甘くてジューシーな桃は夏の風物詩。食べた時の満足感と幸せ感がたまりません。
今回は、おいしくて人気のある桃の品種と、それぞれの旬の時期、上手な保存の仕方をご紹介します。
参考マンゴーの旬と人気の種類 [定番からレア物まで11品種を紹介] 参考パイナップルの種類はいろいろ!人気品種の旬と食べ頃 ,切り方を紹介記事の内容
桃の旬
美味しい桃が一番多く出回るのは夏真っ盛りの7〜8月。
ただ、品種や産地によって少しずつ時期がずれるので、露地物の桃なら6月〜9月頃まで楽しめます。
桃好きの方はこの期間にいろんな品種を食べ尽くすのがおすすめです。
桃の産地
桃の生産量トップは全国の約30%のシェアを占める山梨県。オリンピックの時に桃が話題になった福島県(シェア約20%)や長野県(シェア約10%)も桃の名産地として有名です。
その他、山形県や和歌山県などでも生産され、白桃のルーツとして知られる岡山県もベスト10以内にランクインしています。
参考梨の美味しい品種7選!それぞれの特徴と旬の時期,産地を紹介桃のおすすめ品種5選
桃には白桃系、白鳳(はくほう)系、黄桃(おうとう)系などの品種があり、白鳳系→白桃系→黄桃系の順に食べ頃になります。
出回っている桃の品種はたくさんありますが、流通量が多く人気のある品種はこちらです。
白鳳(はくほう)
白桃と橘早生(たちばなわせ)から生まれた「白鳳」は、知名度がバツグンに高く昔から愛されてきた品種です。
大きめの果実は甘くてとろける食感。食べる時に果汁がジュワ~っと溢れてきます。
主に山梨、和歌山、岡山などで栽培され、白鳳系の品種としては「日川白鳳」「八幡白鳳」「みさか白鳳」なども有名です。
あかつき
白桃と白鳳をかけ合わせて生まれた「あかつき」は福島県の代表品種。東京オリンピックで海外選手から絶賛された桃の1つです。
果実は安定の甘さで酸味は控えめ。少し硬めで肉厚の果肉は果汁がいっぱいです。
生産量は福島県がトップですが、長野や山梨などでも栽培されています。
川中島白桃(かわなかじまはくとう)
大玉でずっしり重い「川中島白桃」は桃の大様。白鳳、あかつきと共に3大ビッグネームです。
果肉は硬めで歯ごたえがよく食べごたえ抜群。安定の甘さと日持ちの良さも魅力です。
産地は長野、山形、福島などで、白桃の中でも割と遅めの時期に出回ります。
黄金桃(おうごんとう)
「黄金桃」は川中島白桃から偶然生まれた品種。皮も果実も黄色い黄桃系の桃で、生食向きの黄桃の総称として使われることもあります。(袋なしで育てた場合の皮はピンク色)
果肉は硬めで強い甘みとほどよい酸味が特徴。どことなくマンゴーに似ているとも言われています。
主に長野で生産され、山形、福島、山梨などでも栽培されています。
清水白桃(しみずはくとう)
桃の女王と呼ばれる「清水白桃」は岡山県で生まれた白桃の代表格。一部に淡いピンクがさした白い見た目が上品な桃です。
果肉はなめらかでジューシー。ほどよい甘みと酸味の少なさが特徴です。
桃の保存方法
桃は常温保存がベスト
桃は冷気や乾燥を嫌うので常温で保存するのが基本。冷房の風や太陽が当たる場所を避けて冷暗所で保存します。
買ってきた桃が硬かった場合でも心配無用。桃は追熟するので常温で保存すれば1〜3日位で食べ頃になります。(熟し過ぎに注意)
食べる1〜2時間前に野菜室に入れればヒンヤリした桃が楽しめます。
▶生産者から直接届く【食べチョク】で桃をチェック柔らかい桃は冷蔵保存
桃は冷蔵することで甘みとジューシーさが減りますが、柔らかい桃や食べ頃だけど今すぐ食べない桃は冷蔵保存がおすすめです。
野菜室に入れる時は、新聞紙やキッチンペーパー、ラップなどで包んでからポリ袋に投入。こうすることで冷気や乾燥から桃を守れます。
桃の様子を見ながらなるべく早めにお召し上がり下さい。
桃は冷凍保存もできる
食感は変わりますが、桃は冷凍庫で約1ヶ月程度保存できます。
半解凍してシャーベットで食べたり、スムージーやジャムなどにしても美味しいです。
丸ごと冷凍
- 桃を洗って拭く。
- ぴっちりラップで包む。
- フリーザーバックに入れて、しっかり空気を抜いて冷凍庫へ入れる。
丸ごと冷凍すると皮が剥きやすくなります。
切って冷凍
- 桃を剥いて好きな形に切る。
- 色が変わらないようにレモン汁をかける。
- ラップで包んでフリーザーバッグに入れる。
- しっかり空気を抜いて冷凍庫に入れる。
おわりに
桃の旬は夏真っ盛りの時期ですが、品種によって少しずつ美味しい時期が違います。
いろんな品種の桃を味わいながら夏の暑さを乗り切ってくださいね。