非常用トイレは大きく分けて3タイプ。使う場面や使う人を想定して用意する必要があります。
今回は、状況別にどんなトイレを準備したらいいのかをまとめてみました。
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非常用トイレの選び方
非常用のトイレはざっくり分けるとこちらの3タイプです。
- 携帯トイレ
- 家のトイレに取り付けるタイプ
- 簡易トイレ
それぞれの特徴を見ながら、どのタイプを選べばいいのかチェックしていきましょう。
携帯トイレ
携帯トイレは受け口付きの袋と凝固剤が入ったセット。
コンパクトに携帯できるので避難する時や登山の時、お出かけ用(車の渋滞とか)に便利です。
ほとんどが男女兼用で小便に対応した物。女性の場合は受け口が広めの物の方が使いやすいです。
大便用もある
小便用の携帯トイレで大便をするのは至難の業なので、大便用も用意しておくと安心です。
大便用は小さな箱を組み立てて和式トイレのようにしゃがんで使います。
持ち手のついた袋を広げて排泄するタイプもあります。
家のトイレに取り付けるタイプ
このタイプは家の便器に袋を取り付けて排泄し、凝固剤で固めるもの。
断水や停電(高層マンションでは停電でポンプが動かずトイレが使えないことも)の時には必須です。
袋と凝固剤がセットになった物が多いですが、凝固剤だけで購入することもできます。
こちらは家庭のトイレに使うタイプですが、袋と凝固剤が1組ずつ個包装になっているので携帯用にも向いてます。(受け口や箱などは付いてない)
トイレっぽくなく場所も取らないので万が一のために持っておくと便利です。
簡易トイレ
簡易トイレは組み立て式のトイレのこと。超シンプルなポータブルトイレのようなイメージです。
組み立てたトイレには排泄袋と凝固剤を設置して使用。本体だけの物と袋と凝固剤がセットになった物があるので買う時は確認が必要です。
大掛かりなので防災リュック用には不向きですが、地震などで家のトイレが破損した時、キャンプや車中泊の時などには重宝します。
普段はちょっとした椅子として使え、水洗いできるタイプもあります。
非常用トイレは何日分必要?
必要な非常用トイレの数は、このように計算できます。
必要な日数は災害時だとわかりにくいのですが、目安としてはこうなります。
- 携帯トイレ: 約3日分
- トイレにセットする用: 最低1週間以上
1日にトイレに行く回数は大体で把握しておけばOK。ただ、災害時はストレスや緊張でトイレ回数が増えることもあるので余裕を持って用意するといいでしょう。
無理に我慢したり、水分を取らないのは体に悪いのでNGです。
非常用トイレを使う時の衛生グッズ
非常用トイレを使う状況ではこんなグッズがあると便利なので用意しておきましょう。
- トイレットペーパー・水に流せるティッシュ
- 除菌ウェットティッシュ(水が貴重だから)
- ハンドジェル
- 使い捨て手袋(拭く時や片付ける時)
- 消臭袋
- 目隠しポンチョ
- 消臭スプレー
消臭袋はセットになった物も多いですが、災害時はすぐにゴミに出せないので必須。
目隠しポンチョも屋外や避難所などでトイレを使う時には絶対欠かせません。(セットになっている物もあります)
おわりに
災害時のトイレは切実な問題。防災グッズの中では後回しになりがちなアイテムですが、備えておくに越したことはありません。
人によっては災害時だけじゃなくレジャーの時にも重宝するので、自分に合うタイプを選んでみて下さい。