一年の厄落としと新しい年神様を迎える準備をする年の暮れ。縁起を担いでしっかりお正月準備をしたい方も多いですよね。
今回は、お正月飾りの意味と、いつからいつまで飾るのかについてまとめました。
お正月には何を飾る?
お正月飾りは地域や家庭によっても違いますが、一般的な飾りはこちらです。
しめ縄かざり
しめ縄は不浄な物を寄せ付けないための結界。神様に神聖な場所だということを分かってもらうためのものです。
しめ縄飾りにはこんな種類があります。
神社でもよく見かけるしめ縄は神棚や戸口に飾ります。
⇒玉飾りやごぼう注連前垂れ、裏白、紙垂、譲り葉、橙などの縁起物を付けた玄関用の豪華な飾り。
⇒輪飾り水回りや各部屋などに飾る細くてシンプルな飾り。
門松
門松は3本の竹を中心に松や梅などの縁起物を飾ったもの。年神様をお迎えするための目印で、玄関前に左右1対(又は1つだけ)で飾ります。
松には神様を「待つ」と言う意味と「永遠の命」と言う意味があり、成長の早い竹は「生命力」、他の花より早い時期に咲く梅には「開運」の意味があり、どれも縁起ものです。
以前は門の所に飾るのが普通だった門松ですが、今はミニサイズを室内に飾る方も多いです。
鏡餅
お馴染みの鏡餅は年神様へのお供え物であり、神様が宿るための依り代とも言われています。
鏡開きの日に開いて食べる事で年神様の霊力を頂くことができると信じられています。
参考餅の作り方は簡単!おうちで鏡餅&のし餅を作る手順と保存方法 参考鏡餅を飾る場所と飾り方。いつからいつまで供えるかも紹介干支の置物
干支の置物は年神様を迎えるための縁起物。家を守り福を招いてくれると信じられているので、1年間ずっと飾っておくことが多いです。
その年の干支を玄関や神棚、リビングなどに飾るのが一般的です。
お正月花
年神様や来客をおもてなしするために飾るお正月花はとても華やか。
松、梅、葉ボタン、南天、蘭、菊、ユリなど縁起のいいお花で作ることが多く、年末にはお花屋さんやスーパーにたくさん並びます。
お正月飾りはいつから?
お正月飾りは12月13日以降ならいつ飾ってもいいと言われています。
12月13日は伝統的にすす払いが行われる日。お正月の準備を始める「正月事始め」の日でもあります。
ただ、今は昔と違ってクリスマスが定着したので、お正月飾りはクリスマスが終わってから飾ることが多いです。
ちなみに、お飾りを飾るのに最も一般的なのは12月28日か12月30日。
逆に、できれば避けたい日はこの2日間です。
- 12月29日:「二重苦」を連想させ縁起が悪い。
- 12月31日:「一夜飾り」といって歳神様に失礼。お葬式を連想させるので縁起が悪い。
うちの親も昔から29日と31日は避けていたので納得です。
ただ、どうしても29日に飾る場合は、29を福(ふく)と読めばいいという考え方もあります。
参考年越しそばは大晦日のいつ食べる?由来と縁起のいい具材を紹介正月飾りはいつまで?
お正月飾りを飾る期間は、一般的に松の内までだと言われています。
ただ、松の内の期間は地域によってバラバラ。私の地元だと松の内は1月7日までですが、こんな風に地域差があります。
- 1月7日まで:主に東日本
- 1月15日まで:主に西日本
- 1月3日まで:一部地域
- 1月10日まで:一部地域
干支の置物は1年中飾っておくことが多く、しめ縄は地域によっては一年中飾っておくこともあるようです。
参考【和菓子・洋菓子別】お年賀に人気のお菓子11選!おわりに
お正月飾りは新しい年を迎える大事な準備。何かと忙しい年末ですが、大掃除でスッキリした後に気持ちよく飾りたいですね。
松の内が開けた時は感謝しながら丁寧にお飾りを片づけることで気持ちも一新です。よい年をお迎えください。