを切って剥がす方法もあります。
剥がしやすいように工夫されたパックもあリますが、そうでなければこの方法を試してみてください。
- 底面の縁の部分をハサミでカット。
- 底面のフィルムを剥がす。
- 餅とパックの間にハサミを入れて、てっぺんまで切る。
- 切った部分を開いてお餅を取り出す。
鏡餅を切るのは縁起が良くないと言われているので、加熱してから分けるのがベスト。
ただ、食べきれない量なら、包丁で切り分けると無駄がありません。(真空パックの鏡餅を割るのはムリ)
包丁を入れる時はケガに注意!包丁の背に力をかけるので軍手があると便利です。
手作りの鏡餅
次に手作りの鏡餅の開き方をご紹介します。
割る
鏡餅は包丁で切ることを避け、木槌(きづち)や手で割るのが一般的。(『割る』じゃなく『開く』だけど…)
手作りの鏡餅はお供えしている間に乾燥してヒビが入ることも多いので、地道に頑張れば割れることが多いです。
どうしても割れない時や、いいサイズに割れない時は、次に紹介する方法を試してみてください。
水に浸す
割れない場合は、半日〜1日水に浸けるとちぎりやすくなります。
それでもムリの場合は、水につけたまま少しずつレンジで加熱。
手でちぎれる固さになったらちぎって分けます。
鏡餅の食べ方
ここからは鏡餅のおいしい食べ方をご紹介します。
きなこ餅・あんこ餅
きなこ餅やあんこ餅はおいしくて簡単。お餅に砂糖入りのきなこやあんこを絡めるだけです。
パックのお餅はひたひたの水に浸してレンジで1~2分加熱。(30秒刻み位で様子を見ながら)
手作りの鏡餅は半日ほど水につけてから、そのままレンジで柔らかくなるまで温めます。
※この食べ方は柔らかくて伸びがいい真空パックの鏡餅向き。手作りなら、つきたての時に食べると絶品です。
参考あんこの作り方(粒あん・こしあん)[出来上がり量と保存方法も紹介]ぜんざい・雑煮
雑煮やぜんざいは定番中の定番。
お餅はお汁に入れて煮てもいいし、焼き餅にして乗せてもおいしいです。
煮る時は、レンジである程度柔らかくしてから汁に入れると時短に。
手作りの鏡餅は、焼いて外側をカリッとさせてから乗せると美味しいです。
参考ぜんざいの作り方4パターンと日持ち[小豆からでも餡からでも簡単です]焼き餅
焼き餅にして醤油や砂糖醤油、おろし醤油で食べるのもおすすめです。
真空パックのお餅なら、オーブントースターで2〜3分。
手作りのお餅なら水に浸して30秒ほどレンジにかけてから焼くと外がカリッ、中がソフトな状態になります。
丸めたアルミ箔を広げた上にお餅を乗せて焼くとくっつきにくいです。
もち巾着
もち巾着はおでんに入れると絶品。とろけたお餅と油揚げのコンビはたまりません。
作り方は、こちらです。
- 油揚げを半分に切って油抜きする。
- 油揚げのポケットに餅を入れる。
- 千切りの人参やきのこを入れる。【オプション】
- 爪楊枝や干ぴょうで口を閉じる。
- おでんに入れて煮る。
手作りの鏡餅は半日ほど水につけてから入れるのがベストです。(それでも外側が固いことは多い)
鏡餅が乾燥してカチカチの時の食べ方
手作り鏡餅はお供え中に乾燥するので、どうしても固くなります。
という時は、もっと乾燥させてあられにするのが一番。(手間はかかるけど…)
祖母と伯母がよく作っていたので昔から食べていましたが、食べかけると癖になる位おすすめです。
揚げる方法とオーブンで作る方法があるのでご紹介します。
揚げ餅の作り方
まずは揚げ餅の作り方です。
中までサクサクのあられを作るには、しっかり乾燥させてからじっくり揚げるのがポイント。
生乾きだったり、いきなり高温で揚げると芯が残るのでご注意を。
- 鏡餅を割れるだけ割る。
- 割ったお餅をザルの上に並べて風通しのいい所で天日干しする。
- 割る⇒乾燥⇒割るを繰り返し、1cm大位にする。
- 表面にヒビ割れができるまで乾燥させる。(天気のいい日中のみ数日〜1週間干す)
- 160~170度でじっくり揚げる。(10分程度)
コツ膨らむので量は少なめに投入。 - 揚げたてに塩や醤油をまぶして完成。
干しながら細かく砕くパートは大変ですが、なるべく細かくした方がおいしくできます。
干しエビや青のりが入ったのし餅を細かく切ってあられにするのもおすすめです。
オーブンで作る鏡餅あられ
あられはオーブンで焼くこともできます。
揚げた餅はサクサク、焼いた餅は歯ごたえがよく、噛むほどに味が出る感じ。
私は両方とも食べて育ちましたが、どちらも美味しいです。
作り方はこちらです。
- ①~④は揚げ餅と同じ。
- オーブンシートに並べて170~180度のオーブンでぷっくりするまで焼く。(20~30分程度)
- 熱い内に塩や醤油を絡めて完成。
鏡餅の保存法
食べきれない調理前の鏡餅は冷凍するのが一番。
大きな鏡餅は加熱せずに割ったり、包丁で切ったりする必要がありますが、冷凍すれば長持ちします。
冷凍の仕方はこちらです。
- 開いたお餅を1個ずつラップで包む。
- 包んだお餅をジップロックに入れる。
- しっかりと空気を抜いて冷凍庫に入れる。
これで半年~1年ほど保存可能。
ただ、長く置きすぎると霜が付くので、気になる場合はお早めに。
おわりに
鏡餅は年神様が宿ったお餅。今年1年の健康と幸福を祈っておいしく食べたいものです。
手作りだとどうしても固くなりますが、焼いたり、あられにして食べるのもあり。
お餅は冷凍すれば日持ちするので、食べきれない鏡餅があれば冷凍庫に入れておくといいでしょう。