梅の実選びは梅干し作りの肝ですよね。
梅の品種によって味や食感が違うし、漬ける時には熟し具合も重要。万が一、質の悪い梅に当たったら腐敗やカビの原因になっていいことなしです。
今回は、梅干し用の生梅の選び方と梅干しに適した梅の種類、販売時期と買える場所をまとめてみました。
参考梅干しの作り方[漬け方から干し方までをステップごとに解説]
記事の内容
梅干しの梅の種類
梅の種類は約300以上もあり、食用の梅は実梅(みうめ)と呼ばれています。
どの梅で漬けるかは好みによりますが、手に入れやすくておすすめの梅はこちらの3種類です。
南高梅(なんこううめ)
言わずと知れた和歌山県の南高梅は梅干し界の帝王。
大粒(25g〜30g前後)で皮が薄く、肉厚ジューシー。種も小さく、実が柔らかいのが特徴です。
実家もずっと南高梅で漬けていますが、やっぱり美味しいですね。
梅の種類としては一番多く出回っているので、調達するのも簡単。
太陽が当たった部分は紅色になり、30%以上紅色が占めているものは「紅南高梅」とも呼ばれています。
小粒南高
小粒南高は南高梅より一回り小さい品種。(15g~20g前後)
南高梅と同じように肉厚で、小さめな分お弁当やおにぎりにも重宝します。
白加賀梅
白加賀は主に関東で栽培されている品種。大粒で果肉が厚く、なめらかな口当たりが特徴で、梅酒用にも梅干し用にも人気です。
また、花がきれいなことでも知られ、観賞用としても楽しめます。
小梅
小梅は、お弁当用にしたり、カリカリ小梅に加工するのにピッタリ。
カリカリ梅にするなら、山梨を代表する「甲州小梅」、主に長野で栽培される「竜峡小梅(りゅうきょうこうめ)」が有名です。(果肉が柔らかい品種は向かない)
ちなみに、カリカリ梅は普通の梅干しと違い未熟な青梅を使用し、カルシウムも加えて作ります。
>生産者から直接届く【食べチョク】で梅干し用の完熟梅を見る梅干しの梅の選び方
梅の種類がわかったところで、次は選び方です。
梅を選ぶ時は、この3点に注意してみて下さい。
- 梅の色
- 痛みや斑点の有無
- 梅の大きさ
梅の色
梅干し用の梅を選ぶ時は黄色く熟した完熟梅を選びます。
完熟梅は甘酸っぱくフルーティーな香りで、生で食べたい衝動に駆られますがそのまま食べるとまずいです(笑)
農家さんに知り合いがいれば、木で成熟して自然落下した梅を分けてもらうのがベスト。
黄色くなりかけの梅は1~2日追熟させますが、急激に熟す事があるので皮がむけないように要注意です。
痛みや斑点がない梅
梅の皮に傷や黒い斑点や虫食いなどがあると梅酢が濁ったり、苦みや渋みが出る原因に。
傷んだ所からカビが生えることもあるので、梅干しには使わない方が無難です。
こういう梅は梅干しには向かなくても梅ジャムやシロップなどには十分使えます。
梅の大きさ
大きい梅を選ぶか小梅を選ぶかは好みですが、粒の大きさがそろったものを選ぶと漬けやすいです。
梅干しの梅の販売時期
上で紹介した梅の大体の収穫時期はこんな感じです。
甲州小梅のように収穫が早い梅もあるので一概には言えませんが、スーパーなどに完熟梅が並ぶのは6月中旬辺りから7月初旬辺りです。
▶︎生産者から直接届く【食べチョク】で完熟梅をチェック梅干しの梅を売ってる場所
梅の実を買える場所は、スーパー、デパ地下の生鮮売り場、地元の八百屋、農協や道の駅などです。
季節限定でみんなが一斉に買い求めるので売り切れてしまうこともありますが、目を光らせておけば結構な割合で手に入ります。
通販で梅農家から買う場合は予約販売しているところが多いので、5月位からチェックしておくとバッチリ。ちょうどいい時期に欲しい品種が手に入るのでおすすめです。
参考赤紫蘇の出回る時期と必要な分量は? 参考梅干しに赤紫蘇を入れるタイミングともみじその作り方
おわりに
梅干しの梅を吟味して揃えたら、次は楽しい梅干し作りですね!
カビないように配慮したり、赤紫蘇を入れる時期を見計らったり、育てる楽しさがあって最高です。
今年もおいしい梅干しができますように!
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