鏡餅はお正月の準備に欠かせない品。昔から年神様が宿る場所だと信じられています。
今回は、鏡餅を飾る場所、いつからいつまで飾るのか、手作りする場合の飾り方についてご紹介します。
記事の内容
鏡餅を飾る場所
鏡餅を飾る場所は、一般的にはこんな場所です。
- 床の間・玄関:一番大きい鏡餅
- 神棚と仏壇:大きめの鏡餅
- キッチン、各部屋、洗面所、トイレなど:小さい鏡餅
うちも玄関に大きい鏡餅、仏壇と神棚にはフィットする大きさの鏡餅、各部屋とリビング、キッチン、水回りに小さい鏡餅を飾っていますが、地域の風習や家庭によっても違います。
床の間や神棚、仏壇がない場合は、メインで過ごすリビングに大きめの鏡餅を飾ることも多いです。
と思うかもしれませんが、家の中には水の神様、火の神様、大黒様、トイレの神様などいろんな神様がいらっしゃるので、それぞれの場所に飾る習慣があると言われています。
とは言え、すべての箇所に飾らなくても生活スタイルによって臨機応変に飾ればよさそうです。
鏡餅はいつから飾る?
鏡餅を飾るのは他のお正月飾りと同じで12月28日か12月30日が一般的。
特に28日は「末広がり」という意味の「八」が付くので好まれます。
ただ、手作りの場合は日持ちを考えて30日に餅つきして30日にお供えした方がいいかもしれません。(うちはそうしてる)
12月29日は「二重苦」という語呂合わせで避けるのがふつう。
ただ、29なら「福」という語呂合わせにもできるので、考え方次第ではありかもしれません。
ちなみに、大晦日は「一夜飾りで縁起が悪い」「年神様に失礼だ」などの理由から避けることが多いです。
鏡餅はいつまで飾る?
鏡餅を下げるのは松の内(年神様が家にいらっしゃる期間)が終わってから。
一般的には1月11日の鏡開きの日にお雑煮やぜんざいにして食べます。
ただ、松の内の期間や鏡開きの日は地域や家庭によって多少違うので、習慣に合わせればいいでしょう。
- 1月11日(一般的)
- 1月15日(関西エリア)
- 1月20日(関西エリア)
- 1月4日(京都や近畿の一部)
元々1月20日だった鏡開きが三代将軍「徳川家光」の月命日と重なったことで11日に変更。その際に、このバラツキ生まれたようです。(京都・近畿の習慣は不明)
ちなみに、手作りの鏡餅は鏡開きまで待つと高確率でカビるので早めに下ろすのがベスト。
鏡開き用にパック餅をお供えしておくのもありです。
鏡餅の飾り方
パックの鏡餅なら飾りがついてきますが、手作りする場合はこんな感じで飾ります。
※地域や家庭によりけりなので参考まで。
下から順番にご紹介していきます。
三方(さんぼう/さんぽう)
お供え物をするための台。神棚などでよく使われる。
四方紅(しほうべに)
四辺に赤のラインが入ったお供え物用の色紙。四方八方からの災いを避ける意味と繁栄祈願の意味がある。
紙垂(しで)
しめ縄や玉串などに垂らすヒラヒラした紙。神聖な場所である事の象徴。
裏白(うらじろ)
シダの葉っぱ。表は緑で裏側が白っぽく、裏の白い方を上にして飾る。
純白な心と長寿(白髪になるまで長生き)、夫婦円満(葉っぱが左右対称)の象徴。
橙(だいだい)
「代々」という語呂合わせから子孫繁栄を願う縁起物。
この他にもいろいろ
この他にも、ゆずり葉や昆布、串柿、伊勢海老などを飾る習慣がある所も。
上で紹介した飾りの位置が微妙に違うこともあります。
パックの鏡餅なら水引や扇、干支のマスコットなどがついていたりもするし、飾り物の意味を理解した上でセンスよく飾ればよさそうです。
おわりに
鏡餅は年神様が宿る神聖なお餅。
飾る場所や飾る時期などは一通りではないので、自分なりに気持ちよく飾って年神様をお迎えください。
来年も良いお年になりますように。