五稜郭は函館有数の観光スポット。
珍しい星型の城郭は季節ごとに雰囲気が変わり、散策するにも撮影するにも楽しい場所です。
また、函館戦争の本拠地でもあるので、新選組や歴史好きにはたまりません。
今回は、実際に行って感じた五稜郭と五稜郭タワーの魅力を存分にご紹介します。
参考北海道の冬の服装,雪で滑らないための靴と必須の防寒グッズ記事の内容
五稜郭って何?
五稜郭は1864年に完成した稜堡(りょうほ)式の城郭(星形のお城)。
幕末の函館開港に伴い、外国からの防衛と蝦夷地の管理のために作られました。
星形要塞は日本では珍しい中世ヨーロッパの建築方式。(五稜郭と長野県の龍岡城のみ)
大正3年からは公園として一般公開されていて入場は無料。お隣の五稜郭タワー(有料)からは全景を見下ろせます。
五稜郭の歴史
五稜郭のざっくりした歴史はこちらです。
- 1854年:ペリー来航。
- 1855年:函館港が開かれる。
- 1857年:江戸幕府が五稜郭の工事をスタート。
- 1864年:五稜郭が完成!函館奉行所が五稜郭に移転。
- 1867年:大政奉還→江戸幕府が終わる。
- 1868年:戊辰戦争開始。旧幕府軍が五稜郭を占拠。
- 1869年:旧幕府軍が新政府軍に降伏。
- 1914年:五稜郭が公園として開放される。
- 1952年:特別史跡に指定される。
戊辰戦争は日本中を巻き込んだ新政府軍と旧幕府軍(新選組はこちら側)の戦い。
五稜郭は箱館戦争(戊辰戦争の最後の戦い)の本拠地で、新選組や新選組副長「土方歳三(ひじかたとしぞう)」の最後の地としても有名です。
五稜郭タワーに登ってみた
五稜郭タワーは五稜郭の手前にある107mのタワー。
「なーんだ、タワーか」と思うかもしれませんが、五稜郭の全景が見られるので登って損はありません。(特に写真好きな人は必見)
料金:大人900円/中高生680円/小学生450円
五稜郭の星形に感動
エレベーターを降りてすぐに目に入るのは五稜郭の全景。思わず「わぁ~!」と声が出ます。
公園内の散策も楽しいけど、ここから見える五稜郭はきれいな星型。間違いなく絶好の写真スポットです。
この時は2月だったので神秘的な雪景色でしたが、五稜郭は春の桜、夏の緑、秋の紅葉も見事。
施工当時の五稜郭を正確に再現した復元模型もあります。
360度パノラマビュー
展望フロアは360度ガラス張りのパノラマビュー。
五稜郭の反対側からは函館山や海も一望できます。
眼下に広がる函館の街並みや、遠くの山々もとても素敵でした。
展望1階に降りるとシースルーの床も。写真で見るよりかなり怖いので行った時にはお試しを。
歴史ジオラマが凄い!
展望フロアには1周しながら歴史を学べる「五稜郭歴史街道」も。
最初は「歴史か…」と思いましたが、時系列のリアルなジオラマが興味深すぎてハマりました。
1つ1つのフィギュアが凄すぎて、歴史がどんどん頭に入ってきます。(この場面はウルっとくる)
新撰組副長「土方歳三」のブロンズ像もあるので、五稜郭をバックに写真撮影もできますよ。
1階の売店にはオリジナルグッズがある
タワーの1階には広めのおみやげコーナーがあり、函館土産や五稜郭・新選組のオリジナルグッズが揃ってます。
通販もありますが、新選組や五稜郭ファンは必見。この部分は無料で入れます。
五稜郭の中を散策
五稜郭公園はタワーのお隣。星形の中心に奉行所があり、その周りをお堀とサクラ樹林が囲んでいます。
タワー側からは「一の橋」と「二の橋」を渡って入場。裏側には「裏門橋」も架かっています。
最初に渡る一の橋。
二の橋。近くには貸ボート店があり、気候のいい時期にはボートでお堀を1周することができます。
橋を渡った所には藤棚があり、春はきれいそうです。
そのまま歩いていくと箱館奉行所があります。
元々の奉行所は函館戦争後に取り壊されましたが、2010年に復元されました。
中は博物館になっていて、入るにはお金がかかります。
営業時間:9時~18時(4月~10月)/9時〜17時(11月〜3月)
奉行所の近くには兵糧庫も。(雪に埋もれてますが…)
こちらは当時のままの姿で残っている土蔵で、公開日は限られています。
兵糧庫のすぐ隣には売店もあるので散策に疲れたら休憩することもできます。
奉行所の周りにはアカマツがたくさん植わっています。ただの庭木でなく防風林の役目もしていたそうです。
お堀の周りを散策。この時はお堀もほぼ埋まっていて、雪の迷路のようでした。
季節によって景色が全く違います。
五稜郭のイルミネーション
冬の五稜郭は「五稜星の夢(ほしのゆめ)イルミネーション」も見所の1つ。
星型のお堀の周りには約2000個の電球が灯り、星の形がくっきりと浮かび上がります。
期間と点灯時間はこちら。
- 2021年12月1日(水)〜2022年2月28日(月)
- 日没〜20:00
タワー内のアトリウムもきれいにライトアップされるので、時間が許せば行ってみて下さい。(この時の旅では行けませんでした…)
参考函館の教会群は圧巻!異国情緒あふれるライトアップの世界を紹介五稜郭へのアクセス
五稜郭へのわかりやすい行き方はこの2通り。(いろんな路線バスも通ります)
- 市電(湯の川行き):「函館駅前」→「五稜郭公園前」(乗車時間16分+徒歩15分 230円)
- 函館バス(五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス):「函館駅前」→「五稜郭タワー前」(乗車時間15分+徒歩すぐ 240円)
市電は約6分刻みで出ていて快適ですが、駅からの道のりが長め。(特に冬の雪道は慣れてないと滑る)
バスはタワーの目の前で停まりますが、本数が少ないのでタイミングを合わせる必要があります。
ちなみに、五稜郭タワーの前には函館のソウルフード「ラッキーピエロ」と「函館麺厨房 あじさい」があるので、食事には困りません(笑)
参考ラッキーピエロに来店!函館の人気店はメニューもお土産も奇抜だった! 参考丸駒温泉の露天風呂が凄すぎる!支笏湖畔の秘湯の宿に泊まってみたおわりに
五稜郭は公園内からもタワーの上からも楽しめ、幕末の歴史に思いを馳せることができます。
景色を見てはしゃいだり、幕末の歴史に興味を持ったり、雪の中を冒険したり、とにかく楽しい場所でした。
四季折々いろんな楽しみ方ができるので函館に行ったらぜひ寄ってみて下さい。