ルッコラ(ロケット)はちょっぴりごま風味で、マイルドな苦味と辛味が特徴的な野菜。
βカロテンやビタミンC、E、K、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄などのミネラルを豊富に含む食材です。
家で簡単に栽培できるので育てる楽しみも味わえますよ!
今回はルッコラの育て方と、辛味や苦味を最小限に抑えるコツをご紹介します。
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ルッコラの栽培の仕方
さっそく、ルッコラの育て方を見ていきましょう。
種まきの時期
ルッコラは寒冷地を除くと、ほぼ1年中育てることのできる植物。
ただ、ルッコラが好む温度は15度〜25度なので、夏や冬を避けて、春や秋に育てるのがベストです。
種まきの目安はこんな感じになってます。
春まき | 秋まき | |
暖地 | 3月上旬〜6月上旬 | 9月中旬〜11月 |
中間地 | 3月下旬〜6月中旬 | 9月中旬〜11月 |
冷涼地 | 4月〜7月 | 9月上旬〜10月 |
ルッコラの苗を植える場合
苗を植える時期も夏や霜の降りる時期を避けるのが◎
育ちがいいのは、過ごしやすい春や秋の時期です。
隣の苗と葉っぱ同士がくっつかない程度の間をあけて植えてあげてください。
ルッコラの種の撒き方
ここでは簡単にできるプランターバージョンでご紹介しますが、地植えや鉢でも栽培できます。
- プランターに野菜やハーブ用の培養土を入れる。
- 土に深さ5mmほどの筋をつける。
- 筋を付けた所に1箇所に固まらないように種をパラパラ撒く。
- 上から薄く土をかぶせて軽く押さえる。
- 種が流れないように水をやり、芽が出るまで待つ。
ルッコラが発芽した後の育て方
ルッコラは5日前後で発芽します。その後の育て方を見てみましょう。
間引きの仕方
ルッコラが発芽したら2回ほど間引きして株と株の間を整えましょう。
1回目の間引き
発芽後、葉っぱ同士が重なり混み合ってきた頃が1回目のタイミングです。
傷んでいるものや育ちの悪いものから間引いて、葉っぱ同士が触れ合わない程度にしてあげます。
間引いた芽はサラダや炒めものなどに使うと美味しいです。
2回目の間引き
本葉が4~5枚になって混み合ってきた時が2回めのタイミングです。
隣どうしの葉っぱが触れ合わない程度に間引いて、残った苗が安定するように根本に土を盛ってあげましょう。
肥料のあげ方
2回めの間引き後から、2週間に1回程度の割合で薄めた液肥か固形肥料をあげると長く収穫できます。(外葉から収穫する場合)
株ごと収穫する場合は追肥がいらないことも多いです。
水のあげ方
水は土が乾いた時にたっぷりあげる程度でOK。
地中海原産のルッコラは多湿な場所が苦手なので、水のやりすぎにはご注意を。
日当たり
ルッコラは日の当たる場所が好きなので、置き場所を工夫してあげてください。
ただ、夏の直射日光を浴びると葉っぱが固くなるので、半日陰や室内に入れてあげるといいでしょう。
害虫に注意
ルッコラは丈夫な植物ですが、美味しいだけにアブラムシや青虫などがつきやすいです。
毎日観察して、虫がついていたらとってあげてください。
防虫ネットをかけて防ぐこともできますよ。(アブラムシも入れないような細かい防虫ネットがあります。)
摘蕾(てきらい)
成長したルッコラにつぼみがつくと、葉っぱが固くなったり苦味が出るので、つぼみだけハサミでカットします。
小さなつぼみもとってあげてくださいね。
蕾や花は炒め物やスープなどに使うことができるので無駄になりません。
参考ハーブを料理に使いたい!育ててわかったお役立ち品種9選と9つのレシピルッコラの収穫
ルッコラが収穫できるのは種を植えてから1ヶ月前後です。肌寒い時期だと2ヶ月ほどかかることもあります。
収穫の仕方はこの2種類です。
根元からバッサリ収穫。
とうが立ちやすく、葉っぱが固くなりがちな夏向き。
→外葉から収穫:大きさが5~10cm程度になった外側の葉っぱ(上に伸びてる葉でなく、横に伸びてる葉)から食べる分だけ収穫。
花が咲きにくい秋蒔き向き。(摘心はお忘れなく)
涼しい時期に栽培して外葉から収穫すると長く楽しめます。
ルッコラの苦味や辛味を抑える育て方のコツ
味が強すぎたり葉っぱが硬いルッコラはかなり食べにくいですよね。
うちも収穫したルッコラの味がキツすぎて、生で食べるのを断念したことが何度もあります。
ただ、こんなことに気をつけると美味しいルッコラが収穫できる確率が高くなりますよ。
- 秋蒔きの方が葉っぱがマイルドで柔らかい。
- 夏は室内や半日陰の涼しい場所におく。
- 乾燥しすぎると葉が固くなって苦味が強くなるので、土が乾いたらたっぷり水をあげる。(水のやりすぎはNG)
- 葉っぱが柔らかい内に収穫する。(株ごと収穫するなら草丈が15~20cm位になった時が目安)
おわりに
ルッコラは手がかからず、プランターや鉢でも簡単に栽培できるのでとても育てやすいです。
お料理にも大活躍するので、葉っぱが柔らかい内に収穫してどんどん使ってくださいね。
春蒔きでも秋蒔きでもいいですが、とうが立ちにくくて長く収穫できる秋蒔きの方がおすすめです。