ちらし寿司は家で作るお寿司の定番。混ぜる具、のせる具、飾り方は自由なので豪華にもシンプルにも作れます。
今回は、ちらし寿司の具の準備と酢飯の作り方、祝い事にも普段の食事にも使える盛り付け方を一緒に見ていきましょう。
記事の内容
ちらし寿司の作り方
ちらし寿司は、酢飯の混ぜご飯に好きな具を乗せるイメージ。作る流れはこうなります。
- ご飯を炊き始める。
- 酢飯に混ぜる具を煮る。
- ちらし寿司にのせる具を準備する。
- 酢飯を作って具を混ぜ込む。
- 盛り付ける。
酢飯に混ぜる具の準備
酢飯に混ぜる具は、酢飯を作る前に煮ておきます。(前日に煮ておいてもOK)
定番の具
定番の具はこちらですが、合いそうなものなら何を入れてもおいしいです。
何種類入れるかや量はお好みで。(一応、2合分の量を書きましたが、ただの目安です)
- にんじん:1本(千切り)
- 干ししいたけ:4枚(戻して薄切り)
- かんぴょう:1cm幅に切る
- 高野豆腐:1枚(戻して棒状に切る)
- 乾燥ひじき:大さじ2(水で戻す)
- ごぼう:1/2本(ささがく)
- 油揚げ:1枚(細切り)
- たけのこの水煮:適量(細切り)
- れんこん:小1節(薄いイチョウ切り)
調味料
具は少し濃い目に甘辛く煮ます。
しいたけの戻し汁(水)と調味料の割合はこちら。具の量や味の好みに合わせて調整してみて下さい。
- しいたけの戻し汁or水:1カップ
- 醤油:大さじ2
- 砂糖:大さじ2
- みりん:大さじ2
- だしの素:小さじ1
煮ている内に濃くなっていくので、最初は味が薄めでも大丈夫です。(人参から甘みも出てくる)
具の煮方
具はしっかり味がついて柔らかくなるまで煮ます。
- しいたけの戻し汁(or水)と調味料を鍋に入れて火にかける。
- 煮えにくい具材から順番に投入。
- 具材が柔らかくなって煮汁が少なくなるまで煮る。
- そのまま冷まして味を吸収させる。
煮た具材は冷凍保存もできるので、作りすぎても大丈夫。
冷凍する時は汁ごと容器かジッパーバッグに入れて保存して下さい。
ちらし寿司にのせる具の準備
ちらし寿司にのせる定番の具にはこんな物があります。
錦糸卵の作り方
材料(約2合分)
- 大きい卵:2個
- 砂糖:小さじ2
- だしの素:小さじ1/4
- 塩:少々
- 水:大さじ1
- 片栗粉:小さじ1
作り方
- 卵に調味料を加えて混ぜる。
- 油を敷いたフライパンを火にかける。
- 卵を少し流して両面焼く。
- 冷ましたら、何枚か重ねてくるくる巻いて細く切る。
酢れんこんの作り方
材料
- れんこん:小1節
- ★酢:カップ1/2
- ★水:カップ1/2
- ★砂糖:大さじ3~5(上白糖)/大さじ2~4(グラニュー糖)
- ★塩:少々
- ★鷹の爪:輪切り(適量)【オプション】
甘さは味を見ながら調整してみて下さい。
作り方
- レンコンの皮を剥いて薄く(2~3mm)スライスする。
- 沸騰させたお湯に酢少々とレンコンを入れ、好みの固さになるまで茹でる。(約2~3分)
- レンコンをザルにあけて粗熱を取る。
- 容器やジップロックに★を入れて混ぜ合わせ、レンコンを投入。
- レンコンと液を混ぜ合わせたら、味が馴染むまで冷蔵庫でおく。(2時間程度)
まぐろ漬けの作り方
材料
- マグロの刺身(1人分)
- 醤油:大さじ1~2
- みりん:大さじ1
- 酒:大さじ1
- おろし生姜:小さじ1/2~1
- ごま油:少々【オプション】
マグロだけでなく、サーモンやイカを漬けても美味しいです。
作り方
- みりんと酒を沸騰するまで火にかける。(アルコールを飛ばすため)
- 沸騰したら弱火で1分弱煮て火を止める。
- ②を冷ましている内に、まぐろを好きな形に切る。
- ポリ袋にすべての調味料を入れて混ぜ、まぐろを入れて揉む。
- 冷蔵庫で30分ほどおいて完成。
