これは、ジムに通い始める前の私がインストラクターに質問したことです。
ヨガとピラティスはよく似ていて違いがわかりにくいですよね。
ただ、やってみるとヨガとピラティスの違いは大。どちらが向いているかも人によります。
今回は、ヨガとピラティスを１０年間やってみて感じた違いとどんな人に向いているかをまとめてみました。
記事の内容
ヨガとピラティスの違い
古代インド生まれのヨガと1920年代にドイツで生まれたピラティス。
それぞれ個性的なので、違いを見ていきましょう。
目的が違う
ヨガの目的は体と心をつないで心身の調和をはかること。
元々は心の修行だったので、呼吸や体の動き、瞑想を通して穏やかでリラックスした心を保つことに重点が置かれています。
ピラティスはというと、骨格の歪みを整えたり、コアマッスル(体幹の深い所にある筋肉)を強化することで健康な体作りをすることが目的。
解剖学的に正しい姿勢や正しい筋肉の使い方に重点を置き、体に負担をかけずに元気で整った状態にするためのエクササイズです。
やることが違う
ヨガ(一般的なハタヨガ)は深い呼吸に合わせてポーズをとり、呼吸と体の感覚に集中しながら短時間ポーズをキープします。
ポーズは全身をバランスよく使い、動きはしなやかに流れる感じ。最初と最後には瞑想をして心を整えます。
ピラティスは骨盤の位置とコアマッスル(体幹の深い所にある筋肉)、体のバランスを意識しながらするエクササイズ。
力強い呼吸に合わせて体の部位ごとの筋肉を鍛えます。マットの上でする筋トレのような感じで結構キツイです。
呼吸が違う
ヨガ(一般的なハタヨガ)の呼吸法は、プラーナヤーマと呼ばれる腹式呼吸。
鼻から吸ってお腹に貯め、一旦止めて、鼻から深く長く吐くという呼吸法で、心を落ち着けたり、リラックスさせる働きがあります。
一方、ピラティスの方は胸式呼吸。鼻から大きく吸って胸〜背中に空気が行き渡るようにし、口からフーっと吐き出します。
胸式呼吸は交感神経が優位になるので、シャキっと感がアップ。筋肉を動かすにも好都合だと言われています。
雰囲気が違う
雰囲気は場所によって違うかもしれませんが、うちのでジムで言えばヨガルームやヨガのインスタラクターの雰囲気は他と違ってかなり落ち着いています。
部屋はリラックした感じで照明が落とされ、音楽も和み系。インストラクターもゆったり物腰の柔らかい人が多いです。
逆にピラティスは明るい部屋でノリノリの音楽がかかっていて、インストラクターも少しだけ体育会系(笑)
ただ、他のカーディオ系や筋トレ系のクラスに比べればゆったりしています。
終わった後の感覚が違う
ヨガをした後は体がスッキリほぐれて軽い状態に。心は穏やかで「平和だなぁ」という感じになります。
ピラティスの場合は、体のほどよい疲れと爽快感が心地よく、エネルギッシュな感覚です。
効果が違う
ヨガの大きなメリットは呼吸とポーズと瞑想の組み合わせでマインドフルネスの世界に入り込めること。
余計なことを考えず「この瞬間の感覚」だけに集中することは、悪いストレスを減らして心を健康な状態に保つのに役立ちます。
体がほぐれたり、筋力や持久力がつくことで体も元気に。心と体は連携しているので体全体がまんべんなく整います。
ピラティスは常に骨盤の位置やコアマッスル、体のバランスを意識することで、姿勢が整ったり、怪我や病気に強い体作りができます。
リハビリにも使われるだけあって、体への負担を最小限に抑えながら筋力や持久力をアップでき、ボディーシェイプを整えるのにも最適です。
ピラティスかヨガか
私もそうでしたが、やっぱりそこが聞きたくなると思うので、一応の目安を書いてみます。
ただ、どっちも体験してみてから決めることをおすすめします。
ピラティス向きの人
- 体の歪みを整えたい人
- コアマッスルを中心に全身のインナーマッスルを鍛えたい人
- リハビリ目的の人(最初に主治医やインストラクターと相談)
- 体に負担をかけない筋肉の動かし方を習得したい人
- ボディーラインを整えたい人
- 運動不足を解消したい人
ヨガ向きの人
- 体と心のコリをほぐしたい人
- 体を動かすだけでなく、どっぷりリラックスしたい人
- しなやかで健康な体作りがしたい人
- 人生を楽しみたい人
- 運動不足を解消したい人
ヨガにはいろんな種類があり、がっつりエクササイズ系から精神性が高いものまでいろいろです。
今回は一般的なハタヨガを中心に書いてきましたが、他のヨガをチェックしておくのもいいと思います。
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ヨガとピラティスは似ているようで、こんなに違いがあります。
それぞれ目指すところが全く違うので、実際に体験して自分に合った方をお選び下さい。
私はヨガとピラティスの両方を続けていますが、それぞれの良さが活きて元気になる感覚なので、ヨガとピラティス両方を習うのもおすすめです。
