せっかくのキャンプも凍えて体調を崩しては台無し。寒さ対策は絶対に欠かせません。
今回は、秋・春・冬キャンプに役立つ暖房と、それぞれの特徴をまとめてみました。
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キャンプの暖房7選
それでは、キャンプに役立つ暖房器具を手軽なものから順にご紹介していきます。
焚き火
外で暖をとるなら焚き火に勝るものはありません。
火起こし、管理、火の始末と手間はかかりますが、それ自体が楽しみの1つ。
温まったり調理ができるだけでなく、なんとも言えないリラックス感が味わえます。
湯たんぽ
湯たんぽがあると寝袋の中がポカポカ。温度は徐々に下がっていきますが、燃料や電気が必要ないので手軽に使えます。
素材は金属、プラスチック、ゴム、陶器などいろいろ。柔らか素材の湯たんぽも気持ちがいいです。
電気アンカ
電気アンカは電気で動く湯たんぽのような感じ。お湯がいらず、温度を一定に保てるのが魅力です。
平型、山型、座布団タイプなどがあり、寝る時だけでなく椅子の下に敷いて温まることもできます。
消費電力は15W~60W前後と低めなので、電源サイトでなくてもポータブル電源に繋いで使えます。(モバイルバッテリーOKの物もある)
ポータブル電源はモバイルバッテリーよりも大容量。USBだけでなく、AC/DCポート、シガーソケットなどを備えていて、いろんな電気製品に使えます。
人気のメーカーはJackery(ジャクリ)など。高額ですがアウトドアだけでなく災害時の備えにもなります。
電気毛布
電気毛布はコンパクトに畳んで持ち運べて、寝る時もぬくぬく。
敷き毛布、掛け毛布、掛け敷き兼用があり、消費電力は60w前後と少なめ。ポータブル電源に繋いで使うこともできます。
丸洗いできるタイプやダニ退治機能がついた毛布も多いので、キャンプ後のケアもしやすいです。
セラミックファンヒーター
セラミックファンヒーターは電気で動くお手軽ストーブ。電源を入れて数秒で温風が出るので使い勝手良好です。
電源サイトを予約する必要はありますが、燃焼器具のように一酸化炭素中毒の危険がなくて安全。火災や火傷のリスクも少ないです。
少し乾燥しますが、テント内が程よく温まり、寝る時も快適です。
セラミックファンヒーターの消費電力は弱で600W前後、強で1200W前後。(大容量のモバイル電源でも役不足)
キャンプサイトの電源容量(大体1000W~2000w(10~20A)前後)の確認と、防雨型延長コードの準備もお忘れなく。
ガスヒーター
自己責任で使う場合は、適切な換気(常時)と一酸化炭素警報機の使用が必須。寝る時は消すこともお忘れなく。
ガスヒーターはガスボンベ(カセットガス(CB缶)やOD缶)を使うヒーター。
ガス缶1本当たりの使用時間は平均2~3時間ですが、持ち運びやすく、ちょっと暖をとる時に便利です。(点火しにくいから極寒時は不向き)
4つの安全装置が付き、純正のカセットボンベが簡単に手に入るイワタニのヒーターなどが人気です。
サイズは大きくなりますが、温かさがアップしたバージョンもあります。
石油ストーブ
自己責任で使う場合は、適切な換気(常時)と一酸化炭素警報機の使用が必須。寝る時は消すこともお忘れなく。
石油ストーブは嵩張るものの温かさはバツグン。ちょっとした調理ができるのも魅力です。
種類は対流式と反射式の2種類。
- 対流式:空間全体を温めるのが得意。筒型が多い。
- 反射式:前方を温めるのが得意。四角形が多い。
対流式は温かい空気が上に行くので、ストーブファンを付けて全体に循環させると効果的です。
また、石油ストーブには燃料タンク一体型と分離型があり、キャンプ向きなのは一体型。(特に国産が安心)
分離型は移動中のガタツキでタンクの弁が押され、油受け口に灯油が溢れるので移動時は灯油を抜いて持っていく必要があります。
- 一体型:本体にタンクが付いているタイプ。
- 分離型:タンクを本体から外せるタイプ。(家庭用の主流)
予備の灯油は灯油タンクに入れて灯油ポンプと一緒に持っていけばOKです。
一体型の石油ストーブは「フジカハイペット」「トヨトミレインボー」「武井バーナー」「アラジンブルーフレーム」「アルパカストーブ」などが人気。
中でも、トヨトミのストーブは安心の国産で入手しやすく、値段も他と比べてお手頃です。
おわりに
キャンプ用の暖房はシンプルなものから大掛かりなものまでいろいろ。
どんな環境に泊まるかや移動手段によって適切なものを選ぶといいでしょう。
電気機器の場合は、消費電力とサイトの電源容量(orポータブル電源の容量)の確認が必須。
石油やガスのストーブを使う場合は、一酸化炭素中毒と火災にくれぐれも注意が必要です。
そして、気温にあった衣類と寝袋を準備することもお忘れなく。