実際のところ、どんな色鉛筆でもOKです。
ただ、色鉛筆の種類を使い分けることによって表現の幅が広がるし、塗ってる時の快適度も違ってきます。
今回は、大人の塗り絵に適した色鉛筆の選び方と本数、使い勝手のいいおすすめを紹介したいと思います。
参考大人の塗り絵ならこれ!細かいコロリアージュ好きにおすすめの8冊色鉛筆は種類で選ぶ
色鉛筆にはいくつか種類があるので、何を塗るかやどんな風に塗りたいかで選ぶのがベスト。
最初に色鉛筆の大まかな分類を見てみましょう。
色鉛筆には油性と水性がある
油性色鉛筆
油性の色鉛筆は子供の頃学校で使っていたような昔ながらの色鉛筆。
水を弾くので水に濡れても滲んだりぼやけたりすることがありません。
細かい塗り絵をカラフルに仕上げるのに向いてます。
水彩色鉛筆
水彩色鉛筆は水に溶けるので筆や水筆ペンを使って透明水彩のように描くことができます。
透明水彩は透明度が高くて優しい感じの色調になるので、ふんわり感や艶、グラデーションを出すのに最適です。
もちろん、普通の色鉛筆の様に色塗りをすることもできますよ。(時々、粉っぽくなる鉛筆もあるけど)
色鉛筆には硬さの違いがある
鉛筆にもHBやB,2Bなど硬さの違いがあるように、色鉛筆にも硬質、中硬質、軟質の3種類があります。
ただ、メーカーにもよるし、きっちり区別されていないことも多いのであくまで目安です。
硬質
芯が硬いので緻密な描写に適しているのが特徴。
イラストレーターさんなどが細かい原画を描いたりするのに向いてます。
中硬質
硬質と軟質の中間で市販されている色鉛筆の大半がこの種類。
絵を描くにも色を塗るにも適していてバランスがいいので、初心者でも使いやすい一品です。
軟質
芯が柔らかいので発色も伸びもよく、混色するにも向いてます。
細かい作業には向かないので、塗るのがメインの色鉛筆です。
色鉛筆は本数で選ぶ
色鉛筆は6色程度の物から500色セットの物まであります。
大人の塗り絵をするなら少なすぎると単調で飽きるし、多すぎても迷うので24色か36色辺りから始めるのが適当です。
もし24色か36色で迷うなら個人的には36色がおすすめ。最初は24色で満足していても、その内物足りなくなることが多いからです。
バラ売りで好きな色だけ買えるメーカーも多いので欲しい色が出てきたら買い足すのもありですけどね。
水彩は混色しやすいですが、それでも24色くらいはあった方がアートの幅が広がります。
油性色鉛筆のおすすめ
評判のいいおすすめの油性色鉛筆をご紹介します。
どれを買おうか迷っていたら参考になさって下さい。
トンボの色鉛筆
子供の頃からトンボの色鉛筆を使っていた人は多いと思いますが、今でも変わらないロングセラー商品です。
発色がよくスムーズな塗り心地で芯も丈夫。値段もリーズナブルでコスパの高い一品です。
12色〜36色のセットがあり、バラ売りでも買えますよ。
三菱色鉛筆 uniNo.888
三菱のUniシリーズといえば色鉛筆の代名詞と言ってもいいくらい有名。
安定の品質でファンが多いシリーズです。
中でも「uni No.888」は36色の大人の塗り絵(コロリアージュ)に特化した色鉛筆。
細かい塗り絵がよりきれいに仕上がるような色ばかりが集められています。
ファーバーカステル ポリクロモス
ファイバーカステル社は世界最古で最大規模の鉛筆ブランド。六角形の鉛筆を作った元祖がこちらです。
ドイツのメーカーですが、世界中で愛用されアートスクールも開校しています。
ポリクロモス色鉛筆はプロ仕様の高級品。色が濃く鮮やかで塗りごこちがなめらかです。
水彩色鉛筆のおすすめ
水彩色鉛筆で良質のものをお探しなら、こんな色鉛筆がおすすめです。
ファーバーカステルの水彩色鉛筆
油性色鉛筆のところでも登場したファーバーカステルの水彩バージョンです。
水彩色鉛筆は12色から120色までのラインナップがあり、リーズナブルなものからプロ用の高価なものまで取り揃ってます。
ファイバーカステル カラーグリップ水彩色鉛筆
色の発色もよく持ちやすい設計で子供やビギナーにも使いやすいモデル。
ファイバーカステルの色鉛筆の中では1番リーズナブルですが、質がよくコスパの高い一品です。
ファーバーカステル アルブレヒト・デューラー水彩色鉛筆
とても鮮やかな色合いと伸びの良さが人気のプロモデル。
初心者から上級者までいいものを長く使いたい人に愛される一品です。
三菱 水彩色鉛筆ユニウォーターカラー
三菱鉛筆の水彩色鉛筆です。
油性色鉛筆のような質感と水彩色鉛筆の機能を併せ持ち、水彩と油性の良さをバランス良くアートに反映させることができます。
水によく溶け、鮮やかに発色。さすがは老舗の三菱といった感じです。
ステッドラー カラトアクェレル水彩色鉛筆
ステッドラーはドイツ老舗の画材メーカーで日本の画材店でもよく見かけます。
色の鮮やかさと塗り心地のいい硬さが人気の良品で、上級者にも愛されている一品です。
色は12色〜60色まであり、バラ売りもされています。
ダーウェント水彩色鉛筆 ウォーターカラーペンシル
DERWENT(ダーウェント)はイギリス老舗の文具ブランドで、世界中のアーティストに愛用されています。
ダーウェントのウォーターカラーペンシルは全72色。12本〜のセットの他にバラ売りもされてます。
普通に塗ると少し粉っぽくなりますが、水彩画に使うにはバッチリ。伸びもよく深くて濃い色味が特徴です。
おわりに
以上、大人の塗り絵用の色鉛筆の選び方でした。
初心者に使いやすいのは昔ながらの油性の中硬質タイプですが、塗る絵や出したい雰囲気しだいなので好きなタイプをお選び下さい。
ちょっと暇つぶしに塗り絵でも…という時には100均の色鉛筆や子供の頃使っていたものでもOKです。
素敵な塗り絵タイムをお過ごし下さいね!