塩レモンはレモンを塩漬けにして発酵させたもので、北アフリカでは定番の調味料。日本でも大ブームと共に一気に広まりました。
熟成させたレモンの風味と酸味、苦味としょっぱさが絶妙に混ざり合い、いろんな料理と相性良し。作り方も簡単なのであると便利な一品です。
今回はこんな塩レモンの作り方と保存方法、おすすめの使い方をご紹介したいと思います。
記事の内容
塩レモンの作り方
材料
- レモン:好きなだけ
- 粗塩:レモンの重さの20%(例:レモン100gに塩20g)
- 砂糖orハチミツ:レモンの重さの5%程度(*オプション)
- 清潔な瓶(金属のフタは錆びるので避ける)
レモンは皮ごと使うので、防カビ剤やワックスが使われていない国産レモンが安心。無農薬のレモンが手に入るならそれに越したことはありません。
減塩することもできますが、20%程度で漬けた方がカビや腐敗を防いで長持ちさせることができます。(減塩した場合でもレモンの10%以上の塩は必要)
手順
- 瓶を消毒する。(消毒の仕方はこちら)
- レモンを塩でもみ洗いして拭く。
- レモンのヘタを取る。
- 使い方に応じて輪切りや乱切り、串切り、みじん切りなどに切る。
- 取れる種をとる。
- 瓶にレモンと荒塩を交互に入れ、一番上を荒塩の層にする。
- 瓶の蓋をして冷暗所(常温)で保管。
- 塩が溶けるまで毎日1~2回瓶をゆすって液を全体に馴染ませる。
- 塩が溶けたら常温で2~3週間ほど熟成させる。(時々様子を見ながらゆする)
- 液のとろみが増して全体的に黄色っぽくなってきたら完成。
- 冷蔵庫で保存する。
塩漬けした当日又は翌日から液が上がってきて、毎日ゆすっていれば塩は数日で溶けます。
この段階では酸味としょっぱさが際立っていますが、熟成期間を置くことで旨味とまろやかさがアップします。
失敗しないためのポイント
カビや腐敗を防ぎながら上手に作るポイントはこちらです。
- 保存瓶の消毒と乾燥はしっかりと。
- 大瓶で作らず使いやすい分量ずつに小分けして作る。
- 塩はレモンの重さの20%前後にする。
- 毎日1~2回瓶をゆすったり振ったりする。
- 完成するまでは常温、完成後は冷蔵庫で保存。
- 熟成中にプチプチ泡が出てきたら冷蔵庫へ入れて早めに使う。
塩レモンの保存方法
完成した塩レモンは冷蔵庫で保存するのがベスト。(熟成中は常温)
保存期間は塩の量にもよりますが、20%の塩で漬けた場合は3ヶ月程度持ちます。
塩分濃度がこれより低ければ保存期間は短くなり、これより高ければもう少し長持ちしますが、匂いや見た目でチェックするのが一番です。
塩レモンの使い方
塩レモンは液もレモンの実も活用度大。ここでは特におすすめの8品をご紹介します。
20%の塩レモンは塩がきいているので、少量ずつ味をみながら加えると失敗がありません。
塩レモンソーダ
スプライトやコーラなどお好みのソーダに塩レモンの液を適量入れて飲むと爽やかさが増します。
レモンの実を入れてもいい感じです。
塩レモンサワー
氷を入れたグラスに好きな焼酎と塩レモン、甘くない炭酸水を好きな割合でミックスします。
焼酎だけでなくジンやウォッカとも合い、暑い日には最高です。
塩レモンパスタ
ペペロンチーノやツナパスタ、バジルソースのパスタに塩レモンの液や刻んだ塩レモンを適量加えると旨味が増します。
夏なら、ツナ缶(オイルごと)、ダイス切りしたトマト、バジル(orシソ)、塩レモン、オリーブオイルとパスタを和えて冷製パスタにするのもおすすめです。
塩レモンのからあげ
一口大に切った鶏もも肉を細かくみじん切りにした塩レモン、ニンニク、黒胡椒で揉み込み、一晩冷蔵庫で寝かせてから唐揚げにします。
鶏もも2枚に塩レモンを小さじ2~3程度の割合にすると、ほのかなレモン風味になります。
塩レモン風味の手羽先
手羽先をフォークで刺してからオリーブオイルと塩レモンの液を薄く塗り、黒胡椒を振って焼くといいつまみになります。(200度で15分程度)
白身魚のホイル焼き
白身魚とさっぱりしたレモン風味はベストマッチ。
タラやタイなどの白身魚に塩レモン(輪切りor刻んだもの)を乗せ、オリーブオイルと黒胡椒を少量ふりかけてホイル焼きにするだけなので簡単です。
ぶりの塩レモン焼き
ブリを塩レモンで焼くとサッパリしてブリの旨味も引き立ちます。
ブリに塩レモンの液を小さじ1程度振りかけて少し置いてから焼き、みじん切りにした塩レモンの実をトッピングしたら完成です。
豚肉と野菜の塩レモン炒め
豚バラ肉とたっぷりのキャベツ、ピーマン、しめじを炒め、細かく刻んだ塩レモンで味付けするとサッパリと頂けます。
塩レモンの量は味をみながら調節して下さい。
参考レモンシロップの作り方と発酵時の対処法,保存の仕方と食べ方を紹介 参考レモンピールの作り方 [簡単ですが手が止まらなくなるのが難点です]おわりに
塩レモンは日持ちもするし、いろんな料理に調味料として使えて便利。
少量でも作れるので、余っている国産レモンがあったら試してみて下さい。