手作りの鏡餅を飾る場合に気をつけないといけないのがカビ。
昔は「鏡餅のカビは削れば大丈夫」と言われていましたが、今は食べないのが正解と言われています。
今回は、カビの生えた餅を食べてはいけない理由とカビ対策、カビが生えた鏡餅はどうすればいいかについてまとめてみました。
記事の内容
鏡餅のカビは取っても食べられない!
私の実家は毎年鏡餅を手作りしていたので、小さい頃からこんな言葉を聞いて育ちました。
実際、カビが生えたら削って食べてたし、食べてもなんともなかったので、当然「お餅のカビは食べてもいいものだ」と思っていました。
ただですね・・・
最近では「カビが生えたら食べてはいけない」というのが通説です。
なんで食べてはいけないかと言えば、こんな理由があるからです。
- カビの中には人や動物の害になる種類がある。
- 有害なカビか無害なカビかは簡単に見分けられない。
- カビの菌糸は見えない部分にも広がっている。
- カビ毒(有害なカビが作る代謝物)は加熱しても取り除けない。
- アレルギー反応が出ることがある。
- 微量でも長い間何度も食べ続けると体によくない。
こんな理由からカビの生えたお餅(食品)は食べないのが無難。
小さい子や高齢者、体調が悪い方、アレルギーがある方は特にご注意を。
ガッツリ削ればいいんじゃない?
その気持ちは痛いほどわかります。
カビの周りをガッツリ削ってでも食べたくなるし、実際にうちもそうしてました。
ただ、農林水産省の「餅に生えたカビ」の写真を見ても一目瞭然ですが、カビの菌糸を取り除くのはかなり大変。
もったいなくて悲しい気分になりますが、体のためには食べない方が無難でしょう。
参考鏡餅の食べ方[乾燥してカチカチに固い時のアレンジと保存法も紹介]鏡餅をカビさせないためには
せっかく手作りした鏡餅なので、カビさせずに食べたいもの。
カビ対策でできることはこちらです。
- 早めに食べる。
- 温度と湿度が低い場所に置く。
- 餅と餅の間の通気性を上げる。
- 表面に食品用エタノールをかける。
早めに食べる
これが一番のカビ対策です。
鏡餅は鏡開きまでお供えしておくものですが、カビたら食べることができません。(昔は食べてたけど)
経験上、作ってから5日前後でカビることが多いので、様子を見ながら早めに食べるのがおすすめです。
鏡開き用にはパックの鏡餅を用意しておいてもいいでしょう。(カビないから)
温度と湿度が低い場所に置く
暖房がついた部屋はカビにとっても居心地がいい場所。
うちは家中の部屋に鏡餅を飾りますが、やはり寒くて湿気が少ない場所の方がカビが生えにくいです。
お供えしてお正月を迎えたら寒い部屋に移すのも効果的です。(とは言え、鏡開きまでは持たないのでお早めに)
通気性を上げる
上下の鏡餅が重なる部分は一番カビが生えやすい場所。
その部分の通気性を上げるために、鏡餅の台と1段目の間、1段目と2段目の間に爪楊枝や切った竹串などを置くこともできます。
うちは、おばあちゃんの知恵で米粒を置いたことがありますが、5日後に米粒からカビてきたのでおすすめはできません。(餅とり粉自体もカビの原因になるからよく払うのが◎)
橙(だいだい)の下もカビやすいので、チェックをお忘れなく。
食品用エタノールをかける
おばあちゃんの知恵で、鏡餅の表面に焼酎を塗ってカビを防ぐというのがあります。
ただ、焼酎と言ってもピンキリで、アルコール度数が低いものだと役不足。
使うなら、アルコール濃度が高く、食品にかけても安全な食品用エタノールがおすすめです。
鏡餅にカビが生えた時の処分法
カビが生えたとはいえ、年神様が宿ったお餅を捨てるのは気が引けますよね。
そんな時は、近くの神社のお炊き上げ(どんど焼き・左義長)に持って行って炊き上げてもらいましょう。
お正月のお炊き上げは1月14日、15日頃にされる事が多く、神聖な火と共に年神様も天へ帰って行かれるそうです。
もし、お炊き上げがなければ、鏡餅を塩やお酒で清めて紙に包んでから他のごみとは別に感謝の心で送り出すといいでしょう。
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鏡餅は昔からカビを削って食べていたので、大人になってから「餅のカビはダメ」と言われても衝撃が大きいです(笑)
ただ、健康を害するリスクがあると言われる以上、食べないに越したことはありません。
今でも「もったいないな。でも…」と葛藤してしまうので、最近は「カビを生やさない!」をモットーにしております(笑)
みなさんも気持ち良く鏡餅が食べられますように!