鋳鉄(ちゅうてつ)でできたスキレットを使うと料理が美味しくなりますよね。
ただ、お手入れの仕方は少し独特です。
今回は、スキレットをいい具合に育てるために不可欠なメンテナンスの仕方を見ていきましょう!
参考スキレットのサイズや選び方, おすすめのブランドごとの特徴を解説 参考スキレットレシピ[キャンプでも家でも作れる簡単料理11選]記事の内容
スキレットのシーズニング
鋳鉄製(ちゅうてつ)のスキレットは水分が付くと錆びるので、錆を防ぐためのシーズニング(油ならし)が必要です。
シーズニングは食材がスキレットにくっつくのを防ぐ効果もあるので、使用前に絶対やっておきましょう。
それでは、シーズニングの仕方をステップごとに見ていきましょう。
1.スキレットを洗剤で洗う
スキレットは錆びないように工業用油や錆取り剤を塗って売られているので、お湯と食器洗い洗剤で2度洗いします。
洗った後はスキレットの水分をしっかり拭き取りましょう。
注意洗った後は錆びやすくなるので、オイルコーティングまで完成させて下さいね。2.空焚きする
水分を完全に飛ばすために火にかけます。白い煙が出てスキレットの色が少し変わる程度になったら火を止めて下さい。
注意熱したスキレットは激アツなので分厚い鍋つかみやタオル、皮の手袋などを使って下さい。3.オイルでコーティング
スキレットが少しだけ冷めたら、箸とキッチンペーパーを使って植物油を塗ります。
スキレット全体(表、裏、フチ、柄の部分)に丁寧に塗りこみ、余計な油は拭き取ってサラッとした状態に。
オイルは塩分を含まない(塩分が錆びの原因になるから)植物油(オリーブオイルやサラダ油など)がベストです。
4.再度火にかける
オイルをムラなく全体に塗り込んだら、また空焚きします。
煙が出てきますが、オイルが燃え尽きて煙が落ち着くまで焼き続けて下さい。
煙が出なくなったら、火を止めます。
5.オイルを塗る→空焚きを繰り返す
スキレットが少しだけ冷めたら、再び全体にオイルを塗って煙が出なくなるまで熱します。(ヤケド注意!)
これを2~3回繰り返します。
6.香りの強い野菜くずを炒める
上の工程が完了したら、たっぷり油を敷いてスキレット全体を使って野菜くずを炒めます。
スキレットの鉄の匂いを取るためなので、ねぎや玉ねぎなどの香りの強い野菜が◎です。
7.再度オイルを塗って空焚きしたら完成
野菜くずを取り出したら、余ったオイルをキッチンペーパーで拭き取り空焚きします。
これでシーズニングは完了です!
※ちなみに、Lodge(ロッジ)のスキレットのようにシーズ二ング済みで売られているものも多いので、説明書でご確認を!
スキレットの使い方
シーズニングした後のスキレットの使い方はこちらです。
そのまま油を敷いて料理に使えばOKです。
→たまにしか使わない場合時々しか使わない場合は、使う前にスキレットでお湯を沸かし、油の浮いたお湯を捨ててから使いましょう。
酸化した油は体に良くないし、油臭いので、このひと手間は大事です。
スキレットの手入れ
スキレットを長く使おうと思ったら、使った後のお手入れもめちゃくちゃ大事です。
順番に見ていきましょう。
スキレットの洗い方
まず、スキレットを洗う時はよほどでない限り洗剤を使わないのが鉄則。
洗剤を使うと最初に馴染ませたオイルが取れちゃうので、お湯だけで洗います。
スキレットが温かい内にお湯で流し、スポンジやたわしなどで洗えばOKです。
注意水洗いの時は高温時に冷水を入れると割れることがあります。ご注意を。焦げたり汚れがひどい時
焦げ付いた場合は、ヘラなどで焦げを落とし、水から火にかけて焦げを浮かせます。
ギトギトが取れない場合は、洗剤で洗ったり、スキレットに重曹水を入れてつけ置きしてから火にかけるとマシになります。
ただ、最初のオイルコーティングが取れてしまうので、使用前にやった方法でもう一度シーズニングをしてあげましょう。
錆びた時
万が一、スキレットが錆びた時はヘラなどでサビをこそげ落とし、水から火にかけて浮かせます。
ただ、スッキリ取れるかどうかはサビの状態次第です。
サビ取り後は最初のシーズニングをもう一度してオイルを馴染ませてくださいね。
スキレットを洗った後のお手入れ
スキレットを洗った後は、煙が出なくなるまで火にかけて粒子の隙間に残っている水分まで飛ばしてあげましょう!←この水分が錆の原因に。
火にかけた後は、数分置いてスキレットが若干冷めた頃にキッチンペーパーで全体にオイルを塗って馴染ませます。
その後は自然にしっかり冷ませばOKです。
スキレットの保管
洗ってシーズニングしたスキレットは、湿気とオイルの酸化を防ぐために新聞紙に包んで保管します。
ただ、毎日のように使う場合は、他のフライパンなどと一緒にそのまま保管しても大丈夫です。
うちの母はほぼ毎日料理に使っていたので、そのまま保管してました。←何年も使い込んで油がしっかり馴染んでいたので、洗って火を入れた後のシーズニングも必要ありませんでした。
たまにしか使わない場合は、新聞紙に包んで置いてあげてくださいね。
まとめ
最後にスキレットのお手入れのポイントをまとめてみました。
・使った後はお湯洗い
・洗った後の空焚きとオイルコーティング
・新聞紙に包んで保管
スキレットはテフロン加工のフライパンより手間がかかりますが、育てる楽しみも味わえる名品です。
手に入れたら、手塩にかけて育ててあげて下さいね。