バジルはすごく香りがよく、料理やバジルオイル、ハーブティーにも使えるお役立ちハーブ。うちでも毎年育てていて、欠かせないハーブの一つです。
ハーブ初心者の方にも超おすすめなので、種類ごとの使い方、上手な育て方と収穫後の保存方法をご紹介します。
参考料理に使えるハーブ!育ててわかったお役立ち品種10選と9つのレシピ 参考ハーブティーにおすすめ!自家栽培してよかった7つのハーブ 参考ハーブを香りで選ぶなら?ガーデニングが楽しくなる品種12選記事の内容
バジルの種類
バジルは熱帯アジア原産のシソ科のハーブ。春が深まってから秋にかけて元気に育ち、冬には枯れる1年草です。(温暖な地域では多年草)
品種は世界に150種類ほどあると言われていますが、有名なのはこんな品種です。
スイートバジル
丸みを帯びた可愛い葉っぱを持つスイートバジルはバジルの代表格。
甘くて爽快な力強い香りが特徴で、ピザやパスタなどのイタリア料理に欠かせません。
種や苗が一番多く出回っているのもこの品種です。
タイバジル(ホーラパー)
タイバジルは葉っぱが少しスリムで、茎や花が紫っぽいバジルです。
バジルにアニスを加えたような風味で甘みがあり、グリーンカレーやタイの炒め物、ベトナムのフォーなどによく使われます。
タイ料理をよく作る人にはおすすめです。
ホーリーバジル(トゥルシー)
ホーリーバジルの葉っぱはフチが少しギザギザしていて茎や花は紫がかっています。
インドでは昔から「不老不死の霊薬」として親しまれており、有名なガパオライスにも使われるバジルです。
タイバジル(ホーラパー)よりも甘みを感じず、若干スパイシーな感じ。アニスのような香りもありません。
ブッシュバジル
ブッシュバジルはコンパクトで丸いシルエットがかわいいバジルです。
甘い爽やかな香りはスイートバジルにそっくりですが、葉っぱがめちゃくちゃ小さいのが特徴。(1cm位)
鉢で育てると可愛らしく、極小の葉っぱはブルスケッタなどの料理の飾りにピッタリです。
レモンバジル
レモンバジルは名前の通りレモンの香りがするバジル。
葉っぱに丸みのないスイートバジルのような感じで花もよく似ています。
香りを楽しんだり、チキンや白身魚の料理に使えて便利です。
シナモンバジル
シナモンバジルは、シナモンの香りがするバジル。
見た目がタイバジルに似ていて花がややピンク系。茎も紫がかった感じです。
ハーブティーにすると甘いシナモンの香りが漂って癒やされます。
バジルの育て方
バジルはかなり丈夫なので育てるのは簡単。
暖かい時期に太陽が当たる場所で水切れに注意しながら育てればどんどん成長してくれます。
種からでも苗からでもいいですが、始めてなら苗から育てて次の年からは収穫した種で育てるのもありです。
バジル栽培に必要なもの
- 培養土
- 鉢/プランター/セルボックス
- 霧吹き(種から育てる時)
- 種or苗
地植えにする時も最初はセルボックスやミニポットなどで育ててから植え替えた方が管理がしやすいです。
参考鉢のサイズと種類[どの植木鉢を選べばいいのかがわかります]
鉢は今まで軽いプラスチックの物を使っていましたが、軽くて水はけがいい布製もおすすめです。
バジルの種まき
種から育てる場合、20度以上の暖かい日が続くようになってから種まきをします。(発芽温度が20度以上だから)
- 鉢やセルボックスなどに土を8分目位まで入れる。
- ジョウロでたっぷりと水をやる。(種を蒔いてからだと流れるから)
- 種を2cm位の間隔でまく。
- 土をうすーくかける。(発芽に光がいるので分厚くかけない)
- 明るい場所に置く。
種が流れやすいので、水やりは霧吹きでするのがベスト。
急に気温が下がりそうだったり、風が強ければ室内に入れてあげると安心です。
発芽後
発芽後しばらくして大きくなってきたら、窮屈じゃない程度に間引きをします。
セルボックスで育てた場合は、本葉が10枚位になったらプランターや鉢、地面に植え替えてあげましょう。
苗と苗の間は大きくなった時にキツキツにならないように植えればOK。うちでは60cmのプランターに3株ほど植えてます。
苗を植え替える時は根っこを少しほぐして植え、水をたっぷりあげて下さい。
バジルを元気に育てるには
バジルは太陽と水が好きなので日当たりの良いところに置き、土の表面が乾いたら水をたっぷりあげます。(夏は特に水切れ注意!)
ただ、真夏は1日中強い直射日光が当たる場所よりも半日陰位の方がいいでしょう。
肥料は植え付けの時に混ぜる程度で、あとは葉っぱに元気がない時や色が薄い時などに追肥をする程度で大丈夫です。
バジルをたくさん収穫するには
バジルの葉っぱをたくさん収穫するには、途中でカットして枝を増やすのが1番。
写真のように株元から2〜3節目あたりの側芽(そくが)の上で切ってあげると、上へ伸びる1本の成長が止まり2本の側芽がどんどん育ちます。
これを繰り返すとどんどん枝分かれして、葉っぱの収穫量がグーンとアップ。花をつけると成長が止まるので花を咲かせないように定期的にカットしていきましょう。
涼しくなると成長が遅くなるので、秋の半ば頃になったら花を咲かせて種を取っておくと次の年に使えます。
バジルの保存
バジルはどんどん増えるので、ちょっと料理に添えたりオイルやハーブティーにするだけでは使いきれません。
ですが、ご安心を!
バジルは乾燥させたり冷凍しておくことで数ヶ月から半年ほど持つので無駄になることはありません。
バジルが育たない寒い時期には、自家製の保存バジルがあるとかなり重宝します。
詳しい保存の仕方は下の記事をご参照下さい。↓
参考バジルの保存方法は2つ! 乾燥と冷凍の手順をわかりやすく解説おわりに
バジルはハーブの大様と言われるだけあって、香りの癒やし度が高く使い道も豊富。
料理に使う場合、最初は風味の強さが気になるかもしれませんが、慣れてくると何にでも入れたくなります(笑)
簡単に育ち、たっぷり収穫できるので、ぜひ挑戦してみて下さい。