雑穀米は食感の良さとヘルシーさが魅力。一度食べると白米では物足りなくなり、うちでは10年以上雑穀米生活です。
今回は、人気の雑穀の種類と特徴、炊き方についてまとめてみました。
記事の内容
雑穀米とは
雑穀米は白米に雑穀を混ぜて炊いたもの。
五穀米や十穀米などいろんな種類がありますが、五穀米なら5種類、十穀米なら10種類の雑穀が入っています。
雑穀って何?
雑穀の定義は割と曖昧ですが、日本雑穀協会によれば、雑穀は日本人が主食以外に食べる穀物の総称とのこと。
麦類、豆類、キビやアワ、有色米、玄米など、白米以外のいろんな穀物が雑穀に含まれています。
雑穀の種類
よく雑穀米にブレンドされる人気の雑穀とその特徴はこちらです。
米類
黒米(玄米)
黒米は皮の部分が黒い古代米の一種。
抗酸化作用のあるアントシアニン(ポリフェノールの一種)を含み、タンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが白米よりも豊富です。
炊くと紫色になり、食感はもちもち。皮のプチプチ感もたまりません。(個人的に1番好きな雑穀です)
参考古代米がやめられない!黒米と赤米の特徴と栄養,炊き方を紹介
赤米(玄米)
皮にタンニン系の色素(ポリフェノールの一種)を含む薄赤色のお米で、古代米の1つ。
白米よりもビタミン、ミネラル、タンパク質、食物繊維などが豊富で、炊くとほんのり赤色に。
うるち種ともち種で食感が違い、皮は薄い玄米のような感じです。
緑米(玄米)
皮にクロロフィル(色素)を含むやや緑がかった古代米。
黒米や赤米に比べて生産量が少ない貴重な品種で、うるち種ともち種があります。
炊くとうっすら黄色になり、白米よりもタンパク質、食物繊維、ミネラルなどが豊富です。
発芽玄米
玄米を少し発芽させたもので、玄米よりも栄養価が高く、玄米よりも食べやすい一品。
皮のプチッとした食感と玄米特有の旨みが人気です。
参考黒米と赤米は栄養たっぷりの古代米[炊き方や食感も解説します]麦類
大麦
大麦は食物繊維がとても豊富で白米の約20倍とも言われています。
うるち性ともち性があり、人気の丸麦、押麦(おしむぎ)、胚芽押麦などはうるち性の大麦を加工したものです。
- 丸麦:大麦の外皮とぬかを取り除いた丸い形の麦。プチプチ、プリプリした食感。
- 押麦(おしむぎ):丸麦を蒸して平らに潰した麦。軽いプチッとした食感。
- 胚芽押麦:胚芽を残した押麦。
ハトムギ
麦ではなくイネ科ジュズダマ属の雑穀で、昔から漢方にも使われています。
ふっくらした麦のような見た目で、しっかりした噛みごたえが特徴です。
もち麦
もち性の大麦で、外皮を少し残した丸麦に加工されています。
うるち種の丸麦がプリッとしているのに対して、もち麦は粘りがあってもっちり食感です。
豆類
小豆
お馴染みの小豆はポリフェノールやタンパク質、食物繊維などが豊富。
昔から赤飯や小豆ご飯に使われているので、ご飯との相性はバツグンです。
黒豆
黒豆は黒大豆のことで、アントシアニン(ポリフェノールの一種)を含み、タンパク質、食物繊維、カルシウムやカリウム、鉄などのミネラルも豊富。
そのまま炊くとインパクト大ですが、挽き割りにした食べやすいタイプもあります。
穀類
ヒエ
日本最古の細い粒状の穀物で、白米に比べて食物繊維やマグネシウムなどのミネラルが豊富。
冷めるとボソっとした食感になるので、炊きたてを食べるか、もちもちしたもち性のヒエを選ぶのがおすすめです。
あわ
ヒエと並んで大昔から食べられてきた小さな粒状の穀物。プツッとした食感のうるち性と、もちっとした食感のもち性(もちあわ)があり、クセはほとんどありません。
白米よりも鉄分、マグネシウム、亜鉛などのミネラルが豊富です。
きび
あわより若干大きい黄色の粒で、大昔から栽培されていた穀物の一つ。
黄色の色素はポリフェノールの一種で、白米よりもタンパク質、亜鉛、マグネシウム、食物繊維などが豊富です。
こちらも、うるち性ともち性(もちきび)があります。
キヌア
南米のアンデス地方原産の小さな粒状の穀物。炊くとほのかな香りはあるものの、クセはありません。
スーパーフードの異名を持ち、タンパク質、食物繊維、カリウム、鉄、カルシウムなどのミネラルが豊富です。
アマランサス
古代から食べられている穀物でスーパーフードの1つ。
ほのかな香りとプチっとした食感があり、タンパク質、食物繊維、鉄や亜鉛、カルシウムなどのミネラルが豊富です。
雑穀米のカロリー
雑穀米はダイエットにいいとか言われますが、カロリーは白米も雑穀米もほぼ同じ。
100gあたり(調理前)のカロリーを見てみるとこんな感じです。(日本食品標準成分表2020年版(八訂)参照)
白米 | 342kcal |
黒米・赤米 | 約340~345kcal |
小豆・黒豆 | 約340~350kcal |
大麦 | 約340kcal |
あわ・ひえ・きび | 約345~360kcal |
雑穀米を食べるメリット
「なーんだ…カロリーは変わらないんだ…」
と思うかもしれませんが、雑穀米を食べるメリットはたくさんあります。
- 食感がよくておいしい。
- 種類によっては白米よりも嵩が増え、少なめの量で満足できる。(麦など)
- 白米よりもタンパク質や食物繊維、ミネラルのバランスに優れた種類が多い。
- 白米よりも雑穀米の方がGI値*が低い。
*GI(Glycemic Index)値:食後の血糖値の上がり方を示す指標。
GI値が低い食品の方が血糖値の上昇が穏やか。高GI食品を食べた時のようなインスリンの過剰分泌をおさえ、余った糖分が脂肪になるのを防ぐことができます。
雑穀米の炊き方
雑穀米は浸水時間が長くなるだけで、炊飯器で普通に炊けます。
炊き方の流れはこちらです。
- 白米を洗う。
- 白米に好きな量の雑穀を加えて1度すすぐ。
- 白米の水量に雑穀と同量の水をたす。(雑穀米を大さじ1入れたら大さじ1の水をたす)
- 2〜3時間浸水させる。(炊飯器はタイマー予約)
- 通常モードで炊く。
浸水時間は雑穀の種類にもよるので、説明書きで確認してみて下さい。水加減はお好みで。
雑穀は何種類かミックスされたものを買ってもいいし、好きな物だけ自分でブレンドするのもおすすめです。
参考くまさんの輝きを食べてみた感想[熊本の米は評判どおりウマかった]おわりに
雑穀米は食感と噛み締めた時の旨みが絶妙で、一度食べると白米に戻れなくなります(笑)
白米よりも食物繊維やタンパク質、ミネラルなどが豊富で、GI値が低いという利点もあるので、かなりおすすめです。