雑穀米の中に入っていることも多い赤米や黒米は古代米の一種。
うちもずっと前からご飯に入れて炊いてますが、食感が良すぎて一度入れると手放せなくなります。
今回は、こんな赤米や黒米の特徴や栄養、炊き方についてまとめてみました。
古代米とは
古代米は大昔の野生種の特徴を受け継ぐ稲のこと。
古代米は今の米ほど肥料や農薬がいらなかったり、気象障害に強い品種が多い傾向にありますが、取れる量は少なめです。
代表的な品種は黒米と赤米で、日本で販売されている古代米のほとんどがこの2種。どちらもぬかの部分に色素や栄養が詰まった玄米です。
古代米は大昔から珍重されてきましたが、今でも健康食として人気が高い一品です。
黒米とは
黒米はぬかの部分に黒色の色素を持つお米。
もち米のようなモチモチ感、皮のプチプチ感、噛み締めた時の甘みが特徴で、白米と一緒に炊くとごはんが紫色になります。
日本の黒米はジャポニカ種(短いお米)のもち米が主流ですが、世界にはもっと沢山の種類が存在します。
大昔から薬膳の材料として珍重されたり、祝い事にも使われてきた貴重なお米です。
黒米の栄養
黒米は普通の白米よりもタンパク質、ビタミンB1/2、ナイアシン、鉄、カルシウム、マグネシウム、食物繊維などが豊富。
ぬかの部分には抗酸化作用があると言われるアントシアニン(ポリフェノールの一種)が多く含まれています。
黒米の炊き方
黒米は白米1合に対して大さじ1程加えて炊くときれいな紫色になります。
黒米は好きな割合で入れればOK。沢山入れれば色が濃くなり、もちもち感やプチプチ感もアップします。
炊く手順はこちらです。
- 白米を洗う。
- ①に黒米を加えて1回すすぐ。
- 通常より若干多めの水を入れて2~3時間浸水させる。
- 通常モードで炊く。
黒米はゴシゴシ洗うと色素が溶け出すので、1回すすぐか、無農薬の物ならそのまま入れるのがベストです。
黒米はスーパーで買うと少量で高いですが、ネットで買うとたくさん入ったものを割安で買えます。
赤米とは
赤米は皮が赤褐色のお米。古代種のほとんどが赤米だったことから、お米や赤飯のルーツとも云われています。
パサッとした食感のうるち種と、もっちり食感のもち種があり、よく出回っているのはうるち種の方。
炊くと薄い桜色になり、微かに穀物っぽい香りも。皮は少し薄めの玄米のような食感です。
赤米も大昔から珍重され、邪馬台国や大和朝廷にも献上されていたと云われています。
赤米の栄養
赤米は白米に比べてタンパク質やビタミンB群・マグネシウム、カリウム、亜鉛などのミネラル分と食物繊維が多く含まれています。
ぬかの部分の赤い色素はタンニンでポリフェノールの一種です。
赤米の炊き方
ほんのり赤色のごはんにするには、白米1カップに対して赤米を大さじ1程度入れて炊きます。
赤米の量は多くても少なくてもいいので、お好きな量で調節して下さい。(増やすと色が濃い目なります。)
炊く手順はこちらです。
- 白米を洗う。
- ①に赤米を加えて、1回だけすすぐ。
- 通常より若干多めの水を入れて2~3時間おく。
- 通常モードで炊く。
おわりに
古代米を白米に足すと食感が格段にアップ。きれいな色が付き、体にいい成分が白米より豊富なのも魅力です。
お好みなら赤米と黒米の他に色んな種類の雑穀を加えても炊くのもあり。
うちの家族は健康志向と言うより食感が好きで食べていますが、一度食べると白米に戻れなくなります(笑)
興味があればお試し下さい。