さくらんぼは夏のイメージですが、品種によって収穫の時期が違います。
今回は、さくらんぼの人気品種の特徴とそれぞれの旬、美味しいさくらんぼの選び方、さくらんぼ狩りのベストシーズンをまとめてみました。
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さくらんぼの旬
さくらんぼの旬はざっくり言うと6月〜7月中旬頃まで。
さくらんぼには早生種、中生種、晩生種があり、それぞれの収穫時期はこんな感じになっています。
- 早生種(紅さやかなど):5月末頃〜6月初旬頃
- 中生種(佐藤錦など):6月中旬頃〜6月末頃
- 晩生種(紅秀峰など):7月上旬〜7月中旬
さくらんぼの大産地は山形県で国産さくらんぼの約75%を生産。
その他、北海道や山梨、青森、秋田などでも栽培されていて、旬の時期は産地によって多少のズレがあります。
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ここからは品種ごとに旬の時期をご紹介していきます。
産地によっても少し違いますが、圧倒的にシェアが多い山形のさくらんぼを目安にしたいと思います。
佐藤錦
佐藤錦は言わずと知れた山形県の代表品種。さくらんぼと言えば佐藤錦を連想する人が多いほど知名度が高く、出回っている量も多いです。
甘くて酸味とのバランスが良く肉質も良好。黄色に紅をさしたような色合いもきれいです。
- 大きさ:7〜8g前後(大玉もある)
- 収穫時期:6月中旬~7月初旬
- 交配:ナポレオンx黄玉
- 誕生した場所:山形
紅秀峰(べにしゅうほう)
紅秀峰は佐藤錦よりも大きめで甘みが強い品種。歯ごたえがよくしっかりした果肉は日持ちも良好です。
佐藤錦に次いで知名度が高く、収穫時期も少し遅め。贈答用としても人気があります。
- 大きさ:10g前後
- 収穫時期:6月末~7月中旬
- 交配:佐藤錦x天香錦
- 誕生した場所:山形
紅てまり
紅てまりは大玉で糖度は20度以上。果肉もしっかりして日持ちの良い品種です。
市場に出回る量は少ないですが、晩生種なのでお中元などにも向いています。
- 大きさ:10g以上
- 収穫時期:7月上旬~7月中旬
- 交配:ビックx佐藤錦
- 誕生した場所:山形
南陽
南陽は粒が大きめで、ほどよい酸味とすっきりした甘みが特徴。
果肉はきめ細かくジューシー。さっぱりとして上品な味わいのさくらんぼです。
- 大きさ:8〜10g
- 収穫時期:6月下旬~7月上旬
- 交配:ナポレオンを自然交配
- 誕生した場所:山形
紅さやか
紅さやかは6月上旬頃から収穫できる早生種。甘酸っぱく果肉もしっかりしています。
ツヤのあるきれいな赤色で、熟度が進むとアメリカンチェリーにそっくりです。
- 収穫時期:6月上旬
- 大きさ:5~7g
- 交配:佐藤錦xセネカ
- 誕生した場所:山形
月山錦(がっさんにしき)
月山錦は中国の大連で作られた黄色のさくらんぼ。甘みがとても強く酸味が非常に少ない大粒の品種です。
ほとんど出回らず希少価値が高いので、さくらんぼの中でも一段と高級です。
- 大きさ:10g以上
- 収穫時期:6月中旬〜7月中旬
- 誕生した場所:中国
アメリカンチェリー
アメリカンチェリーは品種ではなくアメリカから輸入されるチェリーの総称です。
色が日本のさくらんぼに似た品種もありますが、ほとんどは大粒で皮も果肉もワインレッドの品種。
果肉はしっかり肉厚で甘みが強く、日持ちしてリーズナブルなのが特徴です。
- 大きさ:10g前後
- 収穫時期:現地の初夏〜夏
- 産地:アメリカ
さくらんぼの選び方
さくらんぼはパックに入っているのでひと粒ずつ選ぶことはできませんが、買う時はこれらのポイントをチェックしてみて下さい。
- 実がつやつやでハリがあるもの
- 色が鮮やかで濃いもの(熟し過ぎはNG)
- 軸が緑色で太いもの
さくらんぼシーズンには産地の直売所や道の駅などでも新鮮なさくらんぼが売られています。農家さんから直接買うのもおすすめです。
▶生産者から直接届く【食べチョク】でさくらんぼをチェックさくらんぼ狩りの時期
さくらんぼをお店で買うのもいいですが、採りたてを食べるのはもっと格別。産地別にさくらんぼ狩りの時期を見てみるとこんな感じです。
- 山形県:6月上旬〜7月上旬ごろ
- 山梨県:5月下旬〜6月下旬ごろ
- 北海道:6月下旬〜8月初旬ごろ
- 青森県:6月中旬〜7月中旬ごろ
- 秋田県:6月上旬〜7月下旬ごろ
- 群馬県:6月中旬〜7月上旬ごろ
さくらんぼ狩りができる品種は行く時期や農園によりけり。期間も農園によって変わるので出かける前にご確認ください。
▶【じゃらん】でさくらんぼ狩り農園を探すおわりに
国産のさくらんぼは意外と品種が多く、それぞれ旬の時期が少しずつずれます。
大体6月〜7月中旬頃までは楽しめますが、お目当ての品種があったら早めに手を打ってお見逃しなく。