椎茸好きなら一度は椎茸作りに興味を持ったことがあるかもしれません。
ただ本格的に始めるのはちょっと大変。でも、今は栽培キットなるものが存在します。
今回は、しいたけとエリンギの栽培キットを買ってみたので、育て方や収穫量、保存方法などについてご紹介します。
記事の内容
しいたけ栽培キットとエリンギ栽培キット
今回購入したのは「もりのしいたけ農園」と「もりのえりんぎ農園」。
しいたけ栽培には本格的な「原木栽培」と短期間で誰でも楽しめる「菌床栽培」があり、こちらは菌床栽培(エリンギも)。
どんぐりマーク(純国産きのこの証明)も付いているので、採れたきのこは安心して食べられます。
販売元の森産業(森のきのこ倶楽部)は日本のしいたけ研究のパイオニア。栽培キットやきのこの研究で有名な会社です。
椎茸やエリンギの他にも、えのき、なめこ、ひらたけ、ぶなしめじの栽培キットがあり、どれもおうちで簡単に育てられます。(最適温度は確認した方がいい)
今回は、楽天の2個セットがお得だったので欲張って買っちゃいました。(4個セットもある)
栽培容器は必要?
栽培キットは、プラスチックの栽培容器付きと栽培容器なしがあります。(キットを買う時に要確認)
容器なしでも育てることはできるので今回は容器なしを選びましたが、専用容器があった方が管理しやすくて収まりも良さそうなのでお好みで。
容器は単体でも700円ちょっとで売られてます。
ちなみに、説明書などの付属品が付いておらずブロックのみの物もあるので、リピートの方はそちらもありです。
しいたけ栽培キットの育て方
育て方はシンプル。説明書どおりにやれば誰でも簡単に育てられます。
しいたけは上手に育てれば3〜4回収穫可能。流れはこんな感じです。
- キットが届いたらすぐに開封!
- 栽培ブロックを水洗いする。
- 栽培ブロックを給水させる。
- 付属の栽培袋に入れ、クリップでふんわり封をして発芽待ち。
- 毎日お世話を続ける。
- 収穫
- ブロックを浸水させる。
- 栽培袋に入れてお世話しながら発芽待ち(2〜3週間の休眠期間)。
- 発芽→収穫
しいたけを育てるのに大事なことは水やりと温度管理。それと、たっぷりの愛情です(笑)
適した温度
しいたけ栽培に適した温度は日中20~25度で、夜間が18度以下。(直射日光はNG)
今回、育て始めた時期が11月だったのでよかったですが、暑い時期は保冷剤や冷蔵庫などを使っての温度管理が必須だそうです。
水やり
水やりは、1日1〜2回霧吹きでシュッシュします。(状態をみながら加減)
ベタベタすぎず、カラカラすぎず、ブロックがいい感じで湿っている状態がベストです。
休養期間
1回目はすぐにしいたけができ始めますが、2回目以降は休養期間が必要。
次のしいたけが発芽するまで大体2〜3週間かかることが多いようです。(うちのは現在1回目の休養期間中)
この期間は、20度〜25度程度で管理しながら水やりも続けます。
しいたけの収穫
収穫時期
しいたけは傘がほどよく開いて、傘の裏側にヒダが見えたら収穫のサイン。傘がダラ〜っと開ききらず、丸みを帯びた状態で採るのがベストです。
「もっともっと大きくな〜れ」と待ち続けると、ヒダから胞子が飛んでカビっぽいものが発生するので要注意。
ブロックを傷つけないように、ハサミやナイフで丁寧に収穫します。(手でもぎ取るのはNG)
どれだけ収穫できたのか
どれだけ収穫できるかは環境やお世話の仕方によりけりですが、うちはこんな感じでした。
3日目
キットが届いた日を1日目と数えて3日目には小さなしいたけがニョキニョキ生えていました。
ちょっと、キモかわいい系です(笑)
6日目
しいたけの成長は早く、6日目にはこの状態。
間引きをしつつ、食べ頃の物から収穫し始めました。
混み混みだと1個1個が大きく成長できないので、適度に間引いた方がしいたけが大ききく育ちます。
11日目
食べ頃のものからどんどん収穫してますが、まだまだたくさん生えてます。
この数日後に1回目の収穫は全て終了。トータルで50〜60個ほど採れました。(間引いた小さいのも含む)
2回目以降もたくさん育つといいなぁ。
エリンギ栽培キットの育て方
