栗は茹でたり蒸したりして食べるのが一般的。栗ごはんや栗おこわ、甘露煮などにしても美味しく、秋の食卓には欠かせません。
今回は、栗の茹で方や蒸し方、栗を使った美味しいレシピをご紹介したいと思います。
参考栗の剥き方はこれで決まり![実際にやってみて簡単だった3パターン] 参考栗の保存方法と下処理(虫止め)のやり方[このひと手間で長持ちします]記事の内容
栗の茹で方
茹で栗はとても簡単。おやつにしたりマロンクリームなどを作る時にピッタリです。
皮付きでも剥いた栗でも茹でることができます。
皮付き栗の茹で方
- 栗を洗う。
- 栗と栗が被る程度の水を鍋に入れる。
- 味噌汁くらいの味になるように塩を入れる。(水1カップに対して小さじ1/3程度)
- 弱火でコトコト50分~1時間ほど煮る。
- 火からおろして粗熱をとる。
- ザルにあける。
*栗拾いの栗など処理されてない栗は先に虫止めをして下さい。→ 虫止めのやり方
甘みが増すので水から弱火でじっくり茹でるのがコツ。塩にはアク抜きや皮を剥きやすくする効果があるそうです。
むき栗の茹で方
- むき栗と水を鍋に入れる。
- 弱火で30分~40分ほど茹でる。
- 竹串がスーっと通ったらザルにあけて完成。
茹で時間は栗の大きさや好みの固さに合わせて調節してみて下さい。
栗の蒸し方
蒸し栗は茹で栗よりもホクホク感がアップして美味しいです。
- 栗を洗う。
- 蒸し器の下の鍋に水を張る。(鍋の高さの半分強くらい)
- 蒸し器の上の鍋に栗を並べる。
- 弱火で蒸す。(水がなくならないように注意)
- 50~60分ほど蒸したら完成。
*栗拾いの栗など処理されてない栗は先に虫止めをして下さい。→ 虫止めのやり方
栗を炊飯器で炊く方法
栗は炊飯器で炊くこともできます。ふっくら仕上がるし簡単です。
- 栗を洗う。
- 炊飯器に栗と栗が被る程度の水を入れる。
- 標準の炊飯モードで炊く。
- 炊き終わったらザルにあけて水を切って完成。
*栗拾いの栗など処理されてない栗は先に虫止めをして下さい。→ 虫止めのやり方
炊飯器から取り出す時はめちゃくちゃ熱いのでご注意を。
栗レシピ6選
ここからは栗を使った大好きなレシピを6つご紹介します。
栗ご飯
栗と言えば栗ごはん。栗と一緒に炊き込むだけなのでとても簡単です。
材料
- 生のむき栗:好きなだけ
- 米:好きなだけ
- 水:米の分量に合わせて(1合なら1合の目盛り分)
- 塩:米1合に対して小さじ1/2程度
- 酒:米1合に対して大さじ1/2~1程度【オプション】
- みりん:米1合に対して大さじ1/2~1程度【オプション】
- ダシ昆布:5~10cm程度【オプション】
調味料の量はお好みで。
手順
- 生栗の皮をむき、30分ほど水につけてアク抜きする。
- 米を洗って炊飯器にセットし、水を入れる。
- 塩を入れて混ぜる。
- 酒、みりんを入れて混ぜる【オプション】
- 米の上にむき栗を並べる。(お好みで出汁昆布も)
- 標準の炊飯モードで炊く。
栗は丸ごとでもカットしてから乗せてもOK。量もお好みで入れて下さい。
栗おこわ
モチモチの栗おこわは絶品。どれだけでも食べれちゃうダイエットの敵です(笑)
時短で炊くなら炊飯器、本格的に美味しく蒸すなら蒸し器を使うのがおすすめです。(炊飯器でも美味しいけど蒸すと格別)
炊飯器を使う方法
炊飯器を使う場合は上で紹介した栗ごはんの炊き方と同じ。
白米をもち米に変えて、水の量を炊飯器の「おこわ」の目盛りに合わせればOKです。
蒸し器で蒸す方法
- もち米を洗い1晩浸水させてザルにあける。
- 生栗の皮をむき、水につけてアク抜きする。
- 水・酒・塩を混ぜ合わせる。(もち米2合に100ml・大さじ1・小さじ1の割合*)
- 蒸し器の下の鍋に半分程度の水を張って沸かす。
- 蒸し器の上の鍋に濡らして絞った蒸し布を広げ、水を切ったもち米を広げて入れる。
- 水気を切った栗を乗せ、蒸し布でもち米と栗を包む。
- 強火で15分蒸す。
- 蒸したおこわをボウルに移し、③の調味料と混ぜ合わせる。
- 再び蒸し布に乗せて蒸し器に戻し、強めの中火で10~15分蒸す。
- もち米が丁度いい固さになったら完成。
