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シャコは美味しいレア食材! 旬と茹で方,剥き方,食べ方を紹介

投稿日:2021年10月14日 更新日:

シャコ 

「シャコ好きなんだけど、最近見かけないよね。」

シャコはちょっと風変わりなレア食材。昔はよく食卓に上っていましたが、最近はめっきり見かけなくなりました。

このシャコ、見た目からは想像がつかないほど美味しい一品で、高級寿司ネタにもなっています。

今回は、こんなシャコの知られざる特徴と旬の時期や産地、食べ方について詳しくまとめてみました。

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シャコとは何者?

シャコ

シャコ好きでも「シャコって何?」と聞かれると困ります。ということで最初にサクッとシャコの正体をご紹介します。

シャコはエビの仲間じゃない

シャコは甲殻類でエビとよく似ています。ところが、シャコはエビの仲間ではありません。

甲殻類の中でもエビ、カニ、ヤドカリなどは十脚目(エビ目)に分類されるのに対し、シャコは口脚目(シャコ目)に分類。

カマキリのカマのような前足があるのもシャコの大きな特徴で、英語ではmantis shrimp(カマキリエビ)と呼ばれています。

シャコの味と食感

シャコは柔らかめのエビというか、エビとカニが混じったような食感。身は甘みと旨みがあり、塩茹ですると美味しさが引き立ちます。

新鮮なものほど甘みとプリプリ感(エビほどではない)が強めです。

シャコのパンチは強い!

シャコは魚や貝、自分と同じ甲殻類などをエサにしていて意外と攻撃的。

カマキリのカマのような前足(捕脚)はパワフルで、貝を割ったり水槽に傷をつけたりできるほど威力です。

シャコパンチされたり引っかかれたりするとケガをするのでご注意を。

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シャコの旬と産地

シャコ 前足

シャコの旬は2度ある

シャコが美味しい時期は年に2回あり、ちょっと違った楽しみ方ができます。

  • 春〜初夏(4月〜6月頃):産卵前の子持ちシャコ(カツブシ)が味わえる。(オスよりメスが高い)
  • 秋~初冬(10月〜12月頃):脱皮を繰り返す時期で、身が詰まって美味しい。

子持ちのシャコが狙いなら春~初夏、身がおいしいシャコ狙いなら晩秋がおすすめです。

参考新巻鮭はどんなシャケ?塩抜き方法とおすすめレシピ5つも紹介

シャコの産地

シャコの産地として昔から有名なのは、東京湾、愛知の三河湾や伊勢湾、瀬戸内海、有明海など。ただ、どこも昔と比べて漁獲量が激減し、シャコのサイズも小ぶりになっています。

最近では北海道の石狩産のシャコが割と多く出回っていてサイズも大きめです。

シャコはあまり売ってない

私が子供の頃はシャコが普通に手に入り、おやつにも食べていた思い出があります。

ただ、シャコの漁獲量は1990年代から減り始め、2000年以降は激減。最近はめっきり見かけなくなりました。

禁漁期間を設けたり水揚げ量を制限するなどしているので、手に入れるのは大変。シャコを見つけるには、旬の時期の市場や産地のスーパー、通販を覗いてみるといいでしょう。


シャコの茹で方と剥き方

シャコは茹でて皮を剥いてから食べるのが一般的。ここでは茹で方と剥き方をご紹介します。

シャコの茹で方

シャコ 茹で方

シャコは死んでしまうと自分で身を溶かす(食べる所が減ったり水っぽくなる)ので、新鮮な内に塩ゆでします。

見るのがかわいそうですが…茹で方自体は簡単です。

  1. 鍋に湯を沸かす。
  2. 味噌汁くらいの味になるように塩を入れる。
  3. シャコを入れる。
  4. 再沸騰してから5分前後茹でる。
  5. ザルにあけて粗熱を取る。

シャコはシャコパンチをしてくるのでケガにご注意を。

エビと違って丸まらず、茹でるとまっすぐに伸びるので皮は割と剥きやすいです。

シャコの剥き方

シャコ 剥き方

次にシャコの剥き方です。

  1. 茹でて粗熱を取ったシャコの頭をハサミでカット。
  2. 尾っぽの身が入っていない部分もカット。
  3. 足を取る。
  4. シャコの両端にハサミを入れて上の殻と下の殻を剥がす。
  5. お腹側の薄めの殻を取る。
  6. 背中側の固い殻から丁寧に身を剥がす。

前足にも美味しい身が詰まっているので(少ないけど)、関節を折って先を少しハサミで切ってから押し出して食べてみて下さい。(カニの足を食べる感じ)

生産者から直接届く【食べチョク】で旬の魚介類をチェック

シャコの食べ方 5選

シャコ 食べ方

シャコにはおいしい食べ方がいろいろあるのでご紹介していきます。

塩ゆで

なんだかんだ言って、一番美味しい食べ方は塩ゆで。

上の方法で茹でて剥いてから、酢醤油やワサビ醤油で食べると絶品です。

お寿司

シャコは握りの定番。(今はレアだけど)

家で作るなら、ちらし寿司や手巻き寿司に使うのもおすすめです。

参考しらすの旬と美味しいレシピ12選!産地とベストな保存方法も紹介

刺し身

生きたシャコをゲットするのは難しいですが、産地の食堂などに行くとシャコの刺し身が食べられることがあります。

シャコの刺し身は濃厚な甘海老のような感じでおいしいです。

天ぷら

シャコの天ぷらは子供の頃よく食べましたが、エビとカニが合わさった感じで好きでした。

作り方は、剥いたシャコをよく拭いて打ち粉をし、天ぷらの衣をつけて揚げるだけ。油はねにはご注意を。

シャコの唐揚げ

殻付きのシャコは、唐揚げにすると皮まで美味しく食べられます。

シャコはよく洗って拭いてから頭と尾っぽの固い部分をカット。片栗粉をまぶして揚げれば香ばしい唐揚げの完成です。

ガーリックチップと鷹の爪、塩コショウで軽く炒めて、アサツキをトッピングするのもおすすめです。

参考ワタリガニ(生)が絶品!久々にウマイと思った通販の蟹はこれ!

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おわりに

シャコはグロテスクな見た目ながら、甲殻類の中でもバツグンの美味しさです。

昔のように出回らなくなったのが残念ですが、もし見つけたらラッキー!お好きな食べ方でご堪能下さい。(生きていたら前足には気をつけて!)

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