コブミカン(カフィアライム)はいい香りの葉っぱとコブのあるライムのような実を持つ柑橘類。(日本のみかんとはかなり違います)
タイ料理などの風味付けに使われることが多く、深みのある魅力的な香りがたまりません!
今回は、うちでも育てているコブミカン(カフィアライム)の特徴と育て方のコツ、葉っぱの保存の仕方をまとめてみました。
記事の内容
こぶみかん(カフィアライム)の特徴
コブミカン(カフィアライム)はタイやマレーシア原産のシトラスで、果実よりも葉っぱが主役の低木。
タイ料理などの東南アジア料理には欠かせない存在で、タイカレーやタイのさつま揚げ、トムヤムクンなどの料理には必須です。
東南アジアでは庭に植えている家が多いですが、鉢でコンパクトに育てることもでき、日本でも割と簡単に栽培可能。
こぶみかんの葉っぱは日本のスーパーではあまり売ってないし高いので、タイ料理をよく作るなら育ててみてもいいかもしれません。
参考タイカレーのレシピ[ペースト使いで簡単に本場の味が再現できます]コブミカンの葉っぱ
こぶみかんの葉っぱは2枚つながったような不思議な形。表面はツヤツヤの濃い緑色で、裏面は黄緑色です。
シトラス+マイルドな石けんのような香りで心地よさは抜群。そのまま煮込んだり、刻んだりして風味付けや臭み消しに使う事が多いです。
コブミカンの葉っぱは「カフィアライムリーフ(英語)」や「バイマックルー(タイ語)」と言う名前でも知られています。
コブミカン(カフィアライム)の花
コブミカン(カフィアライム)の花はミカンによく似ていて、白い花びらに黄色の雌しべがかわいいお花です。
初夏の頃から咲き始め、柑橘系の甘い香りがたまりません。
*写真を撮り忘れました…。
コブミカンの実
コブミカン(カフィアライム)の実はゴルフボール位の濃い緑色でボコボコしています。
香りは葉っぱよりも強く、シトラスとフローラル系の石けん(洗剤?)が混じったような感じ。いい香りですが、すごく強いです。
果汁の風味もめちゃくちゃ強いので、料理やドリンクに入れるなら数滴(ギュッと絞ると強すぎ)がベスト。
タイの人は果汁で頭皮のマッサージをすることもあるそうで、コブミカン入りのシャンプーやコンディショナーも出ています。
皮は刻んでから干してお菓子に使うこともできますよ。
コブミカンの育て方
ここからはコブミカンの育て方をご紹介します。
丈夫な植物なので、意外と簡単に育てることができます。
参考鉢のサイズと種類[どの植木鉢を選べばいいのかがわかります]温度
コブミカン(カフィアライム)は暑い地域の植物なので寒さに弱いです。
冬も温暖な地域なら地植えでも大丈夫ですが、霜が降りるような場所なら鉢で育てて室内で越冬させるのがベスト。
太陽が大好きなので日当たりのいい場所に置いてあげて下さい。
土
コブミカンは水はけがいい肥沃な土を好みます。
と言っても、難しく考える必要はなく、鉢植えなら市販の培養土を使えば大丈夫です。
水やり
水は土が乾いた時にたっぷりあげる程度でOK。
涼しい時期や寒い時期なら週2程度で十分。夏は乾燥しやすいので、土の乾き具合を見ながら回数を増やせばOKです。
肥料
肥料は春先と花がつく初夏の頃、秋頃に柑橘類の肥料をあげます。
量は肥料によって違うので肥料の説明書きをチェックしてみて下さい。
うちでは、肥料代わりにコーヒーのカスをあげることもあります。←追記:コーヒーかすを直にあげると成長を妨げるリスクあり。そのままでなく、腐葉土などと混ぜて肥料にしてからあげてください。
剪定
大きな剪定は3月〜4月初旬頃にして樹形を整えます。
枝を途中でカットして高さを調整したり、込み合っている枝を付け根から切って間引いたりします。
虫
コブミカンに限らず柑橘類の葉っぱは芋虫の大好物!
チョウチョが来てくれるのは嬉しいですが、卵からかえった芋虫たちが葉っぱを食べまくるので、芋虫を見つけたら他の場所に移してあげて下さい。
うちでは葉っぱを丸坊主にされたこともありましたが、それでも新しい葉っぱをつけて丈夫に育ってくれています。
コブミカン(カフィアライム)の収穫
コブミカンは主に葉っぱを使う植物なので、必要になった時に使う分ずつ摘み取ればOK。果実は大きくなったら収穫します。
木が成長している間の収穫は避け、ある程度大きくなって葉っぱが増えるまで待ってあげて下さい。
葉っぱの付け根あたりにトゲがあるので、収穫時にはご注意を!
カフィアライムリーフの保存
コブミカンの葉っぱ(カフィアライムリーフ)を長期保存する時は冷凍するのがベスト。乾燥させてもいいですが、冷凍する方が香りがいい気がします。
やり方は、葉っぱをジップロックに入れて空気を抜いてから冷凍庫に入れるだけ。
これで半年くらい持ちますよ。
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コブミカン(カフィアライム)は葉っぱが主役の変わったシトラスですが、温度さえ気にかければ育てやすい植物です。
最高の香りが癒やしになるし、タイ料理やチキンなどの風味付けにも使えるので1鉢あるととても重宝します。
私もコブミカン栽培はじめました。勉強になる記事ありがとうございます。ちなみに、コーヒーのカスは残っているカフェインが種の発芽や生長を妨げる恐れがありますのでお気をつけください。
みちくんさん、いい情報をありがとうございました!
こぶみかんを育てている友人がコーヒーかすを使っていたので真似してましたが、そんなリスクがあるんですね。
これから使う時は、腐葉土などと混ぜて肥料にしてから使ってみます!