水垢は弱そうに見えてけっこう頑固。スポンジでササッとこすった位では取れません。
「うーん、どうしたものか?」
ということで、今回はステンレスに付いた水垢の落とし方と防ぎ方をご紹介します。
参考タイル目地の掃除[黄ばみや黒カビ、取れない黒ずみの対処法]水垢の正体
まず掃除に取りかかる前に、水垢の正体を見ておきましょう。
白っぽい膜のような水垢は、水道水の中のミネラルが固まったもので、アルカリ性の汚れです。
水は時間が経てば蒸発しますが、残ったミネラル成分が時間の経過と共に蓄積。
シンクの壁や水道周りに付着したまま放置すると石灰化して非常に取りにくくなります。
シンクの水垢の落とし方
ここからは水垢の落とし方をレベル別にご紹介していきます。
軽い水垢
ステンレスのシンクについた軽い水垢は、クエン酸やお酢で中和しながら取るのが効果的。
「水回りティンクル お酢のチカラ」や「クエン酸の激落ちくん 泡スプレー」などの市販の洗剤でもいいし、自分で作ることもできます。
- クエン酸スプレー:水(200ml)+クエン酸(小さじ1)
- お酢スプレー:お酢を2倍の水で薄める。
落とし方の手順はこちらです。
- シンクを台所用洗剤とスポンジで洗って汚れを落とす。
- シンクの水分を拭きとる。
- 水垢の部分にクエン酸スプレーorお酢スプレーをふりかけて磨く。
- ③でダメならスプレーで浸したキッチンペーパーを貼る。
- ④の上にラップをして30分~1時間ほどパック。
- 貼り付けていたラップやペーパーで磨く。
- 水でよく流して拭き上げる。(ステンレスに酸が残ると痛む原因になる)
お酢スプレーやクエン酸スプレーはマイルドなので、しつこい水垢は落とせませんが、普段のお掃除にも安心して使えます。
しつこい水垢
お酢やクエン酸で取れない頑固な水垢は研磨して取る方法も。
水垢を削るにはこのようなものが使えます。
- クリームクレンザー(粒子が細かいものから使う)
- メラミンスポンジ
- 研磨スポンジ
- 耐水ペーパー
- プラスチックのヘラ
最初から粒子が大きいものや目が荒いもので削ると大きなキズが付くので、ソフトなものから徐々に試すのが安心。(目立たない部分でのテストも必須)
1日で取るのは厳しいので、新たな水垢を防ぎながら気長に掃除を続けるのがベストです。
素人だとステンレスに余計な傷をつけたり、磨き方の差でムラが出たりすることもあるので、心配ならプロに任せてもいいでしょう。
強い酸性洗剤には要注意
強い酸性洗剤はクエン酸やお酢よりも断然よく効きますが、素人が使うと失敗率が高いのが難点。
なぜかと言えば、強い酸の影響でステンレスが酸焼けを起こすから。
実際、強い酸性洗剤の代表格「サンポール」の説明にも「ステンレスに原液が付着すると、黒く変色するのでご注意ください。」と記載されています。
それを承知でチャレンジしている人もいますが、酸焼けで変な色になったら怖いので私は使ったことがありません。
それと、酸性洗剤と塩素系の洗剤を混ぜると有毒ガスが出て非常に危険なので十分にご注意を!(お酢やクエン酸もそう)
水垢を予防するには
蓄積した水垢を取るのは大変なので、予防するのがベストです。
防ぎ方は、1日の最後にシンクをザッと台所洗剤で洗って水分拭き取るだけ。
水垢は水のミネラルが固まったものなので、水分を拭き取っておけば予防できます。
水垢がつきにくくなるコーティング剤を使うのもおすすめです。(賃貸なら一応確認を)
水垢がついた場合は早い内にお酢スプレーやクエン酸スプレーで撃退。
予防できれば、時間と手間を惜しんで削ったりしなくてもすみます。
まとめ
最後にサクッとまとめて終わりにしたいと思います。
- 水垢は水道水のミネラルが固まったアルカリ性の汚れ。
- 水垢にはお酢・クエン酸・酸性洗剤が効く。
- お酢やクエン酸は軽い水垢専門。
- ガチガチの水垢は慎重に研磨。地道に取っていく。
- 強い酸性洗剤を使うと酸焼けのリスク大!
- 水垢予防はシンクに水分を残さないこと。
水垢は厄介なので、予防できたら一番ですね…。