確かに、料理向きじゃないハーブを使うと「なんだこれ!?」ってなりますよね。
でも、今までに30種類ほどのハーブを育ててわかったことは、確実に料理向きのハーブがあるということ。
今回は、ハーブ料理に絶対役立つハーブ9選と9個の簡単レシピをご紹介します。
記事の内容
料理に使えるハーブ11選
さっそく、料理の味を引き立ててくれるお役立ちハーブをご紹介します。
どれも鉢植えで簡単に育ちどんどん増えるので、初心者の方でも安心です。
バジル(洋食向き)
バジルは香りも味よく、使い道豊富なシソ科のハーブ。
バジルにはいろんな種類がありますが、定番のスイートバジルが一番使いやすいです。(タイ料理好きならタイバジルが一番だけど)
摘心することでモフモフと大きくなり、沢山収穫できるのも魅力。
パスタ、ピザ、オムレツ、チーズトーストなどによく合い、バジルソース(ジェノベーゼソース)も作れます。
参考バジルは種類が豊富!たっぷり収穫するための育て方も紹介します 参考バシルソースの作り方と冷凍保存[松の実やチーズの代用も紹介]タイム(洋食向き)
かなり小さい葉っぱなのに香りがすごくいいのがタイム。
コモンタイムやレモンタイムなど色んな種類がありますが、コモンタイムが一番使いやすいです。
パスタ、チキンや魚のグリル、たまごサラダやポテトサラダ、オムレツなどにピッタリで、少量加えるだけでいい風味が付きます。
オレガノ(洋食向き)
オレガノは細かい毛のある小さな葉っぱが特徴のハーブ。
少しほろ苦さもありますが、香りがよくトマトやチーズとの相性は抜群です。
ピザやパスタ、トマト系の煮込み料理やミートソース、オムレツなどに加えると味が引き立ちます。
パセリ(和洋向き)
お馴染みのパセリはセリ科のハーブ。
普通のパセリも、フラットなイタリアンパセリもどんどん育つので、使う分ずつ摘んで食べることができます。
ペペロンチーノなどのオイル系パスタやポテトサラダ、たまごサラダに混ぜるといいアクセントになり、かき揚げやフライ物の衣に混ぜると味が引き締まります。
ローリエ(洋食向き)
月桂樹とも呼ばれるローリエは洋食系の煮込み料理やソースに良く使われるハーブ。
ある程度成長した苗を買えば育てるのも比較的簡単です。
乾燥させた葉っぱをポキっと折って、ポトフやロールキャベツなどの煮込み料理、トマトソースなどに加えると風味が良くなります。
チャイブ(和洋向き)
チャイブはネギの仲間。成長が早く、刈り込んでもどんどん育ちます。
細いネギのような感じなので、豆腐や麺類の薬味、お味噌汁などにするのにピッタリ。
ネギのようなクセがないのでオムレツやポテトサラダ、パスタなどにも使えます。
収穫したらカットして冷凍しておくのがおすすめです。
青じそ(和食向き)
青じそは普段の食卓にもよく上る日本のハーブ。
他のハーブ同様、特に手をかけなくてもどんどん増えるので初心者にもおすすめです。
やっこ豆腐や麺類の薬味、手巻き寿司、てんぷら、青魚のフライ物など和食と合うのも魅力。
よく使うなら育てない手はありません。
赤しそ(和食向き)
青じそ同様どんどん育つ赤紫蘇は梅を漬ける人におすすめのハーブ。
赤梅干しを作る時の必需品だし、しそ漬けやゆかりにもできるのでとても重宝します。
青じそのように薬味や揚げ物に使うこともできますよ。
ルッコラ(和洋向き)
ルッコラはロケット菜とも呼ばれるゴマ風味のハーブ。
辛味と苦味も持ち合わせ、サラダやパスタ、ピザなどにピッタリです。
鍋や卵焼きなどに使っても美味しいし、よく育つので家庭菜園向きです。
ルッコラの栽培は簡単!辛味や苦味が強くならない育て方のコツも紹介
ローズマリー(洋食向き)
葉っぱに触れるだけで清々しい香りが残るローズマリーは肉料理やポテトと相性がいいハーブ。
香り付けやお肉の臭み消しが得意で、チキンやラムのロースト、チキンのトマト煮込み、素揚げしたポテトに加えるのがおすすめです。
コリアンダー(エスニック料理向き)
コリアンダーはパクチーという名前でも知られるセリ科のハーブ。
