五箇山の合掌民宿「弥次兵衛(やじべえ)」さんに宿泊してきました!合掌造りに泊まるなんて考えたこともないという方も多いかもしれませんが、五箇山や白川郷には沢山の合掌民宿があるんですよ。
昔話に出てくるような家に泊まるって未知な世界ですよね。一体どんな感じだったのか宿泊記をまとめてみたいと思います。
五箇山の民宿 弥次兵衛
木のぬくもり、昔ながらの構造、囲炉裏での語らい・・・合掌造りに泊まりたいと思う人が憧れる要素全てつまった弥次兵衛さん。2階に泊まれる合掌造りの宿としても有名です。
350年以上も前に建てられたという合掌造りの家屋で、お父さん、お母さんと呼びたくなるような温かいご夫婦がオーナー。宿に着くと子供が実家に帰ってきたかのような感じで迎えてくれます。
外観はでーんと構えた合掌造り。クリスマス当日だったのに既に正月ムードな所に田舎の良さを感じました^^
内装はというと、合掌造りのよさを生かしながらも丁寧に手が加えられています。さすがに何百年と放置していたら住めない状態になってしまうそうでメンテナンスは欠かせないそう。
ただ、内部をリフォームするには基礎が頑丈でないといけないため、実際に中だけ改装できる合掌造りは少ないんだとか。「うちはしっかり建ててもらってたみたいでよかった」とご主人。ちょっと自慢げです^^
1階部分は玄関(写真左上)、囲炉裏部屋や台所、洗面と客室等。合掌造りならではのめちゃくちゃ急な(60度位の)階段を恐る恐る上ると(降りる方が怖い)、2階は客間2部屋と共同のトイレ&洗面所になってます。
びっくりすることにトイレは超近代的な温風も出るシャワートイレ。電気もセンサーです。合掌造りのトイレってぼっとん便所かななんて思ってたら自分の家よりハイテクでした(笑)とても清潔で共同でも全く問題なしです。
私達の部屋は(写真右下)8畳の部屋。昔の8畳はとにかく広い!器用なご主人お手製の趣あるテーブルとお茶のセット、テレビにエアコン、ヒーターなんかが置かれていてとても快適。書道の額や合掌造りならではの木の天井も素敵でした。
そしてお部屋の隣の屋根裏部分!めちゃくちゃ好奇心が掻き立てられます。黒い木材の味わい、縄で固定された屋根の構造、茅葺屋根・・・天井は低いし、通路もすごく狭いから忍者になった気分で探検ができます。
合掌民宿 弥次兵衛のお風呂
お風呂がですね・・・ご主人自ら作られた家族風呂か近所にある五箇山荘の温泉かを選べるんですよ。温泉は割引がきくので確か400円位。五箇山荘での支払いでなく、宿のチェックアウト時に清算です。(タオルは宿のをもっていけばOK)
家族風呂はめちゃくちゃ気持ちがいいとご主人イチオシだったんですが、五箇山温泉が気になったので温泉にしちゃいました(笑)
宿から五箇山荘までは歩いて10分程。1500m級の山々に囲われた清流庄川の眺めを楽しみながら、ちょっと不気味な加賀藩の流刑小屋(民俗文化財)を横切って坂を上っていくとすぐの所にあります。
ここの温泉は肌もすべすべになるし、山が見渡せる露天風呂がなんとも気持ちいい。(男性女性で景色が違う感じ)スタッフの人も優しくて感じがいいし、ちょっと休憩してお土産なんかを見るにも最適です。(ここでも宿泊できますよ~。)
弥次兵衛がある上梨地区は菅沼や相倉のように合掌造り集落ではないですが、重要文化財の「村上家」や「白山宮」もすぐそば。五箇山豆腐のお店屋さんなどもあり素敵なところです。宿の周辺を散策するのも楽しいですよ。
弥次兵衛の夕食
夕食は他のゲストやオーナーと囲炉裏を囲みながら頂きます。
お料理担当は女将さん。五箇山名物の山の幸あり、囲炉裏で焼いたイワナの塩焼きあり、名物の五箇山豆腐あり超盛りだくさん!ご主人が山で捕ったイノシシや熊のスープなども出てびっくりでしたけどね^^
どれも素材の味が生きてて、やさしくほどよい出汁加減。すごく美味しくてホッとする味です。五箇山でとれたご飯も最高でした。
次々と運ばれてくるお料理を堪能しながら、お話し好きのご主人や他のお客さんと語らうのは最高の贅沢。この時のもう一組は日本語が堪能な海外からのゲスト。五箇山の話、お料理の話、今までした旅やグルメの話など話が尽きませんでした。
ご主人自慢のワインを開けてもらったりして、楽しく美味しい時間が過ぎました。
弥次兵衛の朝食
朝食も囲炉裏のお部屋で頂きます。(あまり覚えてないけど割と早い時間だったような。)
朝食も地元で取れたものを使ったヘルシーな物ばかり。地元の野菜を使ったシャキシャキサラダや摘んで冷凍してあったいうブルーベリー、五箇山のご飯、小魚にお浸し、いいお出汁の味噌汁、五箇山豆腐の煮物など顔がにやけてしまうものばかりです。
そして納豆は、この近所のお店で作られたという自慢の一品!私、納豆がどうにも苦手だったので食べられませんでしたが、粒が大きく好きな人ならたまらないだろうなって感じの一品でした。
一品一品手作りされるおふくろの味はホントに贅沢。台所から香ってくる朝ごはんの匂いって最高です。
合掌民宿 弥次兵衛の予約は?
合掌造りの宿ってどう予約するの?と思うかもしれませんね。独自のホームページがない宿も多いですからね。
じゃらん以外だとオンライン予約はできないので直接電話で予約するのがベスト。五箇山の宿共同のホームページはありますが、そこからオンライン予約はできません。
部屋数は5部屋ですが、2階の2部屋がメイン。宿泊費は1人8800円~となってます。
一応、弥次兵衛の詳細を書いておきますね。
住 所:〒939-1914 富山県南砺市上梨 592
電話:0763-66-2639
メール:yajibe@p1.tst.ne.jp
五箇山総合案内所のホームページ:http://gokayama-info.jp/archives/503
通年営業
五箇山の民宿弥次兵衛のまとめ
合掌造りのおもしろさ、故郷に帰ってきたような人の温かさ、郷土料理、快適さ・・・旅に求めていたもの全部を満たしてくれる宿でした。
上梨地区は集落ではないけど見どころもあるし、五箇山で唯一温泉がある場所。自然も多くて楽しめました。
弥次兵衛は上梨のバス停からすぐなので世界遺産バスで相倉集落や菅沼集落へ移動するのも楽ちん。白川郷や高岡方面までもこのバスで行けちゃいます。
もし、五箇山の宿をお探しならぜひ行ってみて下さいね!