そんな時は再生栽培に挑戦してはどうでしょう?
再生栽培は野菜の一部から野菜を再生させる手法。「Reborn Vegetable(リボーン・ベジタブル)」を略してリボベジとも呼ばれています。
育てる楽しみがたまらないし、節約にもなるのでトライしてみない手はありません。
今回は、リボベジ経験を生かして再生できる野菜と育て方のコツをご紹介したいと思います。
記事の内容
リボベジできる野菜
最初に再生できる野菜にはどんな物があるか見ていきましょう。
再生できる野菜は沢山あるんですが、簡単に再生できるリボベジ向きの野菜はこちらです。
ちなみにニラは根っこ付きならバンバン増えますが、根っこなしだと再生不可。
カイワレも絶対簡単だと思って何度もトライしましたが全敗でした。(カイワレも再生不可だそうです。)
ちなみに、植物にはそれぞれ生育に適した温度があり、成長具合は環境に左右されます。
ネギ・豆苗・三つ葉・水菜の再生栽培
この4種はリボベジの代表格!うちでも幾度となく再生しました。
水栽培でも2〜3回ほど収穫できるのでちょっと使うのにバッチリです。
再生栽培の仕方
- それぞれ根っこから2~3cmの所でカット
- 根っこの部分を水につけ、窓際の明るい場所に置く。(直射日光はキツイ)
- 1日1回は水を変える。
- ある程度成長したらカットして使う。(2~3回収穫できる)
- もっと大きく育てるなら土に植え替える。(生育に適した季節なら)
注意点
水栽培をする場合は、清潔な水が必須!毎日水を変えて、根っこの部分にぬめりがあればすすいであげましょう。
それと、根っこ以外の部分が水に浸かると痛みやすくなるので、根っこの部分だけ水に浸かるような容器にしてあげて下さいね。
例えば、ねぎなら束にして輪ゴムで止めてから、根っこだけ水の入った瓶などに入れるとうまくいきます。
レタス・チンゲン菜・小松菜の再生栽培
リーフレタス(サニーレタスやサラダ菜など)やチンゲン菜もリボベジしやすい野菜です。
「根っこがないじゃん!」と思うかもしれませんが、芯を水や土に埋めるだけでOK。レタスは丸いレタスよりもリーフレタスの方が再生向きです。
再生栽培の仕方
- 芯から2cmほど上でカット。(芯近くの小さな葉っぱを残すと◎)
- 芯を水につける。
- 毎日水を変えて、傷んだ部分を取りながら見守る。
- 根っこがついたら土に植え替える。or 水耕のまま様子を見守る。
- 食べられる大きさになったら収穫。
水耕でも土耕でもいいですが、肥料を与えて土耕にした方が育ちがいいです。
再生した物は市販のものより小さく不揃いですが、柔らかくて美味しいですよ。
注意
水耕だと腐敗したり、カビたりしやすいので、毎日水替えをして下さい。
水は底の部分が当たる程度の量でOKです。
キャベツや白菜の再生栽培
上の葉っぱ類よりは難易度が上がりますが、キャベツや白菜も再生できます。
買ったような玉にするのはかなり大変ですが、ランダムに葉っぱを収穫するだけならそんなに難しくありません。
再生栽培の仕方
- 中心の葉っぱを残す感じで芯をカット。
- 底の部分だけを水につける。
- 光が入る場所におき、毎日水を変える。
- 葉っぱが育ち始めたら、土に植え替える。
- 肥料を与えつつ丸くなるまで育てるか、ある程度のところで収穫して食べる。
注意
キャベツも白菜も日光が好きですが、暑さには弱いので夏はなるべく涼しい場所に。
よく超えた土を好むので適宜肥料をあげて下さいね。
にんじんや大根の再生栽培
根菜の場合、根っこの部分は再生しませんが、伸びてくる葉っぱを食べることができます。
人参の葉っぱは馴染みがないかもしれませんが、とても美味しくて栄養たっぷり。どちらもお味噌汁や炒めものなどにぴったりです。
再生栽培の仕方
- 人参や大根のヘタの部分を2~3cm残してカット。
- 底の部分にだけ水が当たるようにして光の当たる所におく。
- 毎日水換え+底の状態をチェック。
- ある程度葉っぱが出てきたら収穫して使う。
- ④の頃に土に植え変えるのもあり。
注意
腐りやすいので毎日の水換えが必須です。それでも、ふやけたりカビたりすることがあるので底のチェックをお忘れなく。
葉っぱが育っていても底が腐っていたら破棄して下さいね。
容器の上に濡らしたスポンジを置いて、その上に人参や大根を乗せるのもいい方法です。
にんにくの再生栽培
にんにくは秋に土に埋めておくと、次の年の晩春頃には新しいニンニクが収穫できます。(それなりに管理は必要)
買ったようなニンニクを作ろうと思うと試行錯誤がいりますが、小さなニンニクなら採れる可能性大。
勢いよく伸びるにんにくの葉っぱや芽もニンニク風味でめちゃくちゃ美味しいです。
再生栽培の仕方
- にんにくを一片ずつにばらす。
- 9~11月頃、尖ったほうを上にして超えた土に植える。
- 日当たりの良い場所で適宜水やりをしながら育てる。(水やりは冬は少なめ、春から増やす)
- 植えて1ヶ月後と春先に追肥。
- 晩秋から初夏にかけて葉先が枯れ気味になってきたら収穫。
注意点
ニンニクは植え付けが遅いと育ちが悪くなり、まだまだ暑い時期に植えると土の中で腐ってしまうことがあります。
ご自分の暮らす気候帯に合わせて、いい時期を見計らって植えると成功しやすいです。
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パイナップルはヘタの部分から再生させることができます。(実を収穫できる)
2~3年以上かかり暖かい地方(冬でも10度を切らない場所)限定ですが、手もかからず見事に実をつけてくれます。
暖かいエリアでなくても葉っぱを観葉植物として栽培することは可能。鉢植えにしてもかわいいです。
再生栽培の仕方
- パイナップルのヘタの2cm位下でカット。
- そのまま土に植える。
- 適宜、水と肥料をあげながら日の当たる場所で育てる。
- 実が大きくなって黄色っぽくなってきたら収穫。
注意
実を取るまでには年月がかかりますが、特に手はかかりません。
花が咲いてから数ヶ月で実が収穫できます。
アボカドの再生栽培
アボカドはリボベジというより種を育てる感じになります。
再生栽培の仕方
- アボカドの種を尖っている方を上にして土に植える。
- 水やりをしながら様子を見守る。
- 1ヶ月ほどで発芽。
- 実がなるまで何年もかかるので、観賞用として楽しむ。
注意
アボカドは暖かい地方原産なので、20度以上でないと発芽はしません。
鉢植えの場合、冬は暖かい室内に入れてあげるといいでしょう。
実がなるまでには数年かかり、ならない場合も多々。うちも鉢で3年以上育てた結果、実はなりませんでしたが育てる楽しみはありました。
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野菜の生命力はすごく、本当にいろんな野菜が再生できます。
途中で腐ったりカビたりすることもありますが、やってるウチにどんどんハマってきます。
ネギや豆苗はとても簡単なので、初めての方にもぴったり。それで味をしめたら他の野菜にもトライしてみて下さい、
キッチンもかわいくなるし、エコだし、節約にもなるし、やってみない手はありません。