順調に育っていた自家製シロップが発酵し始めると心配になりますよね。
今回は、梅シロップが発酵するとはどんな状態なのか、飲んでも害はないのか、発酵を止めるにはどうしたらいいのかについてまとめてみました。
記事の内容
梅シロップが発酵したらこうなる
梅シロップが発酵し始めると上の方に泡が立つので一目瞭然。最初は微炭酸みたいな感じですが、その内かなり泡泡になってきます。
匂いも砂糖の甘い香りからアルコールっぽい匂いに変わるのでわかりやすいです。
発酵したら作り直しか!?とショックを受けますが、早めに対処できれば問題なし!
梅シロップ作りにはよくある事なので、早めに発見して対処しましょう。
梅シロップが発酵する原因
梅シロップが発酵する原因として考えられるのはこちらです。
- 砂糖の溶けが悪かった
- 砂糖が溶けやすくなるように毎日瓶をゆすらなかった
- 青梅じゃなく完熟梅を使った
- 砂糖の割合が多すぎた
- 気温が高すぎた
ただし、経験上、気を付けていても発酵する時には発酵します(笑)
放置すると、糖分がある間はどんどん発酵が進んでお酒っぽくなるので応急処置をしましょう。
梅シロップの発酵を止める方法
発酵を止める方法は、梅のエキスがしっかり出た後の発酵と、エキスが十分出切っていない場合の発酵で少し違います。
エキスが出て梅シロップが完成する目安は漬け始めてから10日~3週間前後。
エキスが出切った梅はしわしわになるので(少しくぼむだけの梅もある)それを目安にしてみて下さい。
梅エキスが出切る前の発酵
- 梅の実を取り出して、液だけを弱火にかける。
- アクを取りながら10~15分(アクが取れる位まで)加熱。←沸騰はNG
- 梅の実とシロップを元の瓶に戻す。
- エキスがしっかり出るまで冷暗所で保存。
エキスが出切った後の発酵
- ①と②は上と同じ。
- 液だけを保管用の瓶に移し、冷蔵庫で保存。
レシピ通りにやっても発酵することはあるので焦らず対処してくださいね。
参考梅シロップに酢を入れる効果とお味,おすすめレシピを紹介します 参考梅シロップの保存の仕方と賞味期限,保存容器は何がいいかを解説梅シロップは発酵しても飲める?
梅シロップの発酵は梅の酵母菌によって起こるものなので、発酵しても飲めます。
私も何回か飲んだことがありますが、発酵し始めは微炭酸っぽい感じで、時が経つとアルコールっぽさがアップ。
発酵することで梅シロップ本来の甘みや香りが薄れるものの、個人的には微炭酸の頃も結構好きです。
参考梅シロップの飲み方と割り方,飲む以外の使い方カビや腐敗との区別はしっかりと!
ただし、万が一このような状態になった時は注意が必要です。
- 白い浮遊物が浮いている
- シロップが白く濁っている
- 梅が点々と白くなっている
この場合、梅の白カビ(天然酵母)なのか悪いカビ(青カビ・赤カビなど)なのかを区別するために、匂いでご確認を。
悪いカビや腐敗が原因ならカビ臭や腐敗臭がし、酵母ならばフルーティーで甘酸っぱい香りがするはずです。
匂いがおかしいなと思ったら、残念ですが破棄してください。
匂いがセーフだった時の対処法
匂いがおかしくなかった場合には、こちらを試してみてください。
- 梅の実を取り除いて、濾し布で濾す。
- 弱火で沸騰させないように、アク取りしながら15分ほど加熱。
- 清潔な瓶で保存。
ただ、漬け始めてすぐに白カビが出た場合は残念ながら復活は難しいです…。
カビを防ぐには
梅シロップにカビが付くのを防ぐコツは、こちらです。
- 容器をしっかり消毒する
- 質の良い梅を選ぶ
- 梅を洗った後にしっかり乾かす
- 漬けるときに梅と空気と触れさせないようにする
- 冷暗所で保管する
まとめ
最後にまとめます。
- 梅シロップが発酵すると泡が出て、アルコールっぽい匂いがする。
- 発酵しても飲めるが、梅シロップ特有の風味は損なわれる。
- 悪いカビや腐敗の場合は即すてる。
- 発酵を止めるには短時間の加熱が有効。
それでは、美味しい梅シロップをお育てください!