風味が強く独特の味なので好き嫌いが別れますが、熱狂的なファンもいるほどです(笑)
中華料理やタイ料理、ベトナム料理やインドカレーなどと相性がよく、エスニックな料理が好きな人に向いてます。
ちなみに、タイ料理や東南アジア系の料理をよく作るならコブミカン(カフィアライム)を育てるのもおすすめです。
参考こぶみかん(カフィアライム)の特徴と育て方[実際に栽培中です]ハーブを使ったおすすめ料理
ここからは上で紹介したハーブで私がよく作るおすすめ料理をご紹介します。
パスタ
パスタにはこれらのハーブを入れると美味しさが引き立ちます。
- 和風パスタ→青じそ、チャイブ、パセリ、ルッコラ
- オイル系パスタ→パセリ、オレガノ、タイム、バジル、チャイブ、ルッコラ
- トマトソースのパスタ→オレガノ、タイム、バジル、ローリエ
- クリームソースのパスタ→オレガノ、タイム、バジル、チャイブ、ローリエ
- ジェノベーゼ→バジル(ソースにしたもの。ソースには他のハーブを混ぜても◎)
私は生のハーブを使うことが多いですが、乾燥させたものでもOKです。
参考バシルソースの作り方[チーズや松の実の代用品も紹介]トマト煮込み
チキンや豆のトマト煮込みには、オレガノ、タイム、ローリエ、ローズマリーがピッタリ。
少量入れるだけでトマトソースにハーブの風味がついて一段と美味しくなります。
オムレツ
オムレツにはバジルやルッコラ、チャイブ、タイム、オレガノ、コリアンダーをよく使います。
トマトやきのこをハーブで炒めてから卵で包んで完成です。(形はいつもいびつです。笑)
スクランブルエッグにハーブを入れるのもおすすめです。
サラダ
ポテトサラダや卵サラダにはタイムやチャイブ、パセリがよく合います。
卵サラダならレタス代わりにルッコラを入れるのもあり。
サンドイッチにも付け合わせにも重宝します。
ハーブポテト
ハーブポテトは素揚げしたポテトや冷凍ポテトに塩と少量のローズマリーをまぶすだけ。
熱々の内に和えるのがポイントです。
鍋
ハーブを鍋に?!と思うかもしれませんが、ルッコラは春菊のような感じで楽しめます。
火にかけるとマイルドになるので、超がつくほど辛くて苦いルッコラに当たった時はお試し下さい。
どんな鍋でもいいですが、イチオシはキムチ鍋です。
揚げ物
揚げ物には青じそが一番!単体で天ぷらにもできるし、イワシやアジなどに挟んでフライにしても美味しいです。
タイムや乾燥バジルを少量パン粉に加えてポテトやささみなどを揚げると洋風なアジになります。
ロースト
チキンやラム、ビーフのローストはめったに作りませんが、イベントごとにはピッタリ。
オイルを塗ったお肉にローズマリーやタイム、塩と黒胡椒をまぶして焼くことで、臭みが取れて食欲をそそる香りが付きます。
ローズマリーオイルを塗ったポテトを一緒に焼くのもおすすめです。
ツナのディップ
ツナ缶にタイムやチャイブ、刻んだ青じそやコリアンダーを入れてマヨネーズで和えると美味しいディップができます。
クラッカーやレタスと食べてもいいし、お酒のおつまみにもピッタリです。
慣れないハーブを料理に使う時のコツ
慣れないハーブを最初からガッツリ使うと、風味の強さにやられることがあります。(私もそうでした)
なので、初めて使うハーブは極少量から使い始めるのがベストです。
単体で食べると強すぎる味でも料理に加えるといいアクセントになるので、味見をしながら丁度いいバランスを見つけるといいでしょう。
ちなみに、和食中心の食事なら青じそ、チャイブス、ルッコラあたりを育てるのがおすすめです。
参考ハーブティーにおすすめ!自家栽培してよかった7つのハーブ 参考香りで選ぶならこのハーブ!匂いをかぐのが楽しみすぎる12品種 参考プランターで野菜作り!初心者でも失敗しない10種類はこれ!おわりに
今回紹介したハーブは育てやすいし、お料理にもピッタリ。
ハーブを自家栽培して必要な分だけ摘んで食べるのは、すごく豊かなライフスタイルですよね。
自分に合ったハーブを選んで少しずつ料理に取り入れながら、心も体も元気な生活を送りましょう。