マーマレードはコツさえ押さえれば簡単。甘さの調節もできるし保存食にもなるので、柑橘類好きなら作ってみない手はありません。
今回はマーマレードの作り方と上手に作るコツをまとめてみました。
記事の内容
マーマレードはどの柑橘類でも作れる
マーマレードはいろんな柑橘系フルーツで作ることができ、少しずつ風味が違います。
例えば、こんなフルーツで作れるので家にあったら試してみて下さい。
- オレンジ
- 夏みかん
- はっさく
- 伊予柑
- レモン・ライム
- ゆず
- みかん
- グレープフルーツ など
うちはレモンやライムで作ることが多いですが、砂糖を加えて煮詰めるので酸味が強すぎるなんてことはありません。
フルーツを選ぶ時は、防カビ剤やワックスなどがかかっていない無農薬の物を選ぶと安心です。
マーマレードのレシピ
マーマレードは少し手間がかかるものの作り方はとてもシンプル。柑橘の香りに包まれて楽しく作れます。
マーマレードの材料
- 柑橘系のフルーツ:好きなだけ
- 砂糖:フルーツの重さの50%~100%
- 消毒したジャム瓶
砂糖の量は長期保存するなら60%~100%で作るのがいいと言われていますが、短期間で食べるなら50%以下で作ってもOKです。
詳しい瓶の消毒方法(アルコール消毒と熱湯消毒)はこちらをチェックしてみて下さい。
マーマレードの作り方
- フルーツを塩でもみ洗いして皮を剥く。(くし切りにしてから剥くと簡単)
- 分厚い皮は内側の白い部分を削ぎ取る。
- 皮を細切りにする。
- 果肉の薄皮と種を取り、お茶パックに入れる。
- 細切りにした皮と水を鍋に入れ、沸騰させてから数分茹でる。
- 茹でた皮をザルにあける。
- ⑤と⑥をさらに2回ずつ繰り返す。(苦味が取れて柔らかくなったらOK)
- 水気を切った皮と実、砂糖を鍋に入れて馴染ませる。
- ④のお茶パックに入れ、アクを取りながら弱火で煮る。
- 5分ほど煮たらお茶パックを取り出す。
- 焦げないようにヘラで混ぜながら、とろみが付くまで煮詰める。(ゆるいくらいでOK)
- 瓶に詰めて保存する。
鍋は酸に強いホーローやテフロン加工のものを使うと安心。
種と薄皮を一緒に煮るのは、とろみ付け成分のペクチンが皮や種に豊富に含まれているからです。
参考手作りジャムの保存の仕方3パターンと賞味期限の目安マーマレードを作るコツ
マーマレードを作るコツはこの4つです。
- 分厚い皮は程よく白い部分を取リ除く。(アクセントになるので、ある程度残すのもおすすめ)
- 皮の苦味が和らいで柔らかくなるまで茹でこぼす。(3回位)
- ペクチンを多く含む種や薄皮と一緒に煮る。→いい感じでとろみが付く。
- 冷めると固くなるので、ゆるめに煮詰める。*
*ヘラで混ぜた時に鍋底に筋がついてスーッと消える程度のゆるさ。
わかりにくい時は、キンキンに冷したスプーンに少量垂らして少し置くと冷えた時の状態が確認できます。(まぁ、大体でOKですが…)
マーマレードは皮だけでも作れる
マーマレードは柑橘類の皮だけでも作ることができます。妙な感じがしますが、焼き菓子にも使えるし、皮の食感と風味が生きて美味しいです。
材料
- 柑橘類の皮:好きなだけ
- 砂糖:皮の重さの50%~100%
作り方
- 皮をよく洗って細切りにする。
- 3回茹でこぼして水気をしっかり切る。
- 皮と砂糖を鍋に入れ、弱火にかける。
- アクを取りながら煮る。
- ヘラで混ぜながらゆるめに煮詰めて完成。
水分がほぼなくなるまで煮詰めて乾燥させれば「オレンジピール」や「レモンピール」などと呼ばれるお菓子になります。
参考レモンピールの作り方 [簡単ですが手が止まらなくなるのが難点です]マーマレードは皮なしでも作れる
こんな時は皮なしで作っても大丈夫です。
材料
- 柑橘系のフルーツ:好きなだけ
- 砂糖:剥いた実の重さの50%~100%
作り方
- 柑橘類の皮を剥く。
- 果実の薄皮と種を取り、お茶パックに入れる。
- 実と砂糖を鍋に入れて馴染ませ、弱火にかける。
- ②を投入してアクを取りながら煮る。
- ヘラで混ぜながら、ゆるめに煮詰めて完成。
もっと砂糖を控えてジャムよりもゆるく煮詰めればオレンジソース風にすることもできます。
参考りんごジャムの作り方と保存方法[バターを入れてもおいしいです]おわりに
マーマレードは甘いだけじゃなく絶妙な食感とほろ苦さが楽しめて最高です。
国産で無農薬の柑橘類が手に入ったらぜひ作ってみて下さい。