潮干狩りに行くとアサリよりバカ貝の方がよくとれますが、砂抜きはアサリの比じゃなく面倒です。
ただ、高級すしネタになっているだけあって肉厚で美味しいので、砂抜きしてでも食べる価値は十分あります。
今回は、そんなバカ貝(アオヤギ)の一般的な砂抜き方法と、以前テレビ番組で紹介されていた裏技、アサリとの見分け方をご紹介します。
バカ貝(青柳)の砂抜き方法
まずは一般的な砂抜きの仕方です。
かなり面倒で時間がかかリますが、砂を抜いた身は肉厚で美味しく食べられます。
- 貝の表面をよく洗い、汚れやぬめりを落とす。
- 水に少し塩を入れて沸騰させる。
- バカ貝を投入し、口が半分開いたらザルに上げる。
- 貝柱の所にナイフを入れて殻から身を取り出す(貝の中に見える黒い部分が砂)。
- 身を水の入ったボウルに入れて軽く揉みながら回し洗いする。
- 水を変えながら、数回繰り返す。
- オレンジの斧足の両側のヒラヒラ(ひれ)を折り返してひっくり返し、残った砂を洗い流す。
- もう一度沸騰した湯でさっと茹でたら完成。
こうすれば少し砂が残ることはあるものの、バカ貝の身全体が食べられます。
内蔵の触感が嫌だったり、砂を完璧に取りきりたい場合は、内蔵部分を取ってオレンジの斧足と貝柱、ヒレだけを食べてもOKなのでお好みで。
どちらにしても、かき揚げや和え物にすると美味しいです。
バカ貝の砂抜きをエアーポンプでする裏技
通常の方法はかなり手間がかかりますが、エアーポンプを使う裏技もあります。
これは昔、「所さんの目がテン!」という番組で砂がキレイに抜けると紹介されていました。(NTVで見る)
バカ貝はアサリと違って酸欠に弱いので、自力で砂出しさせることはできないと言われていましたが、海水にエアーポンプを入れておけばそれが可能になるとのこと。
海水と携帯用エアーポンプ(ホームセンターなどで1000円〜2000円程度)が必須ですが、両方手元にあるなら挑戦してみて下さい。
- ペットボトルに海水を入れて持ち帰る。(水換えが必要なので多めに)
- 潮干狩りでとったバカ貝を海水につけて、携帯用エアーポンプで酸素を送りながら持ち帰る。
- 平らなプラスチックのザル付きタライに貝と海水を入れる。
- エアーポンプで酸素を送る。
- 冷暗所に一晩置いて砂出しさせる。(もし、死んだ貝がいたら取り出す)
- 砂がたくさん出るので、海水を交換してもう半日ほど砂出しする。
- 砂抜き完成。
番組では48時間エアーポンプで砂抜きしていましたが、一晩〜1日程度でもかなり砂が抜けます。
砂が残っていたとしても大したことはないですが、心配なら殻から身を取ってヒレの所からひっくり返して洗ってみるのもあり。
最初に茹でなくていい分、身がプリプリで美味しいので酒蒸しや味噌汁などにするのもおすすめです。
アサリとバカ貝の見分け方
最後に、バカ貝(アオヤギ)とアサリの見分け方をザックリとご紹介します。
殻の表面
アサリは殻の表面に筋が入っていてザラザラしていますが、バカ貝やはまぐりの殻はツルツルです。
それと、アサリには独特の模様がありますが、バカ貝は茶褐色でアサリほど目立つ模様はありません。
殻の硬さ
アサリの殻は割と丈夫ですが、ばか貝の殻は薄く割れやすいのが特徴。
ちょっとした衝撃で割れるので、殻が少し欠けた貝が見つかったりもします。
貝の大きさ
個体差はありますが、平均的なアサリの殻長は4cm前後。対してバカ貝は8cm前後なのでアサリの倍程度か一回り大きい位のサイズです。
バカ貝はアサリより厚みがあるのも特徴です。
参考あさりの砂抜きのやり方とコツを紹介まとめ
バカ貝の砂抜きは根気のいる作業ですが、海水とエアーポンプがあればアサリのように自力で砂抜きをさせることもできます。
潮干狩りではアサリほどの人気はありませんが、ふっくらとしてとても美味しいので是非食べてみて下さい。