お彼岸にはなぜおはぎやぼたもちをお供えするの?子供の頃から普通に見てきた光景だったのでそういうものだと思ってましたがなんか不思議ですよね。
お彼岸の期間は1週間あるのにおはぎはいつ食べるの?という疑問も。実際お彼岸にはおはぎ以外の物をお供えする人もいますよね。日本の風習って興味深いのでお彼岸とおはぎの関係をまとめてみたいと思います。
お彼岸のおはぎの理由
お彼岸と言うと秋を思い出しますが、お彼岸は春と秋の2回あります。お彼岸はご先祖様に改めて感謝をする期間なので、この時期にお墓参りや納骨堂参りをする人も多いですよね。
そして、お供え用のおはぎやぼたもちが目につくのもこの時期です。なんで、お供え物に日持ちのしないおはぎなんでしょう?
習慣にはなんらかのいわれがあるもの。おはぎをお供えするのにはこんな理由がありました。
・当時は貴重な砂糖を使うことでご先祖様に感謝の気持ちを表していた。
・米とあんこを「合わせる」ことからご先祖様との繋がりを意味していた。
今現在、この意味合いを知っている人は少ないかもしれませんが昔からの伝統は残っています。
ご先祖様を敬う気持ちとこれからも健康で幸せな生活が送れますようにいう祈りは今も昔も変わりませんね。
お彼岸のおはぎはこしあん?
おはぎはつぶ餡?それともこし餡?
お彼岸にはおはぎ?それともぼたもち?という話は毎年出ます(笑)
一般的には
おはぎ=つぶあん=秋のお彼岸
と言われています。
まぁ、諸説あるので地域や家庭によって信じられてる事はバラバラ。これをみて、ちがうちがう!と思った人もいるでしょう(笑)
「おはぎ」「ぼたもち」の分け方説はホントに色々あるのでおはぎとぼたもちの違いは何?季節だけじゃない諸説を大公開をご覧ください。
お彼岸のおはぎを食べる日はいつ?
お彼岸って春分の日と秋分の日の前後3日間。ということは春に1週間、秋に1週間ありますよね。
私が子供の頃はお彼岸の間中なんらかの和菓子を食べていたイメージがありますが、おはぎは毎日食べる物なのか?
これも地域や家庭によってマチマチですが、お彼岸中におはぎを食べる日がいつかと言われればお彼岸の中日=春分の日又は秋分の日です。
春分の日or秋分の日の朝にお供えして、夜に頂くという形になりますが、気持ちの問題なので無理してこの日に用意する必要はありません。落ち着いてご先祖様にお参りできる時にお供えすれば大丈夫です。
うちの実家のように大量に作りすぎて毎日お供えし、毎日食べているような家もありますけどね(笑)
お彼岸におはぎ以外でお供えするものは?
お彼岸にはおはぎの他に団子をお供えする所もあります。実はうちもお供えしてました。
お団子はお彼岸の入り(お彼岸ウィークの最初の日)とお彼岸明け(お彼岸ウィークの最後の日)におはぎとは別途でお供え。彼岸だんごと呼ばれていました。
うちは、普通の丸いお団子でしたが場所によっては平たいお団子を食べる所もあるとか。数は特に決まってなかったですが、こちらも大量に作りすぎて彼岸入りの団子が彼岸明けまで残っている状態だった記憶が・・・。
それでいて、中日におはぎ、彼岸明けに新しく団子を作るのでこの時期は和菓子天国でした。(←いや、もう毎日うんざり状態。)ご先祖様ももういいよと言っていたのではないかと思われます。(笑)
おはぎやだんごの他には故人が好きだったものやお花、飲み物などをお供えするのが一般的。
さらに、元々お彼岸には自分自身の修業という意味合いがあるので仏前に一汁三菜(一菜・二菜のことも)のお膳をお供えするところもありますよ。
参考:団子の作り方 上新粉 白玉粉 だんご粉 もち粉での違いと保存の仕方も解説
おわりに
何気なく食べていたお彼岸のおはぎにはこんな意味合いがあったんですね。いつ食べるかやおはぎ以外のお供え物については地域の差や家庭の差があっておもしろいです。お供え物に関しては決まりがあってないような物なので形にとらわれず、故人の喜ぶものをお供えし感謝を伝えられたらいいですね。