マンゴーは世界三大フルーツの1つ。とろけるような食感と濃厚な甘さで人を虜にする魅惑の果物です。
今回は、こんなマンゴーの旬と産地、日本で手に入る美味しい品種と食べ方をまとめてみました。
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マンゴーの旬
国産マンゴーの旬は産地や品種にもよりますが、大体5月頃~8月頃。1番よく出回るのは6月・7月頃です。
ただ、輸入マンゴーならこれ以外の時期にも出回っているので、品種にこだわらなければほほ通年手に入ります。
マンゴーの産地
マンゴーの生産量がダントツで多いのは沖縄県(シェア約5割)。宮崎県(シェア約3割)、鹿児島県(シェア約1割)もマンゴーの名産地で、国産マンゴーの9割以上をこの3県で生産しています。
日本で流通しているマンゴーは輸入品も多く、メキシコ、ペルー、タイ、ブラジル、台湾、フィリピンなどから輸入されています。
マンゴーの品種
マンゴーの品種は世界に500以上もあり、それぞれ個性的。ここからは日本で出回っている主な品種をご紹介していきます。
アップルマンゴー(アーウィン種)
アップルマンゴーはりんごのように赤い皮を持つマンゴーの総称。アーウィン種はその中の品種の1つです。
国内で生産されているほとんどのマンゴーはこのアーウィン種で日本では大人気。
濃厚な甘味とほどよい酸味のバランスがよく、なめらか食感。完熟マンゴーは特に甘みが強いです。
太陽のタマゴ
「太陽のタマゴ」は宮崎ブランドの高級品種。アーウィン種の中でも糖度15度以上、重さ350g以上の基準をクリアし、色と形がいいマンゴーだけが選ばれます。
これだけ高品質で希少なだけあって国産マンゴーの中でもひときわ高級。贈答用としても人気です。
アップルマンゴー(ケント種・ヘイデン種・トミーアトキンス種)
アップルマンゴーには日本で栽培が盛んなアーウィン種の他に、ケント種・ヘイデン種・トミーアトキンス種などがあります。
主な産地はメキシコ、ブラジル、ペルーなど。日本で出回っている中南米産のアップルマンゴーはほぼこれらの品種です。
濃厚な甘みと酸味のバランスがよく、国産マンゴーよりもリーズナブル。ケント種はなめらか食感、トミーアトキンス種とヘイデン種は少し繊維が多めです。
キーツマンゴー
キーツマンゴーは皮が緑で果肉が黄金色のマンゴー。沖縄などで栽培されていますが、日本では流通量が少ないマンゴーです。
見た目が緑なので美味しそうに見えませんが、実際は強い甘みとほどよい酸味のとろける食感。繊維が少なく果汁もたっぷりです。
南国フルーツ特有の香りも強く濃厚な味わいが楽しめます。
ペリカンマンゴー(カラバオ種)
ペリカンマンゴーは主にフィリピンから輸入される黄色いマンゴー。ペリカンの口のような形をしていることからペリカンマンゴーと呼ばれています。
甘味と酸味のバランスがよく、果肉はなめらか。スーパーで見かけることも多く、安くて手に入れやすい品種です。
タイマンゴー
日本で売られている主なタイ産マンゴーはナンドクマイ種とマハチャノ種。どちらも皮が黄色で、形はペリカンマンゴーに似ています。
ナンドクマイ種は甘みが強くて濃厚、マハチャノ種は甘みと酸味のバランスがよく、南国フルーツ特有の香りが強い品種。食感は両方とも舌触りがよくてなめらかです。
ちょっとレアな品種
ここからは、日本ではレアですが美味しいと評判の品種をご紹介していきます。
「幻のマンゴー」と呼ばれるだけあって、産地以外では百貨店や通販などの限られた場所でしか売られていません。
玉文(ぎょくぶん)マンゴー
玉文は台湾生まれの超高級マンゴー。玉文は1号~19号までありますが、中でも一番高品質な6号が有名です。
果実は大玉でマンゴー特有の香りが強く、とろける食感。酸味はほとんどなく、ジューシーで非常に甘いのが特徴です。
金蜜 (きんみつ)マンゴー
台湾生まれの金蜜マンゴーはシロップをかけたかのように甘くて濃厚。
少しだけ繊維はあるものの、酸味はほとんどなく果汁たっぷり。あま〜いマンゴーが好きな方にはたまりません。
かなり流通量が少なく超高級なマンゴーです。
レッドキーツ(紅キーツ/赤キーツ)
レッドキーツも台湾生まれのマンゴー。日本では沖縄などで栽培されていますが、市場にはほとんど出回らない超レアな一品です。
大玉の果実は果汁たっぷり。繊維が少なくなめらかな舌触りで、濃厚な甘みとほどよい酸味、香りの良さが特徴です。
金煌(キンコウ)マンゴー
キンコウマンゴーは台湾原産のマンゴー。日本では沖縄などで生産されていますが、かなりレアなマンゴーです。
果実は皮が黄色で大玉。果肉はとろける食感で、ねっとりした甘みと優しい香りが特徴です。
ケンジントンプライド種
ケンジントンプライド種はオーストラリア産のマンゴー。皮がほんのりピンクなのでピーチマンゴーとも呼ばれています。
果肉は甘みが強いとろける食感。酸味は少なく香りもよくて濃厚です。
オーストラリアは季節が逆なので日本の秋〜冬にかけて輸入されますが、出回る数はかなり少ないです。
マンゴーの保存
マンゴーは寒さや乾燥が苦手なので、食べ頃になるまでは常温保存がベストです。
ただ、完熟してもすぐに食べられない場合はパーパータオルや新聞紙で包んでポリ袋に入れてから野菜室へ。
常温保存の場合、食べる1〜2時間前に野菜室で冷やすといい感じでヒンヤリします。
マンゴーの食べ頃
マンゴーが食べ頃かどうかはこんなサインをチェックしてみて下さい。
- 皮が少しオイルっぽくツヤツヤ。(もし、皮に白い粉が付いていたら、まだ完熟していないサイン)
- 軽く触った時に柔らかみがある。
- 甘いいい香りが強くなった。
皮の色は熟しても変わらない品種があるので、柔らかさや皮の状態、香りで判断するのが確実です。
マンゴーの食べ方
マンゴーは真ん中に平ぺったい楕円形の大きな種が入っているので、切り方に戸惑いますが簡単です。
- 真ん中の種を避けて両サイドを切り落とす。
- 皮付きのまま碁盤の目のように切り込みを入れる。(皮は切らない)
- 皮をそらして実を食べる。
- 種の周りの実はスプーンで削ぎ落として食べる。
おわりに
マンゴーの旬は春から夏にかけてですが、輸入物のマンゴーも多く出回っているのでほぼ通年食べられます。
国産マンゴーで有名なアーウィン種だけでなく世界のいろんな品種が売られているので、食べ比べてお楽しみ下さい。