丸駒温泉旅館は「支笏湖ブルー」で知られる支笏湖(しこつこ)に面した名旅館。
札幌や新千歳空港からも近く、大自然に囲まれた秘湯の露天風呂を楽しめることでも有名です。
今回は、丸駒旅館に極寒の2月に宿泊した感想を含めつつ、宿の魅力をご紹介したいと思います。
参考支笏湖氷濤まつりの日程と場所、実際に見た氷と光の世界を写真で紹介記事の内容
丸駒温泉旅館はこんな宿
丸駒温泉旅館は大正4年創業の温泉旅館。「日本秘湯を守る会」の会員でもあり、とても珍しい秘湯のある宿です。
日本屈指の透明度で知られる支笏湖のほとりに佇み、宿からの眺めは浮世離れした絶景。
元々舟でしか行けない秘湯でしたが、今は陸路でのアクセスもバッチリ。
100年以上続き、皇族方やスウェーデン国王も宿泊されたことがある由緒正しい旅館です。
丸駒温泉旅館の温泉
丸駒温泉の温泉は海水の成分に似た保温効果の高い塩化物泉。加水・加温なしの100%源泉です。
内風呂は高温風呂と低温風呂があり、洗い場や脱衣所も広々。窓越しに支笏湖を一望でき、山小屋っぽくかわいらしい形のサウナも併設されています。
家族風呂は釜形の「丸の湯」と木曾さわら作りの「駒の湯」の2種類。「駒の湯」の方に入りましたが、内風呂と露天風呂があり露天風呂からは支笏湖が一望できました。
丸駒温泉の露天風呂
丸駒温泉の名物はなんと言っても露天風呂。展望露天風呂と天然露天風呂(秘湯)の2種類があります。
展望露天風呂
展望露天風呂は支笏湖と山々を一望できる絶景の露天風呂。ずっと見ていられる美しい景色と温泉のコンビは最強です。
目の前は北海道の大自然。ウッドデッキとチェアも設置してあり、豪華なグランピング気分が味わえます。
特に、朝日を浴びながらの入浴はとても清々しいのでおすすめです。
天然露天風呂(秘湯)
天然露天風呂は、湖と岩で隔てられているだけのワイルドさ。底から温泉が湧き出る「足元湧出泉」で、国内に20箇所しかない秘湯です。
温泉の深さが支笏湖の水位と連動していて、深い時で160cm、浅い時で40cm程度。温度も自然まかせで35度程度〜42度程度で変化します。
この時は深さ40cmで温度は33度。外気温が-1度で寒かったですが、寝湯の状態で浸かれば程よく温まり、自然を満喫できました。
秘湯は趣のある渡り廊下を歩いた先にあり、女湯からは30m(男湯からは15m)。冬はかなり寒いので、浴衣を来て行くのがおすすめです。(天然露天風呂にも脱衣所あり)
丸駒温泉の館内とお部屋
丸駒温泉の館内は素朴で趣深い感じ。驚くことに100%自家発電で、館内は少し暗めながら温かい雰囲気の照明です。
客室は和室、和洋室、特別室の3タイプ。湖側、山側、駐車場側(一応山側)のお部屋があり、湖側なら支笏湖が一望できます。
宿泊した時は、ギリギリ1室残っていた駐車場側だったので残念でしたが、過ごしやすくて落ち着くお部屋でした。(wifiはないのでネット生活からも解放されます)
飲水には支笏湖から汲み上げられた水が使われているので、ぜひ飲んでみて下さい。(おいしいお水です)
丸駒温泉の夕食
夕食は名物のヒメマス料理や1日5組限定の囲炉裏懐石が人気。毛ガニなどを使った特別懐石も豪華です。
この旅行で頂いたのは部屋食の和会席。美味しくて満足でしたが、次回は囲炉裏でヒメマスを食べたいなぁと思ってます。
一品料理やドリンクの種類も豊富なので、お部屋で飲むにもバッチリです。
丸駒温泉の朝食
朝食はバイキング。支笏湖が一望できる1階のレストランが会場です。
和洋のおかずとご飯、うどん、お粥、焼き立てパンなど品数が多く、オムレツは実演です。
朝の光と支笏湖の眺めは圧巻で、それを目の前にしての朝食は格別です。
宿からの絶景
旅館からの眺めはどの時期も感動モノですが、季節によって全く違います。
この時は真冬の2月だったので神秘的な雪景色。この眺めが露天風呂、内風呂、貸切風呂、レストラン、湖側の客室など館内の至る所から楽しめます。
気候のいい春〜夏には生き生きした緑と支笏湖ブルーの湖が見られ、10月頃なら紅葉と湖のコントラストが素晴らしいとのこと。
緑がきれいな時期はこんな感じの眺めだそうです。(写真はお借りしました)
宿からはクルーズ船も出ているので水面から支笏湖を満喫することもできます。(支笏湖は日本最北の不凍湖なので冬でも凍りません。)
ちなみに、宿周辺にはエゾシカが生息していて、移動中などに姿を見ることもできました。
丸駒温泉へのアクセス
車
丸駒温泉へ札幌や新千歳空港から車で向かう場合の所要時間はこちらです。
- 札幌⇔丸駒温泉:国道453号経由で1時間ちょっと
- 新千歳空港⇔丸駒旅館:道道16号(支笏湖公園線)で約50分
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バス
新千歳空港からバスの場合は、支笏湖バス停(温泉街のエリア)で下車。そこから丸駒温泉の無料送迎バス(宿泊者のみ)に乗って15分ほどです。
- 新千歳空港⇔支笏湖:北海道中央バスで約50分(片道1050円)
- JR千歳駅⇔支笏湖:北海道中央バスで約45分(片道950円)
この時は札幌と支笏湖の旅館を結ぶ「名湯ライナー」というバスもありました。
旅行中は全て公共交通機関で移動したので、もっと詳しい情報はこちらにまとめてあります。↓
参考新千歳空港⇔支笏湖⇔札幌間のバス・電車での移動方法 参考北海道の冬の服装,雪で滑らないための靴と必須の防寒グッズおわりに
丸駒温泉は支笏湖の絶景とワイルドな温泉が最高の宿でした。
冬には「支笏湖氷濤まつり」へのアクセスも抜群。気候のいい時期には支笏湖の散策にもバッチリです。
お料理もおいしいし、宿の方も親切で快適に過ごせるので、また行きたいなぁと思ってます。