栗は9月~10月頃が旬の秋の味覚。生栗はこの頃にしか出回らないので、なるべく長持ちさせたいですよね。
今回は、栗の上手な保存方法と栗拾いの栗の下処理(虫止め)の仕方をご紹介します。
記事の内容
栗の下処理(虫止め)の方法
保存方法を見る前に下処理(虫止め)のやり方からご紹介します。
スーパーで買う栗は処理がされているので虫止めの必要はありませんが、栗拾いの栗なら必須。(産地の直売所の栗も虫止めした方が無難)
栗の中に虫や虫の卵があると保存中に中身を食べられてしまうので、最初に対処しておくのがベストです。
- 水洗いして汚れを落とす。
- 大鍋に水を張り、栗を浸して半日置く。(水につけると虫が死ぬ)
- 浮いてきた栗や皮に穴の空いた栗を取り除く。
- 栗をタオルやキッチンペーパーの上に広げてしっかり乾かす。
虫止めが終わったらすぐに食べてもいいですが、チルド室で熟成させると甘みが増します。(冷蔵保存の章参照)
徹底的に虫止めするには
上の方法でもかなりの虫止め効果がありますが、もっと徹底したい場合は水に半日付ける代わりに80度(沸騰する手前)のお湯で1~2分程煮ます。(時間は栗のサイズで調整)
煮ると言っても茹で栗になったわけではないので、食べる時は調理が必要です。
参考栗拾い!岐阜・愛知のベストな時期とおすすめの農園4選栗の保存方法
栗は常温保存だと痛みやすく味も悪くなるので、冷蔵保存または冷凍保存がベストです。
栗の冷蔵保存の仕方
まずは冷蔵保存の仕方を見ていきましょう。
皮付きの生栗の場合
- 栗を水洗いしてキッチンペーパーで拭く。
- 栗を新聞紙やキッチンペーパーで包む。(湿気対策)
- ビニール袋に入れる。(封はしない)
- 冷蔵庫のチルド室へ入れる。
- 新聞紙が濡れたら取り替えながら1週間~1ヶ月程ほど保存する。
栗は0度前後の低温で保存すると甘みがアップ。「ためしてガッテン」という番組では3日で2倍、1ヶ月で4倍の甘さになると紹介されていましたが、確かにチルド室で熟成させると甘くなります。
ただ、結露と栗から出る水分には要注意。栗に水分が付くとカビやすくなるので、新聞紙を替える時に栗のチェックもお忘れなく。(栗拾いの栗だと特に湿気が出やすいです)
剥き栗や茹で栗
皮を剥いた栗や茹でたり蒸したりした栗は水分をしっかり拭き取ってからジッパーバッグやタッパーのような容器に入れて冷蔵します。
冷蔵庫での保存期間
皮付きの栗なら1ヶ月程度、剥き栗や茹で栗なら3日程度保存可能。
それ以上保存したい場合は冷凍庫へ入れましょう。
栗の冷凍保存の仕方
栗をしばらく使わない時は冷凍するのがベスト。生栗でも茹でたり蒸したりした栗でも冷凍することができます。
食感は若干柔らかくなる程度で気になる程ではなく、皮が剥きやすくなるという利点もあります。
冷凍の仕方はこちらです。
- 栗を洗う。(皮付きの生栗のみ)
- 栗の水分をペーパータオルで拭き取る。
- 栗をフリーザーバッグに入れて封をする。(袋の空気をしっかり抜く)
- 冷凍庫に入れる。
栗が空気に触れると乾燥したり食感が損なわれるので、袋の空気はしっかり抜いて下さい。(空気を抜くのにストローを使うこともできます)
皮を剥いた栗は乾燥しやすいので、フリーザーバッグに入れる前にラップで包むと安心です。
保存期間
皮ごと冷凍した栗は3ヶ月以内を目安に食べると美味しく食べられます。(半年ほど持ちますが早く食べた方が美味しい)
皮を剥いた栗は乾燥を避けるためにもう少し早めに食べ切るといいでしょう。
解凍方法
冷凍させた栗は解凍せずにそのまま茹でたり料理に使えばOK。
皮ごと冷凍した栗は、熱湯に5分程つけてから剥くときれいに剥けます。
皮を剥いて冷凍した茹で栗や蒸し栗は、様子を見ながら少しずつレンジにかけてみて下さい。(一気に加熱するとパサパサになるので注意)
参考栗の剥き方はこれで決まり![実際にやってみて簡単だった3パターン] 参考栗の茹で方,蒸し方,炊飯器での炊き方&おいしい栗レシピ6選 参考さつまいもの旬が来た!ホクホク・ねっとりな種類と8つの食べ方 参考柿レシピ6選と柔らかくなった時の食べ方,鮮度キープの保存方法おわりに
最後にまとめて終わりにしたいと思います。
- 栗拾いの栗や直売所の栗は虫止めをしてから保存。
- チルド室(0度前後)で熟成すると甘みが増す。(1ヶ月程度まで)
- チルド室で保存する時は湿気に注意。
- 長期保存するなら冷凍保存がベスト。(皮も剥きやすくなる)
栗は短い期間しか出回りませんが、保存の仕方がよければ長く楽しめるので試してみて下さい。
参考ぜんざいの作り方4パターンと日持ち[小豆からでも餡からでも簡単です]