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哲学の道は趣深い!四季の情景と立ち寄りたい道沿いの名所7選

投稿日:2022年4月12日 更新日:

哲学の道

「京都の哲学の道ってどんな道?」

哲学の道は風情あふれる水路沿いの小道。

有名な銀閣寺から南禅寺周辺までを結び、四季折々の情景が楽しめます。

今回は、こんな哲学の道の魅力と一緒に回りたい周辺の名所についてまとめてみました。

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哲学の道はここ

哲学の道は琵琶湖疎水分流沿いに1.5kmほど続く京都でも有名な散歩道。(徒歩20〜30分)

銀閣寺橋から若王子(にゃくおうじ)橋までを結び、日本の道100選にも選ばれています。

若王子橋の近くには永観堂や南禅寺もあり、銀閣寺から南禅寺周辺の散策にぴったり。(銀閣寺から南禅寺まで歩くと45分前後)

哲学者の西田幾多郎(きたろう)らが好んで散策し、思いにふけったことから「哲学の道」として親しまれるようになりました。

道沿いには西田氏の「人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾は行くなり」という歌が刻まれた石碑も残っています。

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哲学の道の四季

哲学の道は自然が豊かで趣深いことでも有名。四季折々の美しさが歩く人の心を魅了します。

春の桜

哲学の道 桜

哲学の道は言わずとしれた桜の名所。満開の時期にはたくさんの観光客が訪れます。

桜が散り始めると花びらが水面を飾り、ピンクの絨毯のようで綺麗です。

夏の緑とホタル

哲学の道 夏

緑がイキイキとして眩しい夏も風情があって魅力的。

初夏にはあじさいが色を添え、日没後にはホタルの光が幻想的です。

秋の紅葉

哲学の道 紅葉

11月中旬から12月初旬にかけては、カエデやイチョウが紅葉して鮮やか。

哲学の道周辺には紅葉で有名な寺院がたくさんあるので、立ち寄りながら歩くのがおすすめです。

冬の静けさ

哲学の道 冬

紅葉が終わった冬の間は一番静かな時期。

華々しさはないものの、意外と趣深く侘び寂びを感じます。

哲学の道周辺の名所

哲学の道沿いには有名な神社仏閣が多く、お散歩を兼ねて名所巡りができます。

銀閣寺(東山慈照寺)

銀閣寺

哲学の道の北端に位置する銀閣寺は、室町幕府8代将軍の足利義政が建てたお寺(元々は山荘)で、相国寺の塔頭(たっちゅう)寺院の一つ。

3代将軍の足利義満が建てた金閣寺とは対象的に、趣深い落ち着いた雰囲気です。

世界遺産にもなっており、美しい庭園や銀沙灘(ぎんしゃだん)、向月台(こげつだい)などの砂のアートも目を引きます。

参考きぬかけの路は3つの世界遺産を結ぶ道!実際に歩いた感想を紹介

  • 拝観時間:8:30−17:00/9:00−16:30(12-2月)
  • 拝観料:高校生以上500円/小・中300円
  • アクセス:市バス「銀閣寺道」徒歩10分

法然院(ほうねんいん)

哲学の道 法然院

法然院は銀閣寺から哲学の道経由で徒歩10分弱。

浄土宗を開いた法然上人(ほうねんしょうにん)ゆかりのお寺で、春の椿と秋の紅葉が有名です。

山門を通ると両側に白砂を盛った白砂壇(びゃくさだん)があり、その間を通って心身を清めてから浄域へと進みます。

  • 拝観時間:6:00−16:00
  • 拝観料:無料 (特別期間中の伽藍内の拝観は有料)
  • アクセス:市バス「南田町」徒歩5分

安楽寺

哲学の道 安楽寺

安楽寺は法然院からすぐ。法然上人(ほうねんしょうにん)の弟子が布教活動の拠点としたお寺です。

山門前の紅葉が特に有名で、山門に続く石段は赤い絨毯を敷いたように華やかに。

普段は拝観できませんが、春のさくらやツツジ、サツキの時期と紅葉の時期には一般公開されます。

  • 拝観時間:山門以降は特別拝観のみ
  • 拝観料:高校生以上500円(特別拝観の時)
  • アクセス:法然寺からすぐ

大豊神社(おおとよ)

哲学の道 大豊神社

大豊神社は安楽寺から歩いて5分前後の所にある氏神様。

治病健康、長寿、学業成就、縁結び、安産などの御神徳があるといわれています。

末社の大国社前には、大国主命(おおくにぬしのみこと)が助けた狛ねずみが鎮座されており「狛ねずみの社」としても有名です。

  • 拝観時間:自由
  • 拝観料:無料
  • アクセス:市バス「宮ノ前町」徒歩5分

熊野若王子神社(くまのにゃくおうじ)

熊野若王子神社は哲学の道の南端にある神社。後白河法皇によって建てられた京都三熊野の1つです。

安全祈願、学業、縁結びの神様として知られ、桜がきれいなことでも有名。

境内にある樹齢400年以上のナギの木は京都で一番古いといわれています。

  • 拝観時間:自由
  • 拝観料:無料
  • アクセス:大豊神社or永観堂から徒歩7分

永観堂(禅林寺)

永観堂

永観堂は熊野若王子神社から10分弱。正式名は禅林寺(ぜんりんじ)ですが、永観堂の名前で親しまれています。

853年の創建以来、紅葉の名所として愛され続け「秋はもみじの永観堂」と称されるほど。紅葉だけでなく、青もみじの時期も素敵です。

ご本尊の「みかえり阿弥陀像」、多宝塔からの眺め、秋の紅葉ライトアップも必見です。

  • 拝観時間:9:00−17:00(最終受付16:00)
  • 拝観料:一般600円/小中高400円
  • アクセス:市バス「南禅寺永観堂道」徒歩3分

南禅寺

南禅寺

南禅寺は永観堂から徒歩5分程度。1291年に亀山法皇が離宮を禅寺にしたのが始まりだといわれています。

石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな」で有名な山門は日本三大山門の1つで、上からの景色は正に絶景。

桜、新緑、紅葉の季節どれをとっても素晴らしい景色です。

紅葉で有名な天授庵、国宝になっている方丈、境内奥の方にある水路閣(レンガのアーチ橋)など境内は見どころだらけです。

  • 拝観時間:自由(山門・方丈庭園は8:40−17:00(12月−2月は16:30))
  • 拝観料:山門/方丈庭園:一般600円/高校500円/小中400円
  • アクセス:地下鉄「蹴上駅」徒歩6分
参考仁和寺の宿坊「御室会館」に宿泊!朝のお勤めと境内散歩は癒やしだった

参考保津川下りの予約とアクセス,トロッコとセットで楽しむための方法

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おわりに

哲学の道は四季折々の趣深い景色が楽しめ、ゆったりと歩くのにぴったり。

周辺の神社仏閣で参拝したり、点在するカフェや食事処で休憩するのも楽しいです。

自然を感じながら、昔の哲学者のように思いにふけるのもいいかもしれません。

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