シャリッとジューシーな梨はバラエティー豊か。品種によって味や食感が違うので食べ比べるのも楽しいです。
今回は梨の品種ごとの特徴と、それぞれがよく出回る時期、産地などをご紹介していきます。
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梨の種類
梨の品種をご紹介する前に…
梨はざっくり3種類に分けることができます。
- 和梨(日本梨):丸い形。みずみずしいシャリシャリ食感。
- 洋梨(西洋梨):ひょうたん型。ねっとりとろける食感。
- 中国梨:洋梨に似た形。和梨に似た食感。
洋梨は世界中で広く栽培されている種類で、日本ではラ・フランスが有名。中国梨は少しレアですが鴨梨(ヤーリー)などの知名度が高い品種もあります。
そして、国内で一番お馴染みなのは和梨。生産量も多く定番の梨なので、これから詳しく見ていこうと思います。
※洋梨についてはこちらにまとめてあります。
参考洋梨の人気品種9選!旬の時期と食べ頃の見極め方も種類別に紹介和梨には赤梨と青梨がある
和梨をじっくり見ると、茶色系の皮と緑がかった皮の品種がありますよね。
和梨はこの皮の色で2つに大別され、茶色系の皮が赤梨、緑系の皮が青梨と呼ばれています。
梨の旬
和梨は品種や産地によっても違いますが、8月〜10月上旬頃に多く出回ります。
この期間には順々にいろんな品種が出てくるので梨好きにはたまりません。
ちなみに、ラ・フランスは11月頃が最盛期で、中国梨のヤーリーも11月~12月にかけてが旬です。
梨の産地
和梨の名産地は茨城、千葉、栃木、福島、鳥取、長野など。(品種にもよる)
洋梨は山形がダントツ1位で、新潟、青森、長野などでも栽培されています。ヤーリーの産地は国内では岡山の一部地域のみなので、かなり希少です。
▶生産者から直接届く【食べチョク】で梨をチェック梨の品種
ここからは数ある和梨の中でも定番の人気品種を7つご紹介していきます。
幸水(こうすい)
幸水は1959年に登録されて以来ずっと愛され続けている品種。
和梨の生産量の約40%を占めており、とても甘くてみずみずしいのが特徴です。
食感は少しだけ柔らかめのシャリシャリ系。他の梨よりも早めの時期から出回ります。
豊水(ほうすい)
豊水は1972年に登録された幸水の次に定番の品種です。
果実は幸水よりも大きめで、果皮は幸水よりも茶色系。まろやかな甘味と程よい酸味のバランスがよく、とてもジューシーです。
新高(にいたか)
新高はとても大きいのが特徴で、1玉は平均500g前後。1kg前後の果実も少なくありません。
果肉は少し柔らかめで、酸味が少なく甘みが強め。「梨の大様」の異名を持ち、香りがよくジューシーで食べごたえのある品種です。
二十世紀(にじっせいき)
二十世紀は青梨の代表格。果実は300g程度で黄緑色ですが、熟度が上がると黄色っぽくなります。
味はスッキリした甘みと程よい酸味であっさり系。シャリシャリ感が強く果汁もたっぷりです。
袋をかけずに栽培した二十世紀は「サンセーキ」という名前で売られており、日光をたくさん浴びることで糖度がアップしています。
あきづき
あきづきは「新高×幸水」と「豊水」をかけ合わせた品種。1玉500g前後と大玉で、甘みが強く酸味が少ないのが特徴です。
果肉は柔らかできめ細かく香りもよし。切る時に果汁が溢れてくるほどジューシーです。
新興(しんこう)
新興は1玉の平均が400~500gと大玉。ほどよい甘さと優しい酸味で、果汁たっぷりの品種です。
果肉は柔らかめのシャキシャキ食感。秋が深まった頃から出回り始め、日持ちがいいので年明け頃まで売られていることも多いです。
南水(なんすい)
南水は長野生まれの品種。ジューシーで酸味が少なく甘みが強いのが特徴です。
果実の重さは平均350g前後の中玉。長めに貯蔵することができ、9月の終わり頃から年明け頃まで出回ります。
おわりに
和梨のみずみずしさとシャリっと食感、爽やかな甘味は暑い時期の癒やしです。
夏から秋にかけて代わる代わるいろんな品種が出回るので、味と歯ごたえの違いをお楽しみ下さい。