*調味料は好きな味付けで調整を。
栗も丸ごと使ってもカットして入れてもOKです。
栗の甘露煮
栗の甘露煮はお茶請けにピッタリ。あんみつや栗きんとん、モンブラン、ロールケーキなどにも使えて重宝します。
材料
- 生のむき栗:20個程度
- クチナシの実:1個
- 水:200ml(1カップ)
- 砂糖:80~100g前後
- みりん:大さじ1
- 塩:少々
調味料は栗の量やサイズ、味の好みで調節して下さい。
クチナシの実は栗にきれいな色を付けるためのもの。あれば色が鮮やかになりますが、なくても味は変わりません。(乾燥した物がスーパーのスパイス売り場などで売ってます)
手順
- 栗の皮を剥く。
- 包丁でクチナシの実を割る。
- 鍋に栗、栗が被る位の水、クチナシの実を入れて弱火で煮る。
- 栗に色がつくまで煮たら、火から下ろしてそのまま冷ます。
- 栗を取り出し、鍋を洗う。
- 洗った鍋に分量の水・砂糖・みりん・塩を入れてひと煮立ちさせる。
- 火を止め、丁寧に栗を入れる。
- 落し蓋をして15~20分ほど煮る。
- 火からおろし、落し蓋をしたまま粗熱を取る。
- 冷めたら汁ごと清潔な容器に入れ、半日ほど冷蔵庫で寝かせて完成。
砂糖と調味料の量はお好みで調整して下さい。砂糖の液は栗がヒタヒタに浸かる程度がベストです。
クチナシなしで作るなら⑥から初めて栗にしっかり火が通るまで煮て下さい。(竹串でチェック)
栗きんとん
栗きんとんは金運と勝負運アップの縁起物でおせち料理に欠かせない一品。素朴な栗100%の栗きんとんは秋のお茶請けにピッタリです。
作り方はこちらにまとめてあります。↓
参考栗きんとんの作り方(おせち用&栗だけバージョン)と賞味期限栗の渋皮煮
栗の渋皮煮は渋そうなイメージですがそんなことはありません。しっかり渋抜きをすれば美味しく食べられます。
材料
- 生栗:好きな量
- 砂糖:鬼皮(外側の硬い皮)を剥いた重さの50%~60%(お好みで)
- 重曹:栗1kgに対して大さじ1✕3回分
手順
- 栗の鬼皮だけを剥く。(渋皮まで剥けたものは他の料理へ)
- 剥いた栗は水につけておく。(乾燥予防)
- 鍋に栗と栗が浸かる位の水、重曹を入れて沸騰させる。
- 沸騰したら、アクをすくいながら弱~中火で10分程煮る。(栗が割れるので栗がグラグラ踊らない火加減)
- 栗が割れないように優しくザルにあけ、水で流す。
- ③~⑤を3回繰り返す。(茹で汁がドス黒い色から透明なワイン色に変化してくる)
- 栗の表面の繊維を指の腹で優しくこすり取る。
- 焦げ茶色の筋を爪楊枝で取る。
- 栗と栗が浸かる程度の水だけで5分ほど茹でて重曹を抜く。☓2回ほど
- 栗、ヒタヒタの水、半量の砂糖を鍋に入れて中火にかける。
- 沸騰したら残り半分の砂糖を入れる。
- 落し蓋をして好みの固さになるまで弱火で15分~20分ほど煮る。
- 落し蓋をしたまま冷まして完成。
出来上がった時にブランデーやラム酒を少量加えて混ぜると大人な味になります。
マロンクリーム
マロンクリームはモンブランやロールケーキなどに使ったり、パンに塗って食べると美味しいです。
材料
- 皮を剥いた茹で栗:好きな量
- 砂糖:栗の重さの20%~40%の量(お好みで)
- 牛乳:栗の重さと同量(例:栗の実が300gなら300ml)
牛乳がイヤなら水でも作れます。
手順
- 鍋にすべての材料を入れて弱火で混ぜながら煮る。
- 煮詰まってきたら火から下ろして粗熱を取る。
- ②をフードプロセッサーに入れて、徐々になめらかになるまで混ぜて完成。
- ケーキに使うなら裏ごしする。
最後にラム酒を少量加えても美味しいです。
茹で栗の皮は剥いてもいいし、半分に切ってスプーンでほじくり出してもOK。皮が剥けたら重さを図って牛乳の量を決めて下さい。
参考さつまいもの旬が来た!ホクホク・ねっとりな種類と8つの食べ方おわりに
栗は皮剥きが大変ですが美味しいし食べ方もいろいろ。旬の時期に買って保存しておけばお正月にも使えて便利です。
今回紹介した以外にも、炒めものやシチューに入れたりしても美味しいのでシーズンが来たらぜひ味わってみて下さい。