奈良県大神神社の末社で学問の神様として有名な久延彦神社(くえひこじんじゃ)。
知恵の神様と言うだけあって合格祈願に訪れる人が後を絶ちません。
小山を登った所にあるこの神社では知恵ふくろうさんにも出会えます。
初詣の時期は絵馬を書く人やお守りを受ける人でいっぱい。
今回は久延彦神社の神様とご利益、ふくろうさんの意味、お守りについてまとめてみました。
久延彦神社って?
奈良の街が一望できる大美和の杜展望台の近くに鎮座する久延彦神社は、竹林に隣接した清々しい神社。
この辺は5月末から6月にかけてはささゆりの花もきれいです。
大神神社のご神体の三輪山を拝める場所もありますよ。
久延彦神社の神様は久延毘古命(くえびこのみこと)。
賢者として有名で、「古事記」にも「世の中の事をことごとく知っている知恵の神様」と記されているんです。
大神神社のご祭神、「大物主命(おおものぬしのみこと)」に海の向こうからやってきた誰一人として知らない神様の名前を教えたという伝説も。
なんでも知っている久延毘古命(くえびこのみこと)は他の神々から見ても頼りになる存在だったんでしょうね。
ただ、ここで衝撃の事実が!
この久延毘古命(くえびこのみこと)は「かかし」が神格化した神様なんです。
えっ!?学問の神様はかかしだったの?って思いますよね。
そう。久延毘古命(くえびこのみこと)は知恵の神様で知られていますが田の神、農業の神、土地の神様でもあるんです。
田畑の中に立って広く世の中を見渡している=世界の物事をなんでも熟知していると言う風になったのですね。
学業成就、合格祈願、知恵発達、知識向上、諸願成就などの霊験あらたかな神様です。
久延彦神社のふくろうさん
久延彦神社には可愛い木彫りの知恵ふくろうがいます。このふくろうは奉納されたもの。
説明書きには「顔が四方八方に回る事から察知する能力に優れ見通しが効き、微かな音も聞き逃さないので先見性に富んだ知恵豊かな霊鳥とされている。」と書かれています。
ふくろうと言えば賢さや知恵の象徴。
「不苦労」「福来朗」とかけて縁起物にもなっていますよね。
ふくろうさんはめちゃくちゃ愛嬌のあるお顔なので撫で撫でしたくなります。
なでなでするのはOKなので参拝者は撫でながらお参りしてますよ。
撫でることでハッピーな気分になるし、智慧が授かるような気がしてきます♪
この神社は絵馬もふくろうの形。とてもかわいい絵馬ですよ。
久延彦神社のお守り
久延彦神社では授与品も受けられます。お札やお守り、絵馬にはこんな種類がありました。
・久延彦守:学業成就・知能向上
・知恵守:知育安全・創意工夫
・合格守:入学試験・資格試験合格
・就職守:就職成就・転職成就
・知恵ふくろう守:知恵を授かる
・ふくろう合格守:願い事を書いてお祀り
・ランドセル守:学業向上・通学安全
・ふくろう絵馬:願掛け
・合格御礼絵馬
・念願成就御礼絵馬
・学業鉛筆・しおりセット
・合格祈願はちまき
知恵ふくろう守りは木彫りのふくろうさんに似ててとてもかわいいです。
ふくろうの絵馬は境内に沢山結ばれていて、赤いものはお願いが叶ったお礼の絵馬だそうです。
おわりに
高台の竹林に囲まれた久延彦神社。階段は割と長いですが、自然を感じながら神社に向かう気分は最高。神社の趣とそこからの開けた眺めも最高です。
知恵の神様から生きた知恵と先見力を授かり、かわいいふくろうさんに癒されてきてくださいね。