日本を代表するハーブと言えばシソ。
青紫蘇なら薬味や揚げ物、赤紫蘇なら梅干しやシソジュースなどに欠かせません。
しかも育て方は簡単!初心者でも問題なく栽培できます。
今回は赤紫蘇や青紫蘇を植える時期と育て方、収穫の仕方をまとめてみたので、シソ栽培を始めようと思っている方は参考にしてみて下さい。
記事の内容
しそ栽培の時期
まずは紫蘇を植える時期を見てみましょう。
紫蘇の種まきの時期
紫蘇の発芽適温は20度〜25度なので、種まきは安定して温かくなった頃にします。
種を蒔く時期の目安はこんな感じです。
寒冷地 | 4月下旬~6月上旬 |
中間地 | 4月中旬~5月下旬 |
暖地 | 4月初旬~5月中旬 |
紫蘇の苗を植える時期
はじめて紫蘇を育てる場合は苗から育てるのがおすすめ。種からよりも成功率がアップします。
苗を植える時期はこちらです。
寒冷地 | 5月下旬~7月上旬 |
中間地 | 5月中旬~6月下旬 |
暖地 | 5月初旬~6月中旬 |
赤紫蘇の苗の選び方
紫蘇の苗を選ぶ時はこんな苗を選ぶと丈夫に育ちます。
- 葉っぱの色がよくイキイキしている苗
- 香りがいい苗(触れるの禁止のお店でなければそーっと触らせてもらうと香りがわかる)
- ひょっろっと間延びせず茎がしっかりしている苗
紫蘇の植え方
紫蘇の種の撒き方と苗の植え方はこちらです。
紫蘇の種の撒き方
※下の説明ではプランターとしていますが、植えるのは鉢でもセルトレーでもOKです。
- 種を一晩水につけておく。(種が固いから)
- プランターに培養土を入れる。(必要なら鉢底石や鉢底ネットを敷く)
- 底から溢れるまでたっぷり水をやる。
- 深さ5mm程度の溝を作る。
- 2cm程度の間隔をあけて種を蒔く。(セルトレーなら1マスに1粒)
- 種の上から土を薄く(5mm位)かぶせる。←発芽には光が必須
- 光の当たる場所に置いて、霧吹きで毎日水をあげる。
- 数日〜10日前後で発芽。
- 双葉が出揃ったら、丈夫な芽を残して葉が重ならない程度に間引く。
- 本葉が2~3枚出て混み合ってきたら、2回めの間引きをして株間を整える。
- 草丈が10cm位になったら、下の表のようなバランスで間引く。
間引いた苗は植え替えても食べてもOKです。
普通サイズのプランター(幅60~65cm) | 2~3株 |
直径20cm程度の鉢 | 1株 |
地植え | 株と株の間30〜40cm程度 |
間引いた芽は薬味やサラダ、炒めものなどにするのがおすすめ。大きくなってから間引いた丈夫な苗は植え替えて育てることもできます。
紫蘇の苗の植え方
- プランターに培養土を入れる。(必要なら鉢底石や鉢底ネットを敷く)
- 苗の土の部分がスッポリ入る大きさの穴を掘る。
- 下の表の間隔で植える。
- 水をたっぷり与える。
普通サイズのプランター(幅60~65cm) | 2~3株 |
直径20cm程度の鉢 | 1株 |
地植え | 株と株の間30~40cm程度 |
軽くて通気性と水はけがいい布のポットもおすすめです。
紫蘇を育てるコツ
紫蘇は難しいことを考えなくても丈夫に育ちますが、こんなことに気をつけると美味しい紫蘇がたくさん収穫できます。
置き場所
紫蘇の葉は直射日光が当たりすぎると葉っぱが固くなるので、風通しがいい半日陰の場所に置きます。
水やり
紫蘇は乾燥が苦手。水が足りないと葉っぱに元気がなくなり、固い葉っぱになりやすいので、土が乾き始めたらたっぷりと水をあげましょう。
肥料
肥料は植え付ける時に元肥を混ぜ込みます。(元肥が混ざった培養土もあります)
その後は特に肥料をあげなくても育ちますが、2週間〜1ヶ月に1回液肥をあげると肉厚で大きめの葉っぱがたくさん収穫できます。
虫
紫蘇につく代表的な虫はハダニとアブラムシです。
ハダニは水やりの時に葉っぱにも水をかけると流れますが、アブラムシは見つけたら手で取ってあげて下さい。
アブラムシは肥料のやりすぎでも発生しやすくなるのでご注意を。
摘心と切り戻し
紫蘇は花が咲くと成長が止まるので、穂が出そうになったらその下の部分をカットして花が咲かないようにします。
こうすることで切った部分から脇芽が成長し、もっとたくさんの葉っぱを収穫できます。
もしくは、草丈が30cm程度になったら株元から半分程度のところで切り戻してあげてもOKです。
紫蘇の収穫時期
赤紫蘇と青紫蘇の収穫時期の目安はこちらです。
シーズン中は何回も収穫することができますよ。
紫蘇の収穫の仕方
紫蘇は草丈が30cm程度になったら、切り戻しも兼ねて草丈の半分程度の所でカットして収穫します。(葉っぱが両サイドに出ているすぐ上の所をカット)
こうすることで、カットした両脇から脇芽が成長し収穫量が増えるので一石二鳥です。
市販の赤紫蘇は根っこから引き抜いて売られていますが、家庭菜園の場合は上の方法で問題なし。
収穫期間中には何回も収穫でき、大きな株を3株ほど植えておけば、1回の切り戻しでもかなりの収穫量です。
種が欲しい場合は、成長が遅くなる秋頃に数本花を咲かせて、穂ごと新聞などで包んでとっておきましょう。
おわりに
赤紫蘇も青紫蘇も丈夫で増やしやすいので家庭菜園向き。ガーデニング初心者でも難なく栽培できます。
無農薬でイキイキした紫蘇をその場で摘んで食べられるのでぜひ挑戦してみて下さい。
参考赤紫蘇の日持ちと保存の仕方&梅干しに入れるタイミングはいつ? 参考シソジュースの作り方と甘さ控えめ版 保存と余った紫蘇の使い道は?