エリンギも説明書どおりに育てれば簡単。ただ、しいたけの育て方とは少し違います。
- キットが届いたらすぐに開始。
- エリンギのブロックが入った栽培袋Aの上をカット。
- ブロックの上の白い膜をかき取り、水を貯める。
- 水を捨てて、付属の赤玉土を投入。
- 付属の袋Bに少し水を入れて、中に④を投入。ふんわりクリップでとめる。
- 適宜水やりをして発芽を待つ。(約2~4週間)
- 発芽後は袋Bを半分くらい開いて換気しながらお世話を続ける。
- 収穫。
- お世話を続けながら次の発芽を待つ。
えりんぎ栽培セットは2〜3回収穫できることが多いようです。
適した温度
えりんぎ栽培に適した温度は10~18度。夜間は15度以下がベストです。(直射日光はNG)
夏の栽培は難しいので、10月〜3月の期間限定販売となっています。
水やり
水やりは土が乾いてきた頃に霧吹きでシュッシュするだけ。
毎日様子を見ながら、土がいい感じで湿るように2日に1回〜毎日あげる感じです。
休養期間
エリンギも1回目の収穫後2回目の発芽までは少し長めの休養期間があります。
温度管理と水やりを続けながら見守ってあげてください。(サルカニ合戦のカニの気分)
エリンギの収穫
エリンギはしいたけよりも成長がゆっくり。とは言え、割と早く収穫できました。
収穫時期
エリンギは傘のフチの巻き込みが減って平らになった頃が収穫の時期。
ブロックを傷つけないように根元からハサミやナイフで丁寧に切り取ります。
どれだけ収穫できたのか
エリンギは上手に育てれば2~3クール収穫できるとのこと。
うちは1回目の収穫が終わった所ですが、成長過程はこんな感じでした。
6日目
エリンギの発芽は2週間位かかると言われていたものの、白い芽が現れ始めたのは6日目。早めのお出ましでした。
ちなみに、しいたけの収穫が始まったのも6日目。やはりエリンギの方が成長がゆっくりです。
11日目
芽が出てからは日に日に大きくなってきて、11日目には収穫を開始。
1回目はトータルで20本弱(小さいのも含む)採れました。2回目以降にも期待大です。
栽培キットのきのこがウマすぎた!
栽培キットは楽しむのが目的かと思っていたので、味にはさほど期待していませんでしたが、しいたけもエリンギも絶品でした。
なにしろ、肉厚でみずみずしく歯ごたえ抜群!香りも良くて、味が濃いです。はっきり言って、スーパーの生しいたけやエリンギとは別格です。
しいたけもエリンギも焼いて醤油をたらすか、天ぷらがイチオシ。きのこたっぷりの炊き込みご飯もおすすめです。
ちなみに、うちは数年前から栽培キットと同じ会社の「森の干し椎茸」を毎年買ってます。
1個1個が肉厚でデカイですが、大容量でコスパがよく美味しいので干し椎茸好きの方はぜひ。(レビューは下の記事参照)
参考干し椎茸はこれ一筋!国産でコスパ最強のおすすめ品はこれ!
きのこの保存の仕方
採ったきのこは、数日で食べ切るならキッチンペーパーで包んでジップロックに入れてから冷蔵庫へ。
長く保存するなら冷凍か乾燥がおすすめです。
※洗わずに、汚れがあれば軽く拭いて保存してみてください。冷凍
しいたけは傘と軸を分けてジップロックに入れてから、しっかり空気を抜いて冷凍庫へ。(切ってからでもOK)
エリンギは食べやすく切ってから、しいたけと同じように冷凍します。
乾燥
しいたけは干し椎茸にすることもできます。
干し椎茸が大好きなのでやってみましたが、約1週間天日干ししたのがこちら。
この干し椎茸は味良し、歯ごたえ良し、甘み良し、香り良し。大満足の一品です。
しっかり乾燥させた干し椎茸は、密封容器に入れて冷蔵すると長持ちします。(1ヶ月が目安と言われていますが、うちでは数ヶ月経っても美味しく食べれてます)
私はやったことがないですが、エリンギもスライスしてから天日干しすると長持ちするようです。
おわりに
しいたけもエリンギも思ったよりも成長が早く、1回目はたくさん収穫できました。
育てる楽しみもさることながら、スーパーのきのことは比べものにならないほどおいしいのが最大の魅力です。
現在、休養期間中ですが2クール目以降もたくさん収穫できることを願ってます。