酢飯の作り方
次は酢飯の作り方です。
大体、ご飯2合で3人分前後になります。(多めに盛るなら2人分、少なめに盛るなら4人分)
- 少し固めにご飯を炊く。(具を準備する間に炊く)
- 炊きあがったご飯を寿司桶やボウルに移す。
- 様子を見ながら寿司酢を入れて、しゃもじで切るように混ぜる。
- 少し仰いで粗熱を取る。
- 汁気を切った具材を混ぜ込む。
- 固く絞った手ぬぐいをかぶせて冷ます。
寿司酢の作り方
寿司酢の割合はこんな感じです。酢飯の好みは地域や家庭によって違うそうなので、味見しながら調節してみて下さい。
うちはやや甘めが好きですが、具によって変えるのもいいと思います。
ごはん | お酢 | 砂糖(あっさり/やや甘め/甘め) | 塩 |
1合 | 大さじ2 | 大さじ1/1.5/2 | 小さじ1/2~1 |
2合 | 大さじ4 | 大さじ2/3/4 | 小さじ1~2 |
3合 | 大さじ6 | 大さじ3/4.5/6 | 小さじ1.5~3 |
忙しい時には、市販の寿司酢や「すし太郎」のようなちらし寿司の素も重宝します。
ちらし寿司の盛り付け方
ちらし寿司は、個々に盛り付けると食べやすく、大きな器にどーんと盛り付けると豪華さが増します。
具の乗せ方は好きなようにすればいいですが、困った時はこちらのアイデアを参考にしてみて下さい。
ばらちらし寿司
ばらちらし寿司は、具材をサイコロ状に切ってカラフルに散りばめるのが特徴。
具なしの酢飯の上に具を乗せるのが一般的ですが、具入りの酢飯でやってもおいしいです。
寿司桶で豪華に盛り付け
家に寿司桶がある場合は、寿司桶の中で盛り付けると豪華に見えます。
個々に盛り付けるより手間がかからず、映えるので、パーティーの時などにピッタリです。
ひな祭りのひし形ちらし寿司
ひな祭りには菱餅のようなちらし寿司を作るのもおすすめ。作り方はこちらです。
- 洗って乾かした牛乳パックを高さ10cm前後の横切りにする。(底はいらない)
- 切った牛乳パックを菱形になるように置く。
- すし飯をぎゅうぎゅうに詰める。(型くずれしないように)
- 上に具を乗せて飾る。
- 型を外して完成。(1辺を切ると外しやすい)
青のりを混ぜた酢飯(緑)、具なしの酢飯(白)、桜でんぶを混ぜた酢飯(ピンク)で3層にしたり、酢飯の間に錦糸卵や桜でんぶ、茹でたホウレン草の層を作ることもできます。
参考ひな祭りご飯10選![ 縁起のいい食べ物と春を感じるメニュー]簡単パパッとちらし寿司
具を混ぜた酢飯の上に炒り卵や、塩もみしたキューリ、ツナ缶などを乗せたシンプルちらしは普段の食卓にピッタリ。
忙しい時は、炊いたご飯にちらし寿司の素を混ぜれば美味しいお寿司がすぐに完成します。
寿司ケーキ
ケーキ型を使って作る寿司ケーキはとても華やか。難しそうに見えますが、作り方はシンプルです。
- 丸いケーキ型にラップを敷く。
- 底に卵(錦糸卵・炒り卵など)を敷く。(卵を乗せないなら不要)
- すし飯をギュッと詰める。
- ケーキ型の上にお皿を置いてひっくり返す。
- 上に具材を飾って完成。(刺し身をくるくるっと丸めてもかわいい)
海鮮ちらし寿司
お刺身をびっしり並べたちらし寿司は海鮮丼のように豪華です。
酢飯に具を混ぜるか具なしにするかはお好みで。
カップちらし寿司
ちらし寿司を小さなカップに盛り付けるとオシャレ度がアップします。
取りやすく食べやすいので、持ち寄りパーティーにピッタリです。
参考巻き寿司の作り方 [酢飯と具材の準備・太巻きと細巻きの巻き方 ] 参考たけのこご飯の作り方は簡単!合うおかず8選と保存の仕方も紹介おわりに
ちらし寿司は、お祝いの席にも普段の食事にも重宝するお役立ちメニュー。
酢飯に混ぜる具は予め煮ておくこともでき、市販の素を使っても簡単です。
盛り付けはアート感覚で楽しんでみて下さいね。