今回は土付き、洗い済み、切ったさつまいも、調理したさつまいものベストな保存方法と保存期間、カット面が変色した時の対処法をご紹介します。
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さつまいもの保存方法
さつまいもは状態や環境に合わせて保存の仕方を変えると長持ちします。具体的な方法を見ていきましょう。
さつまいもは常温保存が基本
さつまいもは冷蔵庫に入れると低音障害を起こしやすくなるので、丸ごとのさつまいもなら常温で保存するのが基本です。
土付きのさつまいも
土付きのさつまいもは土を洗わず常温で保存します。(適温は15度前後)
1本ずつ新聞紙に包んでダンボールやカゴ、麻袋などに入れ、温度変化と湿気が少ない冷暗所に置くのがベスト。保存期間はお芋の状態や環境によりますが2~3ヶ月程度が目安です。
ちなみに、掘りたてのさつまいもは甘みが薄いですが、2ヶ月ほど貯蔵すると水分な抜けて甘みが増します。
洗ったさつまいも
スーパーなどで売っている洗ったさつまいもは野菜室で保存するのがいいと言われていますが、涼しい時期なら風通しのいい冷暗所で1週間程度持ちます。(袋からは出す)
気温が下がる冬は新聞紙で包んで寒さ対策をして常温保存。夏や初秋などの暑い時期や寒地の冬は下で紹介する方法で野菜室へ。
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切ったさつまいも・夏の保存は冷蔵庫
さつまいもは常温保存がいいと言いましたが、切った物や暑い時期の保存は例外です。
切ったさつまいも
大きなさつまいもは半分だけ使うなんてこともよくありますが、切ったさつまいもは野菜室で保存します。
やり方は、切り口が空気に触れないようにぴっちりラップをして袋に入れてから野菜室へ。冷気対策でラップの上から新聞やキッチンペーパーで巻いてもOKです。
数日で使い切るのがベストですが、1週間程度保存できることも多いです。
さつまいもを夏に保存する場合
さつまいもの収穫は8月頃から始まりますが、さつまいもの保存適温は15度前後で高温多湿が苦手。20度前後で発芽することもあるので、夏は野菜室で保存するのがベストです。
さつまいもは寒さにも弱く10度以下で低温障害を起こしやすいので、新聞紙に包んで袋に入れてから野菜室に入れてあげて下さい。こうしておけば2週間~1ヶ月程度保存できます。
さつまいもは冷凍保存もできる
さつまいもは調理をすれば冷凍しておくこともできます。
例えば、焼き芋は冷凍しても美味しいまま食べられるし、マッシュポテトならスイートポテトやサラダなどにするのに便利。甘煮や天ぷらなどは一品足りない時に重宝します。
冷凍する場合の保存期間の目安は1ヶ月前後。気をつけるポイントはこちらです。
- しっかり冷ます。
- 余分な水分を拭き取る。
- 1食分ずつ小分けしてラップで包む。(煮物や天ぷらは重ならないように袋に並べる)
- 小分けした物はフリーザーバッグに入れてしっかり空気を抜く。
- 冷凍庫に入れて霜がつかない内に食べる。
切ったさつまいもが変色したら?
野菜室に入れておいたさつまいもの切り口が緑っぽくなってきたり、黒ずんできたらカビかと思いますよね。
ただ、サツマイモが緑や黒に変色する原因にはカビ以外にもこんな理由が考えられます。
- さつまいもを切った時に出たヤラピン(白いネバネバの液体)が空気に触れて酸化した。
- ポリフェノールオキシターゼ(さつまいもの成分)が酸素に反応した。
- ポリフェノール成分のクロロゲン酸がアルカリの食品と反応した。
- 低温障害が起きた。
これらはどれも体への影響はないので食べても問題なし。ただ、見た目や食感が悪くなったり、少し苦味が出ることもあるので、その部分だけ切り落としてもいいかもしれません。
カビや腐敗のサイン
もし、ホントにカビだったり痛んでる場合なら、こんな異変があります。
- 異臭・悪臭がする。
- ヌルヌルしたベタつきがある。
- フワフワしたカビのような見た目。
- グチュっとしている。など
食べる前に五感をフル活用しておかしかったら破棄して下さい。
おわりに
さつまいものは丸ごとなら結構長持ちしますが、切ったりして冷蔵庫に入れたものは保存期間が短くなります。
常備菜としても使えるので調理して冷凍しておくのもあり。切り口が変色した場合は、匂いや見た目をしっかり確認して食べられるものかどうか判断してくださいね。