スパティフィラムはカラーや水芭蕉に似たお花が咲く観葉植物。
うちも室内で育ててますが、可愛らしくて丈夫なので初心者にもピッタリです。
今回は、こんなスパティフィラムの特徴と育て方のコツをまとめてみました。
記事の内容
スパティフィラムの特徴
スパティフィラムはサトイモ科の多年草で、中南米や東南アジアの森に自生する熱帯植物。
白い花びらのような部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる葉っぱの一部で、クリーム色の突起のような部分(肉穂花序)がお花です。
寒さや乾燥を嫌いますが、丈夫で育てやすく室内での管理も簡単。
気温が20度以上になる春から秋にかけて花が咲き、温度管理された暖かい室内なら年中花を楽しむこともできます。
品種
スパティフィラムの品種は沢山あり、よく出回っているのは「メリー」や「マウナ・ロア」などの中型種や「ミニ・メリー」などのコンパクトタイプ。
その他にも斑入りの葉っぱの「スパティフィラム ドミノ」などいろいろあります。
花言葉
花言葉は「清らかな心」「上品な淑女」「清々しい日々」「包み込む愛」。
お花の部分を包み込む真っ白な花びら(仏炎苞)のイメージにピッタリですね。
風水では停滞感や悪い気を取り払ったり、気持ちを明るくして運気を上げるなどの効果があるとも言われています。
参考観葉植物10選!室内でも初心者でも簡単に育てられる縁起の良い品種スパティフィラムの育て方
ここからはスパティフィラムを上手に育てるコツを見ていきましょう。
スパティフィラムは種から育てると数年かかるので、葉っぱが生き生きした元気な株から育てるのが一般的です。
株は園芸店やホームセンター、通販、小さなものなら100均に置いてあることもあります。
置き場所
スパティフィラムは柔らかい光が当たる場所が好み。
暑い時期の直射日光は葉焼けの原因になり、日陰すぎると花が咲かなくなったりするので、木漏れ日やレースカーテン越しの光が当たる場所に置くのが最適です。
寒さを嫌うので寒い時期は温かい室内に置いてあげるといいでしょう。
水やり
スパティフィラムは元々森の中の湿地に自生する植物。水が大好きなので、土の表面が乾わいてきたらたっぷりお水をあげましょう。
暑い時期なら毎日〜2日に1回、気温が20度を下回って吸水が悪くなってきた頃からは週2回程度が目安となります。
水が足りないと葉っぱがヘナ〜っと垂れてくるのですぐわかりますが、そうなる前に水をあげるのがベストです。(ヘナ〜っとなっても水をあげればすぐ復活)
土
土は観葉植物の土や水はけがいい培養土を使うと簡単です。
スパティフィラムは水が好きですが、土は水はけがいいものを好みます。(ある程度の水持ちも必要)
肥料
肥料は気温が20度を超える春〜秋にかけての成長期に、緩効性化成肥料(量や頻度は肥料の説明書をチェック)か液肥(2週間に1回程度)を施します。
肥料不足は花が咲かない原因の1つでもあるので、成長期には適宜肥料をあげてみて下さい。
ただし、涼しくなって成長が止まる時期には肥料をあげる必要はありません。
害虫
スパティフィラムに付きやすい虫はハダニ、カイガラムシ、アブラムシなど。増殖すると厄介なので、もし見つけたら早めに駆除するのがベストです。
水やりの時に葉っぱにも水をかけて害虫予防をするのもあり。霧吹きで水を吹きかけたり、ホコリ払いも兼ねて葉っぱを拭くのもいい方法です。(葉の裏側も要チェック)
植え替え
スパティフィラムは年々大きくなり、根詰まりすると花が咲きにくくなるので、1〜2年に1度1回りか2回り大きな鉢に植え替えます。
植え替えの時期は、気温が20度を超える春から秋にかけての時期で、花が咲いていない時がベスト。
根が詰まっているかどうかは植え替える前に鉢から出して確認。根っこがグルグル巻で窮屈そうなら植え替えです。
植え替えの時に株分けして増やすこともできます。(コンパクトなまま育てたい時も株分けは有効。←数は増えるけど)
根っこは手でほぐすだけでは分かれないので、ガーデニングハサミやナイフを使って分けていきます。
ちょっと荒っぽい感じもしますが。植え替え後も元気に育ってくれます。
花が緑になってきたらカット
スパティフィラムの花びら(仏炎苞)は真っ白ですが、1ヶ月程度咲き続けると緑っぽく変色してきます。
新しい花の成長を促すには、この時点で緑がかった花をカット。お花だけを摘むのではなく、花が咲いている茎の根元からチョキンと切ります。
種をとりたい時はそのまま咲かせておきますが、お花を長く楽しみたい時には緑になった花から順番にカットしてみて下さい。
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スパティフィラムはきれいなお花が楽しめる嬉しい観葉植物。
温度と水切れ、成長期の肥料切れ、根詰まりに気を付けて育てればどんどん成長してくれます。
初心者にも育てやすく、部屋の中がパッと明るくなるのでぜひ育ててみて下さい。